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5年生の勉強法

日能研5年生の学習ポイント

4年生の段階では、習得した知識や基本事項を更に拡大し、知識のすそ野を最大限に広げるのが最重要課題でした。5年生では、広く浅く広げた知識の「深化」が最重要課題となります。4年までの学習が「面の広がり」と捉えるのであれば、それは言葉を変えれば「スキルの習得」に他なりません。正解へたどり着くための「道具」としてのスキルをどれだけ多く所持しているかが大切な時期でした。

5年生に求められる学習の「深化」とは、単に正解へたどり着ける「スキル(技・テクニック)」の「ボリュームの多さ」ではありません。登山においても、山頂(正解)は一つでも、そこへ至るプロセスは無数に存在します。それらの解法手法のどれが一番確実に手際よく正解へたどりつけるかを見抜く「眼力」が必要になります。この「眼力」を自分のものにできるかどうかが、5年生に求められる「知識の深化」です。

 

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算数の勉強法

5年生は知識の「深化」を図る

5年生の1年間は、受験の最終学年への橋渡しの学年でもあり、極めて重要な意義を持つ時期です。日能研ではこの時期に、小数・分数の性質と加減乗除(四則)の計算演習をしっかり行います。この計算力の向上と正確さは、受験算数で受験を失敗しないための不可欠の要素です。

さらに、問題から与えられる様々な情報を図に置き換え(視覚化)、情報相互間における関係性を抽出できる能力も重要です。具体的には、受験算数に頻出の速さや割合の問題を線分図等に手際よく描けるスキルを高め、図形編においては円や扇形の求積を演習することにより、受験算数の全般的な文章題(数量編・図形編)に対する着眼点の養成を図ります。そのような鍛錬が、6年生に求められる「抽象的思考力」を確実に身に付けることができるようになるのです。

5年生における系統学習プランは、4年生で培った学習知識(「点」)を横断的に俯瞰し、隣接知識との関連性を踏まえて「点」を「線」にしてゆく学習内容です。この学習プランの積み重ねが、5年生後半から6年生前半に求められる学習知識の「面」への展開をよりスムースに、かつ実効性をもって移行できるための不可欠な要素となります。言いかえれば、日能研における5年生の学習プランの骨子は、「点」と「点」をつないで「知識のネットワーク」をどこまで広げられるかということです。つまり、「1つの知識はたくさんの他の知識とつながっている」ということを認識し、知識と知識を「ネットワーク構造」でつないでゆく学習手法を習得するのです。

 

国語の勉強法

部分(点)どうしのつながりを探求する

具体的な学習内容は、設問として与えられた文章における「部分(点)どうしのつながりを探求する」ことを、筆者の考えと具体例・理由などのつながりを読み解くプロセスを通して学んでいきます。特に物語文では、「外なる情報(目に見える情報)」と「内なる情報(目に見えない情報)」との関連性を考察し、前者から後者を推測し、登場人物の心情を類推することに基づき、さらには、接続詞や指示語を手掛かりに「情報」に含まれている役割を探ることができるような構成となっています。そのような設問へのアプローチは、5年生の夏までには習得できるようなカリキュラムになっています。

 

部分と全体の関連性を理解する

5年生の夏以降(5年生後半)においては、新たな学習の取り組みに基づいて学習プランが組まれています。5年生後半において求められ学力は、さまざまな解法パターンを習得し臨機応変に、目の前にある問題へのアプローチにどの「手法」をあてはめるかを的確に判断できる「対応力」といえます。
そのために、5年生後半では、説明的文章の構成や要旨の十分な把握を通じて、「部分と全体の関連性を理解すること」を学びます。
また、物語的文章においては、独特な表現方法(比喩、擬人法、対句、倒置など)の理解を深め、「情報に込められた意図や工夫された情報の提示のされ方」を学びます。

 

「情報構造」をしっかり把握・分析できるようにする

最終的には、説明的文章および物語的文章において習得した正解へたどり着くアプローチを通じて、設問中に提示されている「情報構造」をしっかり把握・分析できるように導きます。日能研の教材では、以上のような学習手法を用いて、自分の中に出来上がった「論理」を見直し、崩し、再構築できるような作業を自力でできるようになるように構成されています。

 

理科の勉強法

個々の事象を「点」から「線」へ

5年生になると、具体度の高かった生物分野の比重が下がり、抽象度の高い物理・化学分野の比重が高まります。日能研では5年生時より本格的に算数において学習し始める「比」の理解も欠かせなくなります。ここで徹底理解を怠ると、よく分からないままにカリキュラムばかりが進み、理科そのものに生徒が持つイメージも悪くなってしまいます。ここが正念場だと考え、「点」を「線」にする意識のもと、個々の事象をバラバラに暗記する段階を脱し、事象相互の因果関係や現象の背景などにまで踏み込んで勉強することが大切です。一見大変なようですが、理解度が高まれば定着度も高まるという副産物もありますし、何より難関校ほどこうした深い理解を要求してきます。ですから、「解法暗記」に頼っていないか、今一度目線を深めて振り返ってみる必要があります。たとえ育成テストで点が取れていても、短期的記憶やその場限りの解法暗記に留まっていてはなりません。

 

分野別の注意点

物理は特に原理原則の正確な理解が必要ですが、これは一度や二度説明を聴いただけで実現できるようなものではありません。何度も何度も繰り返し問題演習を重ね、徐々に理解を深化させましょう。その際、解いた問題の解法を言語化して説明できるようにすべきです。その上で、体得した論理的思考力を、生物分野の理解深化にも役立てると良いでしょう。
一般的に「単なる暗記分野」と捉えられがちな生物分野ですが、実は難関校の入試問題においては、単純な知識の確認にとどまらず、中学受験分野の限られた知識をベースに正答を類推させるというかなり高度な問題が少なからず出題されます。そこで5年生のうちに、生物分野においても、個々の現象の意味や、知識とその背景にある実験との対応関係などにまで、理解を深める習慣を身につけましょう。
一方、よく中学受験生がつまずく単元に、「天体」のような日常世界を大きく上回るスケールのものがあります。これらへのイメージを塾のテキストだけで十分に把握するのには限度があるので、インターネット動画等を積極的に活用しましょう。

 

「苦手」はここで脱却を

仮に理科が苦手であるならば、受験本番までにある程度まとまった勉強時間を想定できる最後のタイミングである5年生時に、徹底的に原因を分析しましょう。そこで前提となるのは、5年生の時点で理科が「苦手」となる一番の原因は、勉強時間の絶対量がそもそも不足していることです。そしてこの絶対量は人によって違い、また時期や分野によっても様々であるというのがポイントです。ライバルが1時間で理解できることに2時間かかるのなら、きちんと2時間以上は費やさないと当然巻き返せないので、苦手だから勉強を後回しにするという習慣だけは克服しなければなりません。社会・理科で成果を上げている生徒ほど、反復している回数が多いです。

 

社会の勉強法

後期から始まる歴史学習に注意

5年の後期からは歴史の授業が始まります。その開始時点で歴史の知識が無い状態だと後期の学習がかなり切羽詰まったものになってしまいます。そのため子供用歴史漫画などの気軽に学べる学習教材で歴史の概要だけでも早いうちに学習しておくとよいでしょう。その一方で、個々の歴史用語をいきなり緻密に網羅しようとして、子供が拒否反応を示してしまっては逆効果です。まずはストーリーを楽しむような気持でさっと流れを理解し、何周も何周も学習しながら徐々に密度を濃くしてゆくとよいでしょう。5W1Hや因果関係・背景など、4年生時の地理学習でも意識したことを5年生時の地理・歴史学習でも心がけ、6年生時に慌てふためかないよう地理・歴史を万全にしておきましょう。「単なる暗記科目」などと漫然と構えていてはなりません。

 

近現代史に注意

「歴史」の折り返し地点といえば室町時代あたりがイメージされることもありますが、実は受験勉強において習う分量のうち半分近くを近現代史が占めており、現代の政治・経済・社会・国際関係とも関連させやすいことからも、中学入試で出題されやすいです。
日能研は歴史学習の入口で躓かないよう丁寧に進行するカリキュラムになっているため、各時代区分を均等に学習するようになっています。そのため近現代史の割合が他塾より比較的小さいです。
諸制度が高度化し国際関係も緊密化する近現代史はそれ自体複雑で理解に時間がかかるものですから、5年生末期に慌てないよう、早めに学習を進めましょう。また出来れば近現代史との連関の強い「公民」の先取り学習も5年生のうちにしておきましょう。

 

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