医大・医学部受験プロ家庭教師 杏林大学 化学の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

杏林大学 化学
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)

大問数は3題か4題です。2021年度、2019年度では大問は3題でした。理論分野1問、無機分野1問、有機分野1問です。各分野1問ずつ出題されています。したがって、本校の受験生は全分野を偏りなく準備しておく必要があります。大学側は受験生に対し、全分野を対象として幅広い知識を有しているかどうかチェックしようとしています。

出題量と時間配分

時間配分は、2科目で100分です。化学のみだと50分となります。大問は3題なので、大問1問当たり15分くらいで解答することになります。計算問題が大問にあることを考えると、決して余裕のある時間だとは言えません。計算ミスがないように正確に処理をしていかなくてはならないでしょう。

出題形式

大部分が標準問題です。化学の理論分野が出題され、無機、有機分野は細かく聞かれています。計算は結果の数値のみを記入する形式です。有機分野では、ほとんどが標準問題ではありますが、応用力を必要とする問題があるため時間がかかってしまうかもしれません。マークといっても時間配分に十分気をつける必要があります。

解答形式

マーク式の回答形式です。計算問題では数字を一桁ずつ選択する形式となっています。問題の最初に書いてある数値を見て、その数値を確認しながら計算しないと計算結果がずれてしまう可能性があります。本学のマーク形式は数値計算の部分が独特です。例えば、3.56を記入するときは□.□□の□に数値をひとつずつ記入しなくてはなりません。選択肢の①3.56 ②3.36などから選ぶわけでないため、日ごろから最後まで手抜き手をしないで計算練習をする必要があります。

攻略のポイント

2021年度の総合問題では、原子構造、気体の法則、触媒、酸と塩基、酸化還元、気体の性質、イオン化傾向、沈殿生成、構造異性、ヨードホルム反応と、満遍なく出題されました。大問2では鉄の化合物、溶解熱の測定、化学平衡から、大問3では油脂と石鹼からの出題でした。

2020年度以前でも、理論、無機、有機の中から万遍なく出題されています。このことから、まずは教科書などで基礎的事項を十分身につけておく必要があります。理論分野に出てくる公式も単に暗記だけではなく、前後を説明することができるくらいの理解が必要です。教科書の教科書傍用問題集(『セミナー化学基礎・化学』(第一学習社)など)を学習し、その演習からはじめるとよいでしょう。この問題を通して、似たレベルの問題演習や数値計算も演習することが可能です。

本学の理論分野は多少難しい問題も含まれるため、計算が苦手な人は普段から計算練習をしなくてはなりません。無機分野に関しては、金属関係、酸化還元、アルカリ土類金属、工業的製法を中心とした出題が多いです。2021年度では定性分析の問題も出題されています。資料集や教科書をしっかりと確認して記憶しておきましょう。有機分野では分子式、構造式の問題だけでなく、計算問題も出題されることを頭にいれておきましょう。普段から資料集や教科書を利用して、構造式、化学反応式、脂肪族炭化水素、芳香族、天然高分子化合物を幅広く学習してほしいです。

全体として、大問3問は高校化学で学ぶ無機分野、理論分野、有機分野の3分野に対応しています。そして、その問題の内容は標準レベルが大半であると言えます。よって、難問問題集を中心に進めるよりも、まずは標準的問題集を何度も反復して、その理解度を高めることが重要と言えます。難問はそれが十分定着してからで構いません。

推奨テキスト

 

(1)『セミナー化学基礎・化学』(第一学習社)
基本から標準まで幅広く扱われています。本学を目指すなら、基本から発展問題までを完璧にしましょう。総合問題に同じ問題があります。プロセスや基本問題、例題を徹底的にやりこみ、その後で発展問題や総合問題に取り組むとよいでしょう。セミナーにはセルフチェックページがあります。このセルフチェックを利用して、自分ができない部分を集中的に学習することができます。参考までに、推薦などの対策として英文読解、論述問題もついています。とにかくおすすめの本です。

(2)『リードα化学基礎・化学』(数研出版)
基礎から入試までの範囲で構成されており、思考力・判断力・表現力を養う問題が掲載されています。大学入学共通テストや将来の入試を意識した演習が行えます。リードAとリードBで基礎学習の整理、基礎的な問題の演習ができます。少し慣れたら、リードCやリードDを学習して応用力を養うようにできています。こちらは計算問題が充実しているので、本学の計算対策としても活用できます。

(3)『化学の新研究』(三省堂)
(4)『化学の新演習』(三省堂)
本学を目指す化学受験者にとって大変役に立ちます。これを上回る参考書はないでしょう。この本を最初から最後まで読み通す人もいますが、わからない部分や、発展的な内容を確認したりするときにポイントで利用するのもよいでしょう。化学の新演習は、化学を苦手としている人にとってはすこし難しいかもしれません。その場合は、無理にその問題集を使わなくてもよいでしょう。『セミナー化学』『リードα』問題演習でひととおりの問題を終了した場合に、このレベルの問題集にチャレンジする程度で考えましょう。

(5)『化学重要問題集』(数研出版)
これは一通りの学習を終了して、問題演習を通じてさらに力をつけたい方が取り組む問題集です。初心者がこの問題集をはじめに解くと、時間がたくさんかかるため効率はよくありません。これが理解できていない人は、教科書や参考書の内容が身についていないので、必ず基本に戻るようにしましょう。

(6)『スタディサプリ』(リクルート) ※動画視聴 
動画は、化学の学習内容の流れなど紙面ではわからない部分を効果的に理解できるでしょう。特に、図や音声を用いて化学のタイトルごとに整理ができ、紙面からではわかりにくい部分がイメージで理解できます。予備校で講義を聞くだけなら、この方が値段的にも安くて効率的です。

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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