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募集を減らす学校の高倍率化に注意!

都教育委員会は10月14日、2011年度の都立高校の募集人員を発表した。

来春、全日制で募集を行う都立高校は全部で176校。学校数は前年と変わらないが、学級数は前年より47学級少ない1,034学級にとどまり、募集人員の合計は40,350人と、昨年より1,890人少なくなっている。
学級数の前年比内訳は、増加が新設の王子総合1校の6学級、新校舎に移転する大田桜台の2学級増のみ。
減少は、中等教育学校を開設して高校募集を止める北多摩が4学級減。同じく併設型の中高一貫校となった武蔵が3学級減など、旧学区普通科の49校で51学級を減少させる。

募集減少の最大の理由は、中3生そのものの減少に対応するため。昨年、前年より約4千人増えた中3生の数は、今年、逆に3千人ほど減少している。
都では、就学計画の都立受け入れ分41,160人に見合う募集人員を決めたとしているが、40,350人の募集数は、都立の中高一貫校進学者を含めてもやや少なめで、人気の高まりを考えると、中3生の減少にもかかわらず、来春の入試倍率はさらに上昇する恐れがでてきた。
レベル別募集学級数の分布と推移(専門学科を含まず。基準は「進研Vもぎ」の総合得点による)を見てみると、上位の募集数が少ないこと、学級減が各レベル で広く進むこと、また、09年→11年では、最上位よりワンランク下レベル(「進研Vもぎ」800~750点レベル。最上位が800点以上)の学級減が大 きいことが分かる。

募集学級数の分布と推移を地域ごとにみるとどうなるのか。都内を中央部(旧1~4学区)、中東部(旧1,4~6学区)、中西部(旧2,3,7~10学区)の3つのブロックに分けて、レベル別と同じく「進研Vもぎ」の総合得点で分布と推移を見てみよう。

中央部の分布では、上位から中位の幅広いレベルで落ち込みがみられる一方、下位(650点未満)では45~50学級と、募集学級は比較的多い。進学実績の 伸びている小山台、新宿などが、800点以上に上昇し、2,3番手校が続いて育っていないこと、また、富士など中高一貫校の開校で、高校募集を減らした学 校があることが原因とみられるが、学級数の少ないレベルでは、倍率が高くなりがちで、上位の受験生には、受験校の選択が難しい地域と言える。

中東部の分布の特徴は、下位の学級数が多いこと。旧5,6学区の学校が下位に偏っているためだが、足立、江北など中堅校の伸び悩みもその一因だろう。両 国、白鴎などの募集減でできた窪みがあり、受験生の多くは中央部に向かうため、旧1,4学区の三田、文京などが高倍率となりやすい。レベルごとの募集減の 規模はほぼ一定。

一方中西部は、今春、三鷹、南多摩が各4学級を減らし、来春、北多摩が募集停止(4学級減)、武蔵が3学級減と、募集学級数の変動は大きい。09年→11 年の上位(800~750点レベル)で大幅なダウンがみられる。1校当たりの募集数が少ないと、急に倍率が高くなることがあり注意が必要だ。
募集学級数は、どの地域でも上位レベルに大きな窪みがあることが分かる。前述したように、このことは窪み付近の都立志望者に、悩ましい選択を迫ることにな る。例えば、総合得点が750点程度の生徒の場合、無理して上位校にチャレンジするか、安全圏に落ち着くかの選択が難しい。
例えば、三田(760~770点)と雪谷(650~660点)を比べると、2校の大学合格数には開きがあり(国公立・私立合わせて、三田145・雪谷 32)、チャレンジしたくなることが多い。これが、窪み(800~750点台)付近の学校の倍率が高くなる原因だが、来春はそうした学校で募集減が起こる ため、前年より高倍率となる恐れがある。

情報提供:安田教育研究所

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