医大・医学部受験プロ家庭教師 日本大学 化学の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

日本大学 化学
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)

この大学の問題は、幅広い分野からの出題がなされているという印象です。2021年の問題では、第1問で「物質の構成と化学結合」、第2問で「酸と塩基」、第3問で「酸化還元反応」、第4問で「化学平衡」、第5問で「無機物質」、第6問で「有機化合物の構造と反応」、第7問で「合成高分子」、の各分野からの出題がありました。全体的にみて難易度は様々と考えられますが、知識問題、実験に関する問題、計算問題、のようにほぼすべての出題パターンが含まれています。出題範囲はまんべんなく多岐にわたっていますので、苦手な分野を作らないことが重要という印象です。

出題量と時間配分

2021年の化学の試験時間は60分でした。この試験時間に対して大問が7問ありました。したがって、基本的には大問1問あたり、約8~9分ずつの配分となります。この時間配分はかなり厳しいものといえます。これらの問題には難易度の差がある上に受験生の得意・不得意もありますから、現場では細かい時間調整をしながら解きやすい問題から解いていくということになるでしょう。

出題形式

まず注意すべきは、大問7問構成という点です。同一テーマごとに大問が構成されていますが、この大問数自体がかなり多い印象です。そして、各大問の中は2~6問の小問構成になっています。 

解答形式

第1問から第7問まですべてマークシート形式になっています。すべての問いに対して6~8個の選択肢が用意されています。そのため、マーク箇所の数で桁数を想定できるような回答形式ではありません。また、記述形式のように途中経過を記載する必要はありませんので、その点は精神的に楽になると思われます。

攻略のポイント

医学部の化学の特長は、一般に難易度が高いことに加えて理論分野から無機分野、そして、有機の高分子分野まで幅広く出題される点にあります。そしてこの傾向は、本学を含む私立大学医学部においてより顕著といえます。そのため最終的には難易度の高い問題を正解できるようになる必要はあるのですが、その前に高校化学のほぼ全範囲に対して標準的なレベルの問題を解けるようになることが極めて重要と考えます。

この点、標準的なレベルの問題のイメージとして最も良い例は高校で配布されることが多い化学の教科書準拠の問題集の問題となります。例えば、『セミナー化学基礎+化学』(第一学習社)であるとか、『リードα化学基礎+化学』(数研出版)のような問題集になります。

これらの問題集の良い点としては、①概ね全範囲をカバーした内容になっている点、②別冊の解説本が付属されており解説が詳しい点、③チェックテスト・基本例題・基本問題・発展例題・発展問題のようなレベル分けがなされており、レベルに応じた問題の選択をしやすい点などを挙げることができます。

これらの問題集を使って高校の定期テストの対策として最初に、「基本レベル」の問題をすべて解いておくことが理想的といえますが、受験生となった際にも一通り解き直すことがよいと思います。その際に間違えた問題は、必ずチェックしておきできるようになるまで繰り返すことが重要です。そして医学部受験対策としては、結果的に「発展レベルまでが必須」という点に注意してください。別の言い方をすれば、医学部受験ではこうした問題集の「発展レベルの問題こそが主戦場」であり基本レベルまでの問題は、発展レベルの問題を理解するための単なる準備にすぎないということを理解しておきましょう。
 
そのため「発展レベルの問題」を終えた後であれば、受験予定医学部の「過去問を読む」ことは可能になっていると思いますので、できるだけ早くその過去問演習に入るべきと思います。「過去問を読む」とは、「解ける」ことではなく「問題と解説の意味を理解できる」ことを意味します。「解ける」ようになるまで、過去問演習をしないという姿勢は、医学部対策においてあまり適当とはいえません。なぜなら、そのような姿勢では医学部過去問のレベルを知る時期がどうしても遅くなり、結果として医学部対策が遅れることになる可能性が高いからです。医学部過去問の演習を通してその内容の範囲・レベルを知った後に、これまで使ってきた問題集では足りないと判断した部分があればその時点で初めて、他の問題集を検討すればいいと思います。その方が、その他の問題集を行う動機付けが明確となるので勉強の効果は高まると考えます。

推奨テキスト

 

 

(1)『化学の新研究』 卜部吉庸著 (三省堂)

難関大学又は医学部を目指す受験生にとって化学を受験科目として使用するのであれば、この参考書は必須と考えます。その理由はとにかく内容が豊富であり、「大学受験化学における最大範囲」を思わせる内容量になっているからです。実際にはこの本に直接載っていない内容でも出題されることはありますが、それでもこの本に載っていなければ当然他の本にも載っていないと思わせる安心感もあります。また、この本に直接載っていない内容であればたとえ出題されても、解けない人が多いであろうというようにむしろ前向きに判断でき他の問題に注力できるということもあるでしょう。この本の内容を、すべて読み切ることは難しいかもしれませんが、少なくとも辞書的な使い方をすることはできるでしょう。辞書的な使い方がメインであっても特に苦手な項目だけは、内容をよく読むという使い方もできるでしょう。「大学受験化学における最大範囲」を感じるべくこの本を手元に置いておく価値はあると考えます。

(2)『学校の教科書準拠問題集』『セミナー化学基礎+化学』(第一学習社)、『リードα化学基礎+化学』(数研出版)など)

上述しましたようにセミナー化学やリードαのような問題集は、とてもよく出来た構成・内容になっていますので、もし抵抗がなければこれらの問題集を使ってみることをお勧めします。ただし、注意点が2点あります。1点目は、一般に「化学」分野は「化学基礎」分野を完全に含んでいるような見方をされることがありますが、常にそうとは限りません。実際、こうした問題集の「化学基礎」版には書いてあった内容が、「化学」版には書かれていないということがあります。そのため、医学部受験生であれば必ず、「化学基礎+化学」版を使うか、「化学基礎」版と「化学」版の2冊を使う必要があります。2点目は、上述しましたように医学部受験生であれば、これらの問題集の「発展レベル」まで理解する必要があるということです。以上の2点に注意してください。

(3)『大学過去問(赤本)』(教学社)

上述しましたように、できるだけ早く受験予定校の過去問演習をやってみることが大事だと思います。「解ける」必要はありません。今後の勉強方針を決定するために、「やってみる(≒問題と解説を読んでみる)」ことが大事になります。過去問としては、いわゆる『赤本』がいいと思います。前年の本がまだ出版されていない場合は、その前年の本でいいと思います。受験勉強においては、「敵を知る」つまり、「受験校を知る」ことがとても大事になります。できるだけ早めに、「やってみる」ようにして下さい。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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