早慶上理 116%、G-MARCH 120%、日東駒専 114%に伸長

首都圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)の高校から、早慶上理、Ｇ-ＭＡＲＣＨ、日東駒専の各大学グループへ何件合格したか。今春と2007年を比較して、伸びている地域や学校を調べた。
 
一都三県合計では、07年と比べ3グループとも増加。07年→12年の増加数では、早慶上理…4,836件増(前年比116％)、Ｇ-ＭＡＲＣＨ…8,951件増(同120％)、日東駒専…4,580件増(同114％)と、Ｇ-ＭＡＲＣＨの伸びがもっとも大幅だった。

地域別では、東京の伸びが大きく、5年前と比べて、早慶上理では2,813件増（同119％）、Ｇ-ＭＡＲＣＨは5,076件増（同128％）、日東駒専は2,802件増（同123％）と、2番手の神奈川を大きく引き離している。

設置者別にみると、早慶上理では、公立が1,782件増（同118％）、私立が2,870件増（同115％）、国立が184件増（同121％）と、件数で は私立が、増加の割合では国立が高かった。Ｇ-ＭＡＲＣＨでは、公立が3,221件増（同115％）、私立が5,765件増（同126％）、と、私立が伸 び、国立は減少している。日東駒専では、公立が2,691件増（同115％）、私立が1,902件増（同113％）、国立が13件減（同90％）と、都立 の伸びが大きかった。

私立大学の入試は、この5年間動きが大きかった。募集の拡大と受験者の減少が進み、07年は「全入元年」と呼ばれたが、募集増が収まる頃、リーマンショックが起こり、入試環境が一変した。地方勢の東京進出が激減、公立高生には受験校の絞り込みが広がった。
高校側には、さらに大きな動きが出てきた。埼玉、千葉では、開智、芝浦工大柏などが早慶上智の実績を大きく伸ばすなど、新規軸を打ち出した私立校の躍進が続いた。
東京では日比谷、西など、進学重点校を中心に、公立が巻き返している。神奈川でも、新設の横浜サイエンスフロンティアが54件を集めるなど、増加数でも公立が私立を上回った。一期生の結果が出た都立一貫校は、白鷗、桜修館が躍進する一方、小石川、両国は停滞している。

このほか、「私大合格件数（首都圏の高校） 07年⇒12年比較表」より、長く学校改善を進めてきた学校の件数が少しでも伸びている様子が読みとれる。

情報提供：安田教育研究所