都立中高一貫教育校グループ

難関校受験専門プロ家庭教師の視点

都立中高一貫教育校グループ
(白鳳・両国・富士・大泉・武蔵)

中高一貫教育校の特徴

中高一貫教育校の中でも、都立中学校と都立高校の2つの学校を接続する「併設型」の中高一貫校。併設の都立中学校からは入学試験を受けずに進学することができる。また高校からの一般募集も行われる。6年間にわたり、一貫した教育活動を計画的・効率的に行うことで学力や教養を身につけ、将来、社会の様々な場面・分野でのリーダーとなる人材の育成を目指す。一貫校の特色を活かし、中学生と高校生が文化祭や運動会などの学校行事や部活動を一緒に取り組む。また、自然体験や社会体験と言った体験学習にも力を入れている。

26年度都立中高一貫教育グループの入試傾向と対策

26年度 都立中高一貫教育校グループ数学問題の概要

数学問題出題形式

※学校名をクリックすると、グループ共通の「入試傾向と対策」を見ることができます。(全学校共通のリンク先です)

数学白鷗両国富士大泉武蔵
大問[1]数と式
図形(基礎)
グループ共通問題
大問[2]関数 グループ共通問題
大問[3]図形 グループ共通問題
大問[4]図形と計量 グループ共通問題

数学入試傾向と対策

「あるべき都立共通問題」。併設型中高一貫教育校グループの数学を見てみるとそんな言葉が浮かんでくる。
だれでも正答できるであろう易しい問題、誰も正答できない極端に難しい問題はほとんど出題されず、全国の受験生の正答率50パーセント近辺と思われる問題を中心に出題されている。ちょうど都立共通問題から、極端に易しい問題と難しい問題を標準問題にさしかえ、大問2(式の証明)をなくしたような印象である。方針に詰まるような問題、閃きが必要な問題はほとんど出題されない。高校受験における典型的な問題を一通り解けるようにしておけば十分合格点に達するであろう。

高校受験における典型問題を一通り解けるようにする。そのためにどのような学習をしていったらよいのであろうか。
まず、学校の定期テストで出題されるような問題を解けるようにすることが先決である。その際、途中式を省略せずに書く、図形やグラフの問題はノートに図を描き、書き込みながら考える。確率は樹形図、表を描いて考えるなど、手を動かして考えることを習慣づけるようにしたい。易しい問題だからといって、頭の中だけで考えて解くような癖をつけていると、標準的な問題になったとたんに解けなくなってしまうものである。まして、記述式の答案が求められる本グループ校はなおさらである。

学校の定期テストレベルの問題がスラスラ解けるようになったら、標準的な受験用の問題集を一冊仕上げたい。
レベルは都立共通問題対応レベルでよい。学校の定期テストと高校受験の問題のギャップを埋めるのが目的である。特に計算問題、関数、平面図形、立体図形の単元は入念に演習する。関数の求める座標を文字で置いて考える問題と空間図形分野全般は、学校の定期テストではほとんど扱われないが、入試では頻出なので特に注意する。

問題集を選ぶ際に極端に難しいものに手を出さないようにしたい。一部の難関校に必要なテクニック(たとえば、チェバーメネラウスの定理、各辺の比から立体の体積比を計算する方法など)は、本グループ校の対策には不要である。
標準問題を丁寧に、数多く演習してきた生徒は本校の入試問題を突破できるであろう。

26年度 都立中高一貫教育校グループ国語問題の概要

国語問題出題形式

※学校名をクリックすると、グループ共通の「入試傾向と対策」を見ることができます。(全学校共通のリンク先です)

国語白鷗両国富士大泉武蔵
大問[1]漢字(読み) グループ共通問題
大問[2]漢字(書き) グループ共通問題
大問[3]文学的文章 グループ共通問題
大問[4]説明的文章 グループ共通問題
大問[5]古典
グループ共通問題

国語入試傾向と対策

記述問題を重視した都立共通問題。一言で本校の問題をまとめるとこのようになろう。
本文、設問ともに都立共通問題と難易度に大差はない。標準的なレベルの問題ばかりである。
語彙、漢字、背景知識を鍛え、本文に根拠を求めながら、選択肢や記述式答案を検討していくというオーソドックスな国語の学習を続けてきたものにとっては本グループ校の国語は得点源になるはずである。逆に言えば、我流で、ただ問題数だけをこなしてきたような学習をしてきた者、学校の定期対策用に黒板に書かれた教師の教科書本文の解釈を丸暗記することが国語の勉強のすべてだと勘違いしている者は、どれだけやっても一向に点数が伸びない、ということも起こりうる。こうした誤解を避けるため、国語の学習は適切な指導者に付くことが望ましいが、念のため独習するときの指針を記しておく。

繰り返しになるが、まず、本文に書かれてある内容に沿って、選択肢、記述問題に正解するための要素を検討すること。
テキストとしては、本文に線を引く方法からアプローチした「読解のテクニック」、本文の解説・設問ごとの考え方が必要十分書かれてある「解き方の分かる国語」を順にこなすことを薦めたい。国語学習のコツは、正解した問題であっても解説を読み、自分の考え方と解説の考え方が異なっていたら、解説のやり方を他人に説明できるまで復習することである。

設問の解き方を知っていても、「語彙」の不足で正解できないということがないように、使える言葉のストックを増やすトレーングもしておきたい。「言葉力」(学研)、「難語集」(アーバン出版)といった語彙力強化教材、または漢字ドリルに意味が与えられているものを使い、言葉を音読して意味を即答できるようにしておくことである。「一日15分」のトレーニングを続けるかどうかが、試験本番で数問の正否を分けることにつながる。

国語の学習が進み、主張と具体例の区別、語彙力が整ってきたあたりで、与えられたテーマについて、具体例を織り交ぜながら、自分の考えを200字程度で記述するトレーニングもこなしておきたい。作文は、採点の基準が初学者には判別しづらいという問題の性質上、適切な指導者の採点を受けることが必須である。対策をすれば確実に得点できるようになる問題だけに、是非やっておきたい。
本校は記述問題の割合が多いという特徴がある。記述問題をどう対策をするか。
結論を言ってしまえば、それについて、特別な学習法をする必要はない。紛らわしい記号選択問題の最後の2択の判別をするためには、記述問題を解く考え方に踏み込まざるを得ない。むしろ記述問題ばかりを根拠もあいまいに解き続ける、といった特殊な勉強を慎むことが肝要である。我流では国語の成績は伸びない。適切な指導者、テキストは記号選択問題も記述問題も解法が結局つながっていることを教えてくれるだろう。

「解法」も「語彙」も「背景知識」も備えた。それでもなお高得点が取れないという場合には、制限時間の壁がある。
本文から丁寧に根拠を探していくうちに時間切れになってしまうというケースである。国語のオーソドックスな学習(繰り返しになるが、独りよがりの国語の学習は国語の学習のうちには入らない)を始めて半年未満の初学者に多い。高い正答率を保ったまま時間内に解答できるスピードをつける方法とは、丁寧さを意識した学習を反復することである。
そもそも、国語の読解問題を解く上での、速さに関する要素は3つある。「本文を読む早さ」、「本文を理解する効率」、「問題を解く早さ」がそれである。第一の要素は個人の資質によるところが大きいが、後半の二つはトレーニングによるものが大きい。したがって、学習者は後半の二つに焦点をあてるべきだ。「本文を読む早さ」は、それまでの読書経験によるところが大きい。小学3年生から本に親しんできた者と、中学2年生の夏までほとんど読書をしてこなかった者の間には約5年間のギャップがある。1年かそこらの受験勉強で埋められる差ではない。だが、本文をどのように読むか(対比、具体と主張、反復などに注目し大意を的確に捉える)の方法論は、独学では身につかない部分だ。本文の内容を踏まえて答案を作成する手順もトレーニングによるところが大きい。本校の読解問題は読書してきた中学生ならば、大問1つにつき本文にマーキングしつつ通読し終えるのに3分かからない分量である。実際には5分で通読し、10分かけて設問を解いても時間的には十分である。丁寧に読解問題を読み、問題を解くことを繰り返すことで正確さはそのままで、思考プロセスは洗練されていく。読書経験がほとんどない者であっても、半年も継続してトレーニングを積めば、時間内(読みに5分、解答に10分以内)に十分解答できるようになるはずだ(逆に言えば、読書経験の不足しているものが1ヶ月程度で高得点を狙うのは難しい。その反面、読書に慣れ親しんだもの、いわゆる国語の得意なものは、コツをつかむと短期間で爆発的に得点を伸ばすことがあるのが受験国語という科目の特性である)。自身の資質を勘案して、悔いのない様、受験勉強の科目ごとの開始時期をデザインしたい。

最後に補足として、「背景知識」について一言。
本グループ校の小説と論説文は、いずれもポストモダンの価値観(=近代を乗り越える立場)に基づいている。今後もこの傾向が続くとすれば、指導者が折に触れて、演習した論説文を近代的価値(例:自然と人間などの2項対立、理性重視、人間中心主義など)からポストモダン(脱中心化、多元主義、複雑化、コミュニケーション、ネットワークなど)への移行という観点から解説を与え、背景知識を強化できれば、他の受験生に対してアドバンテージを得ることが出来るだろう。(ポストモダンについての詳しい理解は大学受験レベルの内容であり、それがなければ、本グループ校の問題が解けないということでは決してない。あくまで+αの事柄である)
本校の問題に、難問、奇問、引っ掛け問題の類いは出題されない。オーソドックスな現代文の学習を地道に続けた者は、確実に満点かそれに近い点数を取るであろう。

26年度 都立中高一貫教育校グループ英語問題の概要

英語問題出題形式

※学校名をクリックすると、グループ共通の「入試傾向と対策」を見ることができます。(全学校共通のリンク先です)

英語白鷗両国富士大泉武蔵
大問[1]リスニング ※都立共通問題(省略)
大問[2]対話文 グループ共通問題
大問[3]説明文 グループ共通問題

英語入試傾向と対策

リスニングを抜かせば、2ページ程度の長文問題に標準的な設問が付いた問題が2問と、「長文問題重視」の傾向が見て取れる。設問は、問題文の意味が取れれば正答できるものがほとんどであり、高校レベルの語彙、文法を要求する問題もあまりなく、素直なものが多い。

対策は時間内にやや量が多い長文を読みこなす「速読力」の養成がメインとなる(ただし、「速読力」といっても、英文を至極ゆっくりと音読する程度のスピードで、意味を頭から取っていく程度の力があれば本グループ校の場合十分である)。「速読力」をつける近道は、文法・単語の両面から意味が分かっている文章の音読と黙読を繰り返すことである。おススメは、教科書の和訳ノートをつくり、学校の進度に平行して音読と黙読を繰り返すやり方である。それも10回といわず、20回、30回と日を変えて何度も読み込みたい。単語の読みが分からない場合には、別売りのCDが売られているので利用するのも手だ。CDにあわせて音をまねてくちずさむのもいい練習となる。演習に使った問題集の英文も同様に読み込みたい(教科書をCDの助けを借りて音読していけば、中3までには初見の英文を音読できるようになっているはずだ)。

「問題文と設問の意味は取れているが、設問が解けない」という場合は、「論理の力」の不足を疑おう。「論理の力」とは、消去法、指示語や接続語の扱い、俯瞰する視点など、国語の学習によって身につけることの多い力のことだ。英文は読めるのに問題が解けないという場合には、信頼できる指導者の助けを借りるのが手っ取り早い。どうしても独学で対策せざるを得ないのならば、「読解のテクニック(文英堂)」を2週することを薦める。中学受験用の国語教材だが、大学受験にも通用する国語と論理の作法について解説している名著だ。

最後に、自由英作文対策について。
基礎が固まったら、(たとえば、中学の教科書に出てくる例文をほぼすべて即時に和訳でき、都立共通問題の長文問題で意味の分からない単語が1パラグラフあたり5個以下になったら)週1~3題、課題に沿った、40字程度の自由英作文を作り、添削を受けたい。自由英作文の胆は、いかに“イイタイコト”を自分の手持ちの英語表現で表せる平易な言い回しに直すか(日本語を和訳する)と、主張、理由、具体例のバランスを意識した論理構成の2点にある。適切な指導を受ければ、1ヶ月程度で、確実に得点できる分野になる(ただし基礎が出来ていないと絵に描いたもちになってしまう)ので是非、対策をしておきたい。

中学の教科書レベルの文法をしっかりと理解し、長文を読みこなす「速読力」をつける。高校英語の教科書は、公立中学の教科書の数倍の英文を読み、理解することを前提として編纂されている。高校で英語を学習するための正統な準備をすることこそが、本グループ校の英語対策となる。

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