大阪星光学院中学校 入試対策
2025年度「大阪星光学院中学校の理科」
攻略のための学習方法
受験生にとって、入試問題は易しい方が良いのか、それとも難しい方が良いのか。当校のような難関校の場合、問題が易しければ必然的に合格ラインは上がるし、難しければその逆となる。
大阪星光学院は、前者の代表であり、難易度の高い学校の割には入試問題のレベルは全体に平易である。本当に基本的な知識を問うだけの設問も少なからず見つけられるし、受験生にとって大きな壁となる計算問題には「捨て問」と呼ぶべき難度の高いものは少ないと言って良いだろう。
この学校の問題を攻略する場合、まず必要なことは、受験生にとって必要十分な知識を身につけておくことである。と言っても単純に丸暗記するのではなく、そのことがらと関連して起こることについても頭に入れておいて欲しい。
例えば、2023年度【大問1】は台風とフェーン現象に関する問題であるが、台風についても事細かに問われているし、フェーン現象では問4のような形で起きやすい地点まで聞かれている。むしろ問5の計算問題の方が「計算好きな」男子生徒にとっては扱いやすいかも知れない。2024年度の【大問1】についても同じことが言える。植物と雌雄同体生物についてかなり細かいことまで言及されている。安易に覚えることだけ覚えるのではなく、そこから派生するであろうことにも気を遣う必要があるのだ。本年度(2025年度)の【大問1】は日本の気候に関するものであったが、こちらはあまり言及されている箇所はなかった。社会科とも関連するが、近年の日本の気候変動(異常気象)に関しては多くの学校の問題で採り上げられている。時事問題的なものと合わせてしっかりと脳裏に刻んで欲しい。
もちろん当校も他の男子校同様、計算問題に強くなっておくことは当然求められる。テスト前半の生物・地学分野においても計算を要求される設問が少なからず見られる(難易度はあまり高くはない)。
まずは典型的な計算問題に数多く触れておくことで、解き方をスムーズに展開できるような周到な準備が必要である。特に、「電気」と「水溶液」に関する問題に重点を置きたい。2025年度【大問4】、2024年度【大問4】(ばね)に関してはそれほど逸脱した設問はみられなかったものの、問題が標準的にはいえ、やはり難関校だけのことはあって一ひねりしてくることが多い。要注意である。
あとは過去問に出来るだけ多く触れることで、問題の質とそれにともなう合格最低ラインを知ることである。理科の合格ラインが80%前後というのは余りお目にかからないし、知識分野での失点はできるだけ抑えなければならない。その上で物理・化学分野での得点を重ね、100%を目指すつもりで問題に取り組んで欲しい。
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2025年度「大阪星光学院中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
テスト時間40分で大問は4題、それほど設問の数も多くないので時間にはある程度余裕が持てるのではないか。出題も全般に平易である問いが多く高得点も期待される。しかし油断ならないのが合格最低点の高さであり、ケアレスミスをなくし、受験生が普通に解ける問題はすべて正解できる先に合格はある。決して甘く見てはならないテストである。
【大問1】日本の気候に関する問題
- 難度:易
- 時間配分:4分
- ★必答問題
近年特に話題となっている日本の平均気温の上昇とそれにともなう公式WBGTをあつかう問題であるが、聞き慣れないWBGTに関しては公式も提示されており、それにそって数値を代入すれば答えは出るので全体に平易な出題と言える。
問1・問2はいわずもがなの平易な知識問題。本年もまた、猛暑日が例年に比べても多く観測されている。ちなみに、最高気温が40℃以上になった日を「酷暑日」と称することもある(日本気象協会発表)。
問3も乾湿球温度計に関する平易な知識問題。
問4は熱中症の原因でもあるのではずせないところ。
問5はWBGTの公式にあてはめて計算をする。
問6もまた既習済みであろう知識問題。
ここは全問正解しておきたい。
【大問2】水と水溶液
- 難度:易
- 時間配分:8分
- ★必答問題
問1は水の特徴を選択肢から選び出すもの。間違えようがない。
問2はイが正解だが、無色ではない水溶液にはBTB液(緑)、硫酸銅水溶液(うすい青)、塩化コバルト水溶液(ピンク)等がある。
問3は表を見る限り食塩の重さとこおり始める温度は正比例の関係にあるのでそれを用いればよい。複雑とは言えない程度の計算問題である。
問4は問題文をよく読んで解答すること。
問5の(1)はやさしいものの(2)のグラフの選択がこのテスト始まって以降大いに迷うところだ。(1)より、こおるにしたがって水溶液がさらに濃くなり、こおり始める温度もそれによって低くなる点がヒント。エを選ばないようにしたい。
【大問3】デンプンやタンパク質の実験
- 難度:標準
- 時間配分:8分
- ★必答問題
問1は言わずもがなの知識問題。
【実験1】は何度か見たことがあるだろうデンプンの消化に関する実験で、新味といえば、試験管Eに塩酸が含まれている点であろうか。
問2では、だ液が常温で含まれている試験管を2つ選ぶ。ヨウ素液を加えたときに変化していることも見られる。
問3では、B・C・Dのうち、B・Cにはヨウ素液に変化が見られることから判別する。
問4では、試験管Aが試験管Cと同じ状態になったことから答えを見つける。
問5は問題文から「だ液はくり返しデンプンを分解すること」がわかるはずだ。
このテストで得点差がつき始めるとしたら【実験3】のタンパク質に関する実験からだろう。ここは少し時間をかけて、デンプンの実験と比較しながら答えを出していくと良いだろう。
問6の考え1で、はじめて試験管Eの存在が必要となる。考え2では、Hとどれを比べるかがポイントになるが、Fは水のみ、Iは塩酸が含まれているので自ずから選択肢はしぼられてくる。考え3では、今度は塩酸が含まれている試験管Iの存在が重要になってくる。
実験自体は珍しいが、設問のレベルは高くないのでしっかりと正解して最後の大問に挑みたい。
【大問4】電熱線
- 難度:標準
- 時間配分:20分
- ★必答問題
本年度のテストでは、この【大問4】が合否を分ける大きなポイントとなっている。後半の難問は失点やむ無しではあるが、時間をじっくりかけて今までの受験勉強の成果を発揮したい。
問1を解くに当たり、まさかの見忘れはないと思うが、電流を流す前の水温が15℃であることを用いたい。
表から、上昇した温度だけを記していくと、2,8,18,32,50となり、それぞれ2×2倍、3×3倍、4×4倍、5×5倍の割合で増えていくことがわかる。このことから問1の答えは求めることが出来る。
問2は乾電池を直列つなぎ、電熱線を並列つなぎにしていることから、上昇する温度は、8℃の2倍であることがわかる。
問3は乾電池は直列つなぎであるものの、電熱線が直列つなぎなので流れる電流は2分の1になる。
問4から設問のレベルが上がる。容器Aに流れる電流を1とすると、容器Bの電熱線に流れる電流の大きさは並列つなぎなので2分の1。容器Aは(21-15=)6℃上昇しているのではたして容器Bは何度上昇するか、である。
問5は、長さの異なる電熱線を並列につないだ場合と直列につないだ場合の比較を問う問題で、今まで勉強してきた問題の域を出ていない。
問6では、図5を流れる電流を3とすると、図6を流れる電流は3分の1となる。
問7は、図5と図6を直列につないだものでさらに難易度は上がる。問8の並列つなぎと同様にここは「捨て問」として処理するのが賢明だろう。
攻略のポイント
テスト時間は40分で80点満点、前述したように問題も全般的には平易であり、高得点も期待されるものの受験生平均点は53.1点、合格者平均は61.2点と男子校としては破格に高いので60点以上つまり75%~80%の得点が合格には必要となる。
本年度(2025年度)で言えば、計算問題を主とした【大問4】以外の失点は出来るだけなくしたい。また、その【大問4】にしても《やや難》レベルの出題であり、こちらも時間を十分にかけて正答を導きたいところである(問7・8は「捨て問」でもかまわない)。
他校と異なる、高い合格ラインを突破するためには、基本的な知識を頭にたたき込むことは当然のこととして、やや難易度が高い計算問題・応用問題にも対応しておくこと。
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