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慶應義塾大学 文学部 小論文
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

慶應義塾大学 文学部 小論文

ここでは、慶應義塾大学の文学部を目指す方に対して、小論文の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

※2021年度より実施された「大学入学共通テスト」導入に伴う大幅な「大学入試制度改革」は本大学では実施されておらず、本学部でも21・22年度に関しては従前どおりの出題内容および形式でした。尚、以下の「入試傾向」は、2021年度までの「入学試験」に準拠しています。

慶應義塾大学文学部 小論文試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

文学部の「試験科目」としての「小論文」は、「資料を与えて、理解と表現の能力を総合的に問う」と「一般選抜要項」に明記されています。
本学部は、「哲学系」(哲学・倫理学・美学美術史学)、「史学系」(日本史学・東洋史学・西洋史学・民族学考古学)、「文学系」(国文学・中国文学・英米文学・独文学・仏文学)、「図書館・情報学系」(図書館・情報学)、「人間関係学系」(社会学・心理学・教育学・人間科学)といった多様な分野を網羅しています。
「文学部」といっても、慶應の学部系統は「文学」や「芸術」に限定されていないので注意を要します。それら多種多様な分野に関する「資料」(=「課題文」としての「論説文(評論文)」)が提示され、「要約問題」で「読解力」と「表現力」、「見解論述問題」では「着想力」「展開力」「構成力」「表現力」が総合的に問われることになります。

出題量と時間配分

「課題文」の文章量は6000~7000字強程度で、他の難関私大上位校の「現代文」と比較してやや多めです。
試験時間は90分です。「課題文」を10分弱で咀嚼しながら読了し、「要約問題」を20分程度で仕上げ、「論述問題」の「構成メモ」は30分以上をかけてしっかりと作成し、残りの30分ほどで、「誤字」「脱字」などに細心の注意を払って、丁寧に論述していきましょう。

出題形式

「課題文」(稀に複数の文章で構成される年度もあります。直近では2012年度)が示され、それに関しての設問2題が完全に定着しています。
例年、設問Ⅰは「課題文」の「内容理解」を問い、「主旨(論旨)」を過不足なくまとめる「要約問題」(純粋な「要約」ではなく「論点」「視点」が提示される年度もあります)で「指定字数」は「300~360字以内」(2021年度のみ何故か「320~400字以内」でした)、設問Ⅱは「課題文」に就いての受験生自身の「見解」を問う「論述問題」(「論点」指定等の「設問条件」あり)で「指定字数」は「320~400字以内」となっています。
尚、2012年度以降「指定字数」は一定ですが(2021年度は除く)、以前は変更が繰り返されていたので、注意する必要があります。

 

慶應義塾大学文学部 小論文試験を攻略するための勉強法

知識

「小論文」だから「知識」は無用、とは無論なりません。硬質な「課題文」を理解し咀嚼する為には、難解な語句や頻出テーマに関する「キーワード」を読み解く「知識」が当然、必要になります。また、「論述」での「誤字・脱字」は確実に「減点要素」であり、逆に的確な「表現力」は「加点要素」に結びつきます。従って、「漢字」ひとつたりとも疎かにはできず、高度な語彙力を養成する必要があります。
その為には、先ずは「己が実力」を把握することが重要です。
「共通テスト(センター試験)」の「漢字問題」(要は「同音異字」「同訓異字」の判別)が「基礎的語彙力」のバロメーターとなります。最低10年分以上の過去問をこなしましょう。その結果次第で、具体的な学習を進めていきましょう。尚、以下のサイトは「漢字問題」だけがまとめられていて便利です。
http://www.kanjijiten.net/center/index.html

読解

「小論文」といっても「課題文」が示され、それに就いての「設問」として「要約」「論述」をするのだから、その点では「現代文」の問題と捉えなくてはいけません。課題としての「論説文(評論文)」の内容をいかに正確に読み取るかが最優先となります。
そこで重要なのが、「最重要解法」である「Nの法則」の習得です。本文を「序論」「本論」「結論」に分け、「論旨」が述べられている「序論部」「結論部」の「対応関係」および「本論部」での「段落相互関係」に着目して読解するという手法です。これを完璧に理解、定着させ、応用できるようになるまで問題練習を重ねることが重要です。無論、他の「解法」も同様です。

要約

設問Ⅰは単なる「主旨(論旨)要約」ではなく限定的な「論点」「視点」が提示される場合があります。そうしたときは、そこに焦点を絞って「主旨(論旨)」をまとめる必要があります。先ずは、「参考書」などを活用して、あらゆる「論点」「視点」を即座に把握できるようになるまで、「現代文」の「解法」に習熟しましょう。その上で、多くの「問題集」に記されている「要約」や「問題文の要旨」等を活用して「記述練習」を重ねましょう。その際、「文法」「文脈」などの「文章の基本」や、「内容」が正確に伝わっているかどうか等に就いて「添削指導」を受けることが望ましいです。

論述

設問Ⅱの「論述」は「小論文」としては指定字数が少ない。その中で「自らの見解」を的確に論述する為には、「構成メモ」の作成が欠かせません。頭の中のイメージを実際に記して視覚化し、客観的に捉えるという作業です。最重要となる「論旨」、そして、それを説明する為の様々な「論点」「視点」を思いつくままに並べ、それらを整理し、チャート化していきましょう。その上で、「頭括型」の「論述」としてまとめるべくそれぞれの「要素」を整理し、「序論」「本論」「結論」のバランス(原則的には1:2:1)を整えます。こうした「構成メモ」を作成することを繰り返し練習していきましょう。兎にも角にも「構成メモ」が成否を分けると心得ましょう。
あとは実際の「論述練習」ですが、無論、「添削指導」を受けることは必須です。

推奨テキスト

ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを知識編、読解力編、要約問題編、見解論述問題編に分けてご紹介します。

知識

(1)『漢字 一問一答【完全版】』(東進ブックス)
(2)『現代文最重要語句(暗記いらずの)らくらく練習帳―熟語・慣用句・評論語句・外来語』(学研プラス)
(3)『新版完全征服 頻出現代文重要語700 三訂版』(ピアソン桐原)
(4)『現代文キーワード読解[改訂版]』(Z会出版)。

前項の「センター試験(漢字問題)」チェックで、5割未満の場合は(1)から、6割は(2)から、7割は(3)から、8割は(4)から始めるのが目安です。反復練習して完全習得させましょう。特に(4)では、「キーワード編」のみならず「頻出テーマ編」も熟読し、完全に理解しましょう。

読解力

(1)『システム現代文 バイブル編(改訂新版)』(水王舎)
初級レベルです。「解法」って何? といった皆さんにお薦めの入門書です。根本を徹底的に解説しており、マスターすれば「解法」は一通り理解できるでしょう。

(2)『現代文読解力の開発講座(新装版)』(駿台文庫)
中級レベルです。文章を客観的に捉える術が丁寧に説明されており、GMARCHから慶應へのステップアップ段階の1冊です。

(3)『現代文と格闘する(三訂版)』(河合出版)
上級レベルです。「文章を読み繋ぐ」ことを主眼として、その為のシンプルな「視点」を提案しています。文学部の「課題文」を確実に読解する1冊です。

※尚、(2)(3)には「要約問題」があるので必ずこなしておきましょう(設問Ⅰの対策になります)。

 

要約問題

(1)『システム現代文 論述・記述編(改訂新版)』(水王舎)
初級レベルです。「説明記述問題」から「要約問題」までを明快に解説し、「要約」習熟の為に何を学習すればいいかが分かる一冊です。

(2)『[記述篇]現代文のトレーニング[改訂版]』(Z会出版)
中級レベルです。頻出テーマに沿った問題構成で、「完成度」を自己採点で把握できます。慶應文学部の「要約問題」に習熟するための一冊です。

(3)『上級現代文Ⅰ・Ⅱ』(ピアソン桐原)
最終レベルです。自らの「解答の欠点」を「採点者の視点」でチェックできます。「段落要旨」や「全文要約」の他に「参考図書」も紹介されています。慶應文学部「要約問題」対策に万全を期す二冊です。

 

見解論述問題

(1)『吉岡のなるほど小論文講義10(改訂版)』(桐原書店)
初級レベルです。「小論文とは何か?」「どのように文章を組み立てたらよいのか?」という基礎・基本を体系的に解説しています。入門から基礎力養成の一冊です。

(2)『資料と課題文を攻略して合格答案を書くための 小論文のオキテPRO』(KADOKAWA)
中級レベルです。入試で戦える「解き方」が身につきます。「小論文のオキテ」を習得でき、文学部「見解論述問題」への完成度を高める一冊です。

(3)『小論文を学ぶ――知の構築のために』(山川出版社)
上級レベルです。「読みと書きの技術論」「小論文に必要な知の構築」「実践演習を通じての知の習得」の3部構成で、本学部で8割以上の得点ゲットをターゲットに据える一冊です。

(4)『小論文 テーマ別課題文集 21世紀を生きる〈改訂版〉』(駿台文庫)
最終レベルです。「主要頻出テーマ」ごとの「論点整理」「キーワード解説」が充実しています。万全を期すための一冊です。

(5)『文藝春秋オピニオン○○✕✕年の論点100』(文藝春秋/毎年11月発売)
毎年の日本の様々な「争点」が多角的に提起されており、「論点」「視点」の捉え方を習得できる。「時事対策」にもなる一冊です。

(6)『慶応大学文学部(過去問)』
実践レベルです。数多く解き、本学部合格への最終的な仕上げとしていきましょう。

 

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