大学受験プロ家庭教師 同志社大学 共通問題 国語共通⑤
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同志社大学 共通問題 国語共通⑤
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

同志社大学 共通問題 国語共通⑤

ここでは、同志社大学の社会学部を目指す方に対して、国語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

本大学の「一般入試」には「全学部日程」(「理系」および「文系」)と「学部個別日程」とがあります。「学部個別日程」では「3教科」が課されますが、「教科」「科目」の組み合わせは「学部・コース」によって異なるので注意して下さい。「社会学部」の「3教科」は、「英語」・「国語」+「地理歴史」または「公民」または「数学」のいずれか1教科選択です。以下の「入試傾向」は、2024年度の「一般入試(学部個別日程[2月10日])」に準拠しています(ただし、必要に応じてそれ以外や以前の入試問題に言及している場合もあります)。  

同志社大学社会学部 国語試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

出題科目」は「現代の国語」「言語文化」「論理国語」「文学国語」「古典探究」(左記の5科目を「国語」として出題)。

「現代文」は「論説文(評論文)」1題が基本ですが、2題の年度もあります(直近では2022・21年度。連続しているので要注意)。

文章内容は、「芸術論」「進化論」、「アート論」「哲学論」「科学論」「生態系論」「歴史論」「美術史論」「生命学論」「生物学論」等と多彩で、年度によっては硬質で読みづらい文章もあります(2024年度は「美術論」の西川明彦「正倉院の仕事――宝物を守り伝える舞台裏」。「知識」は「小問」扱いで、「四字熟語」「慣用句」「慣用表現」「語句の意味」等の「総合的知識問題」が出題されます(直接的な「漢字問題」はほとんどない)。2024年度は「空所補充の副詞判別」。

「古文」も1題。主に上代~近世の「物語」(「擬古物語」など含む)、「日記」「随筆」「紀行文」「伝記」「歌論書」、「(仏教)説話」等の題材(「和歌」も含まれる)が出題されています(2024年度は江戸時代中期の怪談集「御伽百物語」)。「内容解釈」「本文内容合致」「内容説明」「理由説明」、「語句の意味」「現代語訳」、「文語文法」「古典常識」などが問われています。

尚、「漢文」は「試験科目」から除外されていないので、「融合問題」の一部などとして出題される場合があります。

出題量と時間配分

問題文の文章量は、「現代文」が5000~7000字程度で他の私大上位校と比較してやや多めです(2024年度は2題で約6200字)。「古文」は1000~1500字程度で、他校と比べて標準的です(2024年度は約1500字)。

試験時間は75分。私大上位校の中では長い部類ですが、それほど余裕があるわけではありません。配点が「90点」の「現代文」を45分ほどで確実に解いて、「60点」の「古文」は30分程度でこなしましょう

出題形式

2010年度以降、以下の出題形式が定着しています。

「大問」は2題が基本(但し、3題の年度もある。直近では2022・21年度)。

「大問一」は「論説文(評論文)」。「小問」が6~7問ほどで、解答数は8~10程度です(2024年度は6問で8)。

「大問二」はほとんど「古文」(2022・21年度は「現代文」で、「大問三」が「古文」だった)。「小問」は6~7問ほどで、解答数は10前後です(2024年度は7問で9)。 

解答形式

2010年度以降、以下の解答形式が定着しています(2024年度も同様)。

「マーク方式」と「記述方式」の併用型

本日程の特徴は、「現代文」と「古文」ともに必出の「本文内容(非)合致判別」が厄介なことです。特に注意したいのが「現代文」。ほとんどが「複数解答」で、「選択肢」の数も多い(「3つの解答」に対して「9択」という年度もありました)。細部にこだわった極度に繊細な判別が不可欠となります。

「現代文」の「マーク方式」では、「内容説明判別」「理由説明判別」「換言説明判別」「具体例判別」、「本文内容合致判別」、「空所補充の接続詞・副詞判別」(頻出)などと、「四字熟語判別」「慣用表現判別」「空所補充の語句判別」等の「総合的知識問題」等、「記述方式」では、本大学恒例の「内容説明記述」1問(「40字以内」指定)の出題があります。

「古文」の「マーク方式」では、「内容解釈判別」「本文内容合致判別」「内容説明判別」、「主語判別」「語句の読み・書き・意味判別」「文語文法判別」、「古典常識等判別(「和歌の技法」含む)」など、「記述方式」では、必出の「内容説明記述」1問(「30字以内」指定)が出題されます。

同志社大学社会学部 国語試験を攻略するための勉強法

※本大学は「受験生へのメッセージ」として、「現代文」では「日頃からさまざまなジャンルの文章を積極的に読み、比較的長い文章にも慣れておいてほしい。設問として出題する文章は、正確に論理展開を把握できれば全体の要旨をきちんと理解できるので、文章のキーワードを見つけ出し、それを用いて全体の要旨を40字でまとめるトレーニングは有効である」とアドバイスし、「古文」では「基本的な古語・文法の意味をきちんと理解しておくことがまず大切である」と指摘しています(本大学HP「一般選抜入学試験[科目別講評・出題の意図]」より抜粋)。この内容に留意して学習しましょう。

知識

本学部の「総合的知識問題」は他学部と比較して難易度が高いので、他学部志望者以上に入念な準備が求められます。そこで、先ずは「己が実力」を把握することが重要になります。「共通テスト(センター試験)」の「漢字問題」(要は「同音異字」「同訓異字」の判別)が「基礎的語彙力」のひとつの目安になります。最低10年分以上の過去問をこなしてみましょう。その結果次第で、具体的な学習を進めていきます。

尚、以下のサイトは「漢字問題」だけがまとめられていて便利です。http://www.kanjijiten.net/center/index.html

「現代文」解法①

「論説文(評論文)」特有の「解法」、そして全てに共通する「解法」を体系的に理解し定着させ、応用するために重要なのは「復習」の仕方です。「考え方のプロセス」を「トレース」することが必須で、特に「間違った問題」が肝要です。誤ってしまった「分岐点」をしっかりと確認した上で、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけましょう。それが「解法」となります。
尚、具体的解法については本HPの別ページ「大学入試”王道現代文”」をご覧ください。

「現代文」解法②

本学部で手強い「本文内容(非)合致判別問題」、前述のとおり「複数解答」が多いので細心の注意を払う必要があります。問題文は基本的に「論説文(評論文)」なので「論旨合致」と捉えて、「頭括型」「尾括型」「双括型」のいずれにしても、基本的に「序論部」と「結論部」の趣旨と照合させて「選択肢消去」していく練習を重ねることが最重要です。スピード重視のより高度な「選択肢消去」のテクニックに習熟するように努めましょう。また、一般的な「選択肢設問」対策としても、「選択肢消去の仕方」を習得しておきましょう。「換言説明」であれば傍線部の「原意」(要は本来の意味)にこだわった「原意消去」、「理由説明」であれば「直接的理由」として結びつくかどうかによる「消去」などを常に意識することが肝要です。さらに、「空所補充」では「代入確認」を絶対に忘れないように練習を重ねることです。

「現代文」解法③

本大学では必出の「説明記述」、その記述方法はしっかりと押さえておく必要があります。「説明記述」で必要なひとつの要素は通常「20~30字程度」なので、先ず「最も重要な要素」を的確に把握し、その他の「要素」は「設問内容」から必要度の優先順位を特定できるように徹底的に練習することが肝要になります。そして、正否の分かれ目となる「最重要な要素」を「文末」として他に「必要な要素」を積み上げていく(積上げ方式)という手法を、過去問や練習問題などを通じて完璧にマスターしましょう。本学部は「40字以内指定」が定番なので、2つ程度の「要素」でまとめることに慣れてきましょう。また、「条件」が課された場合は的確に応じなくてはいけません。

古文

先ずは「重要古文単語」および「文法」を徹底的に習得する必要があります。「現代語訳」をする上での最重要ポイントであるし、「文法」や「単語の意味」は直接問われもします(必出)。特に「助動詞」「助詞」の「意味・用法・接続」は完全に定着させる必要があります。そのためにも「品詞分解」は徹底的に練習することが求められます(直接的な出題もある)。また、「主語判別」に欠かせない「敬語」の用法も確実に習得しておきましょう。例年出題される「内容説明記述」については、「現代語訳」をした上での「現代文」同様の練習を重ねることです。さらに、「和歌修辞法」(本学部では頻出)も含めた「古典常識」も問われます。それらの事項もしっかりと確認しておくことが重要です。

漢文

本学部では近年「漢文」の出題はありませんが、無論、今後は可能性があるので、「文の構造」「句法」「語句の読み・意味」、「返り点」・「書き下し文」等の基礎的知識は習得しておきましょう。

 

推奨テキスト

ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを知識対策編・現代文対策編・古文対策編・漢文対策編に分けてご紹介します。

知識対策編

①『漢字 一問一答【完全版】』(東進ブックス)②『現代文最重要語句らくらく練習帳』(学研プラス)→③『新版完全征服 頻出現代文重要語700 [三訂版]』(桐原書店)→④『現代文キーワード読解[改訂版]』(Z会出版)。

前項の「大学入学共通テスト(漢字問題)」チェックで、5割未満の場合は①から、6割は②から、7割は③から、8割は④から始めるのがひとつの目安です。反復練習して完全定着させましょう。特に④では、「キーワード編」のみならず「頻出テーマ編」も熟読し、完全に理解することが重要です。

尚、本学部頻出の「文学史」や「和歌修辞法」等の「古典常識」の対策に就いては、学校配布の「国語便覧」を活用しましょう。

現代文対策篇

①   『システム現代文  バイブル編(改訂新版)』(水王舎)

…初級レベル。「解法」って何? といった諸君にお薦めの入門書。根本を徹底的に解説しており、マスターすれば「解法」は一通り理解できます。

②   『マーク式基礎問題集 現代文(河合塾シリーズ)〈九訂版〉』(河合出版)

…初~中級レベル。「正解の根拠」を明確にした詳細な「解説」に定評があり、「入試現代文」の「マーク方式問題」への突破口を開く一冊です。

③   『現代文 解法の新技術(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)』(桐原書店)

…中級レベル。あらゆる問題形式に対応した「解法」を明示しています。中堅から関関同立へのステップアップ段階の一冊です。

④   『入試現代文へのアクセス 完成編(河合塾シリーズ)』(河合出版)

…中~上級レベル。「読解へのアクセス」で問題点を喚起し、「選択肢設問」の「消去の根拠」も明記されており、「解法理解度」を自己確認できます。自らの実力を把握することで、同志社大合格に自信が持てる一冊です。

⑤   『現代文読解力の開発講座(駿台受験シリーズ)(新装版)』(駿台文庫)

…上級レベル。「読解力」と「解答の論理力」を講義形式の解説で養成しています。文章を客観的に捉える術が習得でき、本日程合格を確実にする一冊です。

⑥   『[記述編]現代文のトレーニング[改訂版]』(Z会出版)

…「説明記述」対策。頻出テーマに沿った問題構成で「完成度」を自己採点での把握が可能です。同志社大本日程の「説明記述」をクリアする一冊です。

過去問対策編

『同志社大学本学部』=実践レベル。しっかりと解いて、「解法」をトレースすることが重要です。

古文対策編

①『読んで見て聞いて覚える――重要古文単語315(四訂版)』『新版完全征服 合格古文単語380 改訂版』(ともに桐原書店)=前者を反復して完全定着させた上で、後者を数回丁寧に通読しましょう。それで「語彙」はほぼ心配ありません。

②『ステップアップノート30  古典文法基礎ドリル(四訂版)』(河合出版)=「文法」の基本が分かりやすくまとめられています。「例文」は「品詞分解」し「現代語訳」も必ずこなしましょう。

③『大学入試 全レベル問題集 古文4私大上位・私大最難関・国公立大レベル 改訂版』(旺文社)=最難関私大などの良問15題を収録し、わかりやすく解説しています。古文の5つのジャンル別対策が掴める「古文ジャンル解説」、重要な文法と語句を併記した「現代語訳」、全ての問題に通じる最強の「読解ルール」等で、「古文」の「読解」に自信が持てる一冊です。

④『速読古文常識』(Z会出版)=「古典常識」習得用。約300語を収録しており、実戦的トレーニング文章の中で効率的に定着可能です。センター試験から難関私大まで対応しています。

漢文対策編

①『基礎から解釈へ 漢文必携 [五訂版]』(桐原書店)

 …「漢語の構造」から「句法」まで、基礎力養成のための一冊です。

②『ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習』(河合出版)

 …基礎定着の確認用です。

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