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渋谷教育学園幕張中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「渋谷教育学園幕張中学校の理科」
攻略のための学習方法

受験テキストを使った学習は、そのやり方への注意が必要だ。

本校の入試問題では語句を答えさせるものはほぼ出題されないため、暗記のみしておけばよいという考えは不適切である。
一方、ある程度言葉を知っていなければ考えづらい問題や、細かい情報を知っていた方が有利になると思われる問題は出題されるため、言葉の学習を全くしないというのも不適切である。
したがって、受験テキストに登場する重要語句はある程度頭に入れた上で、それらの意味や働き、関連する情報を事典や辞書やインターネットで調べる学習をするのが良いだろう

言葉の学習や単元学習が一通り済んだのであれば、本校入試において主軸が置かれている、データをもとに考察する経験や、科学的な現象の原理について計算式や図を用いたシミュレーションをする経験を数多く積むことに労力を割くべきだろう。

例えば、テキストに書かれている公式や結論について考察してみるのも手だ。それらを暗記項目と捉えるのではなく、紙とペンを使って自力で公式を導き出す学習をしたり、結論を出すための根拠を考えたりする習慣を持つと良いだろう。
 その際、図を描いて表すことに注力し、できれば身近な人に説明してみると、思考力・表現力が高まるからおすすめだ
 このことは、算数の学習にも当てはまるため、算数の学習時にも同様のことを意識して取り組みたい。

 本校の入試では、受験テキストには掲載されていない内容が題材になったり、受験テキストの内容をより深く掘り下げた内容だったりするため、受験テキストの学習を一通り取り組んだのであれば、本校入試の過去問や本校と同じようなタイプの入試問題を使って、同傾向の問題を解く練習を積むべきだろう

もちろん、闇雲に過去問を多数こなせば良い訳ではなく、解き直しをして改善点を分析することも併せて行いたい。
また、答えが合っている・いないに関わらず、「どうしてその答えになるのか」という問いに対する答えを用意することにこだわると良い
その際、事典やインターネットを使って調べたり、指導者から助言をもらったりするとなお良い。

 本校の入試で求められる能力は、前述のとおり、与えられた文章を正しく読解し、合理的に考察する能力である
そのような能力を身につけるためには、実際に科学的な内容の文を読み、様々な考察を試みる経験を積むことが有効だろう
そのため、受験テキストにこだわらず、科学的な内容の書かれている雑誌や本、事典などを読んだり、実験教室に参加したりするのも良い対策となる。
本を読む場合、中高生向けに書かれている理科の本や、専門的な知識が無くても読める科学の本などが、その入り口として適するだろう。

 

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2023年度「渋谷教育学園幕張中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は計3題だったが、大問2が2部構成となっており、実質近年と同じ4題とも捉えられる構成だった。地学、生物、化学、物理全て扱われた。記号選択、語句補充、記述、数値補充、作図と形式は多岐に渡った。時間は例年通り45分だが、やや文章が長く、スピードを要求する内容だった。

【大問1】地震/地学

  • 難度:標準
  • 時間配分:12分

本校受験者の多くにとっては経験したことのある内容と思われるため確実に高得点を取りたい。計算や作図などの算数要素が多いので細かなミスに気をつけながら解き進めたい。

(2)(5) 計算、作図及びグラフ作成。決して難しくない。震源、震央、震源距離、PS時間などの言葉の意味の誤解には気をつけたい。文章を確認しつつ解きたい。(5)②は作図問題ではないが、図を描いて考えると良い。

【大問2】落花生/生物・化学・物理

  • 難度:標準
  • 時間配分:21分
  • ★必答問題

ご当地問題と思われるテーマで、生物・化学的内容のⅠ部と物理的内容のⅡ部の二部構成。落花生マニアにとって有利なものも数問含まれるが、文章読解と資料解釈、計算を適切に行えれば高得点を狙える。文章や資料がやや多めであるため、丁寧さを保ちつつもスピーディに取り組みたい。

Ⅰ(1)(3) 知識問題だが、文章からある程度推理することで知らなくても正解が狙える。
  (4)(9) 資料解釈。この5問は高得点を取りたい。言葉の意味や、確実に言えることを確認しながら解きたい。
Ⅱ(1)(3) 熱量計算。計算自体は難しく無いが言葉の意味を確認しながら解きたい。
  (4) 記述。熱量の損失の原因を考えると良い。
  (5)(6) 記述及び適語補充。燃焼の条件について考えると良い。

【大問3】てこのつり合い/物理

  • 難度:標準
  • 時間配分:12分

力のつり合い、モーメント(回転力)のつり合いについて理解していれば良いが、中学生の学習内容である「仕事の原理」を理解していれば尚良い。後者を知らなくても、問題の流れに従って数値やグラフを適切に検討していけば正答にたどり着ける。

(1)(2) この2問は失点できない。
(3) グラフの選択問題。数値をいくつか変えてみて検討すると良い。比例、反比例のグラフ、仕事の原理への理解がある人にとって有利。
(4) 問題の設定を正しく把握することが重要。持ち上げる時間を最も短くすることとモーターが発揮する力(М)の関係を理解してから解きたい。ではМL及びTの関係式を作れれば尚良いと。本問も仕事の原理への理解があると有利。

攻略のポイント

本校の入試が問うているものは知識の暗記量ではなく、与えられた文章や実験・観察データから合理的に考察する能力である。スピーディに問題文を読解し正確に情報を掴むことはもちろん、ある設問が別の設問へのヒントになっていることに気づくことも重要である。聞いたことがない題材であるからと言って簡単に諦めたり、雑に処理したりするのではなく、どこかにヒントがあるはずだと思って丁寧に読み込んで欲しい。また、必要に応じて図を描いたり、計算したりする労力を惜しまない姿勢も重要である。

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