進学重視型単位制高校グループ
難関校受験専門プロ家庭教師の視点
進学重視型単位制高校グループ (新宿高校・墨田川高校・国分寺高校)
進学指導重点校の特徴
大学進学希望の実現に力を入れている都立単位制高校。進学実績の向上という点では進学指導重点校と同じだが、単位制高校の場合、自分の進路に必要な科目を多くの選択科目の中から選び、自分で時間割を組み立てられる点が特徴。基礎から応用に至るまで、大学進学に関わりの深い多くの選択科目が設置されている。授業の特色では、習熟度別授業や7時間授業の他、朝・放課後・土曜日・長期休業日に補習授業や講習も実施。また、ホームルームの時間などを利用して、充実した進路指導も行われる。
各校の入試傾向と対策
26年度 都立進学重視型単位制高校グループ数学問題の概要
数学問題出題形式
※学校名をクリックすると、該当校の「入試傾向と対策」を見ることができます。
※同グループ内で同じアルファベットの問題は、共通の問題です。(A、B…は難易度を表すものではありません)
数学 | 新宿 | 墨田川 | 国分寺 | |
---|---|---|---|---|
大問[1] | 数と式 図形(基礎) |
A | B | C |
大問[2] | 関数 | A | A | A |
大問[3] | 図形 | A | A | A |
大問[4] | 図形と計量 | A | A | A |
数学入試傾向と対策
大問1が各学校の独自問題だが、大問1が計算中心の小問集合であることから、学校ごとのカラーがほとんど出ない。大問2以降は良質な典型問題が続く。
本グループの数学の傾向は、併設型中高一貫教育校グループの数学と傾向が似通っている。
以下の記事もあわせて参照されたい。
26年度 都立進学重視型単位制高校グループ国語問題の概要
国語問題出題形式
※学校名をクリックすると、該当校の「入試傾向と対策」を見ることができます。
※同グループ内で同じアルファベットの問題は、共通の問題です。(A、B…は難易度を表すものではありません)
国語 | 新宿 | 墨田川 | 国分寺 | |
---|---|---|---|---|
大問[1] |
漢字 (読み・書き) |
独自 | A | A |
大問[2] | 文学的文章 | A | A | A |
大問[3] | 説明的文章 | A | B | C |
大問[4] | 古典 | A | A | A |
国語入試傾向と対策
明確に説明的文章重視の傾向が見て取れる。文学的文章と古典については、都立共通問題と比べても易しいくらいで、ここで正解させてやろうという出題者の意図が見て取れる。
一方、説明的文章はその内容、設問どちらをとっても、バラエティに富み、ここで差がつくとみてほぼ間違いないだろう。
とはいえ、本グループ校の対策に特別な勉強はほとんど必要ない。オーソドックスな国語の学習で十分である。ほとんど必要ないと書いたのは、作文の練習が必要なことと、高得点を狙う場合、高校初級レベルまでの練習が必要になると思われるからだ。オーソドックスな国語の学習と作文の対策については、以下を参照されたい。
「文学的文章と古典を満点近くにまとめ、説明的文章で半分程度解ける」
このあたりが、国語の落としどころではなかろうか。
もし、国語で差をつけたいのならば、上記の対策に加えて、説明的文章のみやさしめの大学受験用のテキストで問題量と背景知識を補充したい。
問題集として「アクセス 基本編」、背景知識補充用の教材として「The奥義「小論文・現代文」攻略―大学受験」を勧める。繰り返しになるがこれらは必須ではない。オーソドックスな国語のトレーニングに加えて、作文の対策をおこなえば十分合格ラインにはのるだろう。
26年度 都立進学重視型単位制高校グループ英語問題の概要
英語問題出題形式
※学校名をクリックすると、該当校の「入試傾向と対策」を見ることができます。
※同グループ内で同じアルファベットの問題は、共通の問題です。(A、B…は難易度を表すものではありません)
英語 | 新宿 | 墨田川 | 国分寺 | |
---|---|---|---|---|
大問[1] | リスニング | ※都立共通問題(省略) | ||
大問[2] | 対話文 | A | A | A |
大問[3] | 説明文 | A | B | C |
大問[4] | 物語文 | A | A | A |
英語入試傾向と対策
大問3が独自問題で学校ごとのカラーが出る。全体として1ページ半程度の英文を3本読み、解くことになる。公立中学で扱う文法と速読力、読解力を問うているものと思われる。単語については墨田川以外は、公立中学で扱う内容より少々高めの印象。十分に長文演習する期間が取れるならば、長文を演習していく中で、出てきた知らない単語をそのつど覚えていけば原則十分だが、中学生向けの単語帳の中で、上級や応用などと銘打たれたレベルまで単語を覚えていってもよいかもしれない。
本グループの英語の傾向は、併設型中高一貫教育校グループの英語と傾向が似通っている。
以下の記事もあわせて参照されたい。