医大・医学部受験プロ家庭教師 東邦大学 物理の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

東邦大学 物理
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)

本学の物理は「力学」「電磁気」からの出題が多いです。もちろん、「波動」、「熱力学」からも出され、配分は年によって微妙に変化します。ただ、力学が多い点は変わりません。2/3くらいは典型的な問題ですが、一部、少々手こずる問題も出題されます。2020年に出題されていた「原子物理」は2021年にありませんでしたが、今後大いに出題されるので、十分な対策をしておきましょう。

出題量と時間配分

理科は2科目で120分です。本学の物理は問題数が多いです。長文の大問ではなく、短文の多くの大問を解くことになります。大問数は6題程度、小問数は25問となっています。理科2科目120分で全問解くのは非常に厳しいでしょう。解けそうな問題を時間配分にメリハリをつけて、いかに正確に囲い込むか、椅子取りゲームのように、その場での的確な判断が要求されます。

出題形式

全問マークシート方式で、小問ごとに6~8個の選択肢から正解を選ぶ形式です。設定がイメージできるように必要に応じて図もついています。問題文だけでなく選択肢も視野に入れてから解き始めるのがよいでしょう。はじめに力学が数題、次に電磁気が数題、といった形で分野ごと連続していることが多いですが、順番と難易度は関係ありません。解ける問題と後回しにすべき問題とを仕分けしながら進めることになります。

解答形式

上記のように、全問マークシート方式で小問ごとに選択肢から正解を選ぶ形式です。有効数字2~3桁での数値計算も出題されます。「正しいものをすべて選べ」とか、「正しいものを3つ選べ」など設問は微妙に変わるので、落ち着いて読んでから解答しましょう。

攻略のポイント

まずは基礎を固めることである
そのためには、まずは定義や公式を理解した上で、しっかりと覚えることです。これがなかなか難しいです。理解するというのは、「自分の言葉で説明する」、「図で表す」、「他の公式同士のつながりを考える」など、様々な方法で公式を「考える」ということです。公式を覚えて、問題をただただ解きまくるといった学習ではなかなか物理の点数を上げることは難しいでしょう。一見、面倒だと思う作業を地道にやっておくことが、物理攻略の重要な出発点となります。

次に問題演習
物理で登場する公式や概念はそれほど膨大ではありません。それらを完全に理解したら、次は問題演習に入ります。問題をこなすことで、基礎が理解できているかどうかが確認できるからです。基礎の新たな面の発見につながることもあります。そういった意味で、問題演習も重要な作業となります。問題演習は、ただただ多くの問題を解くのではなく、1冊の問題に絞り、1つの問題を解いたら他の方法で解いてみる、問題の現れる現象を深く調べてみるなど、多角的に検討します。その作業が、新たな問題を解くためのカギとなっていきます。問題を見たときにどのようなプロセスで解いていくか、いわゆる問題解決能力を身につけないと、いつまでたっても新たな問題が解けるようにはなりません。何度も強調しますが、ともかく1冊の問題集に絞ること。それを徹底的にやりこむことが物理の得点力を伸ばすのに非常に重要となります。

計算力がないと時間制限内に自分で正解にたどり着けない
立式だけを行い、解き方がわかったら細かな計算を最後までしないといった受験生を多く見かけます。必ず最後まで答えを出しましょう。そうしないと、あっという間に計算力が落ち、試験になったとき、一向に点数がとれなくなります。どのように工夫すれば、より効率よく計算できるかを自分なりに研究することも大切です。しかし、自分ではなかなか効率よい計算にたどりつかないこともあるでしょう。そのときは、いつも習っている先生に、自分の解き方を客観的に見てもらい、アドバイスをもらうのが一番の方法です。

過去問演習
ある程度標準的な問題が解けるようになってきたら次は過去問演習に進みましょう。確かに、過去問は出題されないのですが、この大学がどのようなレベルを要求しているのかを知ることは有効な対策となるからです。計算量や、求められる知識など大学によって変わってきます。特に第一志望の過去問は、念入りに研究することが大切です。

本学では、8割前後が基本から標準レベルのセットです。それらは2行から4行くらいまでの計算でゴールできます。それ以上の面倒なものが、2割前後潜んでいます。面倒なもの、パッと発想できないものは決断よくスキップして、後回しにしましょう。それ以外を「正確に速く」という力量が求められます。これで「5割は確保できた」と感じる時間帯が早く来れば、落ち着いて残りから拾えます。競合校の問題も含めて「標準問題の時間演習」が合否を分けるカギとなります。どの分野から解くのがよいか、前半30分でいくつの小問が解けるかなど、自分に合った時間配分を過去問演習で研究する必要があるでしょう。

推奨テキスト

(1)『教科書』(各出版社)
教科書はなければ合格できないというものでもなく、これさえマスターすれば合格というものでもありません。しかし、教科書が入試の出典の原点であることは強調し過ぎということもありません。入試の基準としての教科書は、手の届くところにキープしたい。各種公式・法則の導出過程やさまざまなカラーの図式・写真などだけでも相当の価値があるでしょう。

(2)『実戦 物理重要問題集2021-物理基礎・物理』(数研出版)
この本の名の通り、入試問題を解く力を養うための重要な問題が一通り入っています。少々難しい問題も入っていますが、しっかりと根気よくやれば非常に力がつくでしょう。

(3)『物理のエッセンス(力学・波動および熱・電磁気・原子)』(河合出版)
(4)『良問の風』(河合出版)
(5)『漆原の物理(物理基礎・物理)明快開放講座』(旺文社)
教科書と上記の二つの問題集を理解するために必要な「物理の思考回路」を磨くための参考書兼問題集が『物理のエッセンス』です。文字通り、一言一句、エッセンスというべき内容が凝縮しています。名著と言えるが、エッセンスだけに行間を埋めてくれるチューターがいた方が良いかもしれません。医学部の物理を攻略するために必要な、物理的なものの見方、思考回路を開いてくれるでしょう。『物理のエッセンス』と並行しながら、『良問の風』を解くとよいでしょう。『漆原の物理』は原則的に本質に迫るというよりは、解法をわかりやすくパターン化してくれるタイプです。『物理のエッセンス』『漆原の物理』は受験物理への異なるアプローチです。どちらが向いているか、実際に手に取って確かめましょう。

(6)『物理基礎問題精講』(旺文社)
(7)『物理標準問題精講』(旺文社)
(8)『漆原の物理 最強の88題』(旺文社)
多くの受験生が、過去問演習を解きながら、苦手な単元や問題にぶつかるでしょう。そんな時は、類題を5題探して解くと良いでしょう。その中でも典型的な良問がセレクトされ、ていねいで的確な解説があるのがこれらの本です。

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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