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洛星中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「洛星中学校の国語」
攻略のための学習方法

洛星中学校の国語入試の大問1の長文読解の課題文にはやや偏りがあり、2012年から今年度まで、芥川龍之介の作品が3回、宮沢賢治が2回、井伏鱒二が2回出題されている。今年も含め多くは、1900年代前半の文学作品を課題文として利用している。大問1の小問には、語句の知識問題があるが、比較的難度の高いものではないので、そこはしっかりと得点源にしたいところ。今年も、大問1で「説明しなさい」という記述設問が5問出題された。全て字数制限もなく、解答用紙の空欄の行数を見て適切な字数を考えて書くことが要求される形式である。加えて、今年も2行、3行、5行などさまざまな解答欄が出てきたので、解答欄を見て、どのくらいの字数で書くべきか、その都度その都度、判断し、想定したその字数に合わせた解答を構想し、短時間で記述ができるように、常日頃から、訓練を重ねて、練度を高めておくことが、合格を前提にするならば必要である。選択肢設問や抜き出し設問とは異なり、記述設問の答案では、満点解答を見せることはなかなか難しいと言えるが、得点加算上の、解答成分を外さない、要点を押さえた部分点がしっかり取れる記述答案を難無くできるようにしておきたい。大問2は、漢字の書き取り10問。例年に比べると、今年はやや難しかったかもしれないが、大問2もしっかり点数を取り、他の受験生との得点差にならぬよう、むしろ得点源としたいところである。洛星中学校を志望するならば、漢字や記述対策は、安定したと言える実力域まで、しっかり鍛錬しておく必要がある

ここまでに述べてきたように、洛星中学校の国語入試で要求される実力は、小説文に対する正確な読解力と記述力である。長文読解とは、言うまでもなく、限定して、区切られた作品文章を読ませて、そこに書かれていること、あるいは、書かれた内容から判断すべきことや飛躍のない範囲内で、類推または想像すべきことを、的確に読み取ることができるかどうかを試すためにある。物語のストーリーを段落ごとに、整理し、ストーリーの展開を追跡する力と短期記憶力が不可欠といえる。ストーリーが長くなるにつれ、認識の錯誤に陥り、誤読を招き込むことも、よくある学習事例である。指示語や接続語といった、ストーリーの把握に必要なツールを駆使して、正確に、迅速に、頭に収納することが要求される。文字を書くことと、文章をつづることが全く違うように、課題文を読むことと、ストーリー内容を読み取ることは全く違うのである。過去問演習は、一度解いてみて、只そのままにするのは実にもったいない。正解したか否かにこだわるのではなく、正解を導くための修正点や着眼点に留意して、どうやったら、この模範解答例のような記述を作成できるのかに注力したい

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2025年度「洛星中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

洛星中学校の国語入試は、60分120点満点の試験で、問題用紙はB5冊子形式、今年も昨年同様17ページだった。例年通り、大問は2題構成で、大問1が長文読解、大問2が漢字書き取り問題である。
大問1の長文読解は、近代文学作品群からの出題が多く、今年は吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」であった。ちなみに、昨年2024年は芥川龍之介の「鼻」、2023年は梶井基次郎の「夕凪橋の狸」、2022年は有島武郎の「一房の葡萄」、2021年は井伏鱒二の「山椒魚」、2020年は芥川龍之介の「トロッコ」だった。
大問1は、たいへん多くの文字数を読むことになるので、今年も昨年と同様に、小問の問1は、問題用紙10ページ目でようやく出てきた。大量の文字数に圧倒されないよう、受験勉強の中で、日夜、長文に慣れておく必要がある

【大問1】長文読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:39分
  • ★必答問題

【問二】選択肢設問[登場人物【お母さん】の心情理解]
傍線部の中の言葉の言い換え表現や派生内容について確認してから選択肢の吟味にかかると良い。また、選択肢全体の文意を比較するのではなく、選択肢の文節や部位ごとに比較吟味することで、時間配分を意識した即断即決する力に寄与する。
いつものコペル君は、病気になると「いろいろな註文をいい出す」のだが、この時は、お母さんに話しかけられても口をきこうともしないことから、お母さんの思いとしては、どのようなものであるかについて考えるところから選択肢を見極める。
 選択肢ア…「多感な思春期の息子」「親として聞きたい」は本文にはないので✕。
 選択肢イ…「様子が違う」「一人にしておこう」という文面は、内容にも一致する。
 選択肢ウ…「冷淡な態度」「困惑と怒りを覚えながら」は本文にないので✕である。
 選択肢エ…「つらそうな息子の様子が心配」「どんなことでもしてあげたい」などの言葉は、本文の内容からは読み取れないので、✕である。

【問三】選択肢設問[登場人物【コペル君】の心情理解]
友だちを裏切ったと思っているコペル君が後悔しても取りかえしのつかない思いに、くりかえし苦しめられている状況に着目する。
 選択肢ア…「心配してくれている」「とりかえしがつかないという罪悪感」「一人で悩み苦しむ」という文面は、本文の状況を的確に理解した内容と言える。
 選択肢イ…「事情も分かってもらえず悲しみがつのり」「一人で寂しく」とあるが、この場面での心情理解の内容として、一致していないので✕である。
 選択肢ウ…「お母さんに心配をかけている自分が情けない」というわけでもなく、「忍耐強くたずねてくれていたら」という想定も考えられないので✕。
 選択肢エ…「理由を話せたのにと腹を」立てているわけでもないので✕である。

【問四】記述設問[登場人物【コペル君】の心情理解]
心情理解言い換え設問では、より深掘りした形を表現する心情の詳細な内容説明をもとめているので、この設問では、傍線部の「迷わずにいられない」に着目する。ここでの迷うとは、どんな気持ちとどんな気持ちを迷っているのかを深掘りして、表現する。コペル君は、北見君たちに対して、本当に済まなかったという気持ちを抱きつつ、素直にあやまりたいと思っているが、その一方で、自分の卑怯を認めると、三人から愛想をつかされると心配している内容を、以下を参考に、事実と心情を連結させて、一文にまとめていくと良い。心情①②③は必要不可欠な要素である。
 心情①「あやまりたい」→ 何を →「北見君たちを隠れて見ていたこと」
 心情②「不安になった」→ 何を →「北見君たちに愛想をつかされること」
 心情③「迷っている」=「悩んでいる」→ 何を →「素直にあやまるべきか」
解答例…北見君たちが暴力を受けたときに隠れて見ていたことをあやまりたいと思う一方で、自分の卑怯を認めてしまうと愛想をつかされるのではないかと不安になり、素直にあやまるべきかどうかで悩んでいる。[92字]

【問五】選択肢設問[登場人物【コペル君】の状況理解]
この場面では、叔父さんに何もかも打ち明けようと思ったコペル君だったが、言い出しにくいとは思いつつも、それを押し切るようにして「学校にゆきたくない」という言葉を口にしている場面である。「まるで怒っているように」という様子から読み取れる内容を、選択肢を読む前に、ある程度、想定してから見極めたい。
 選択肢ア…「叔父さんにまでいらだっている」わけではないので、✕である。
 選択肢イ…「強がっていること」を「隠しきれなく」という展開ではないので、✕。
 選択肢ウ…「うまく話せないもどかしさ」から「語気をつい荒らげて」という文面は、本文の展開や状況を理解した内容として、完全に一致している。
 選択肢エ…「詳しく説明する勇気をもてた」わけでもなく、「必死に言葉をしぼりだそう」としているわけでもないので、✕である。

【問六】選択肢設問[登場人物【叔父さん】の心情理解]
この場面では、叔父さんがコペル君の学校に行きたくないと思った事情を聞いて、「北見君にあやまってしまうんだ」とアドバイスしているところを背景としつつ、叔父さんが「ホッとしたような調子」になった理由解釈に、踏み込んでいきたい。
 選択肢ア…「くやんでいる様子」「状況はよくなりそうだ」「安心できた」という点において、本文の展開から読み取れる理由として、完全に一致している。
 選択肢イ…「理由が本当に些細なこと」と思ってもいないし、「ほぼ解決していることに感心」しているわけでもないので、✕である。
 選択肢ウ…「本当に中学生らしいもの」という文面は本文にはないし、「悪くないことを知って心が落ち着いた」わけではないので、✕である。
 選択肢エ…「ありきたりのもの」とは書いてないし、「叔父自身が解決」できるという文面も本文にはないので、✕である。

【問七】記述設問[登場人物【コペル君】の心情理解]
傍線部の「眼をギュッとつぶって、切なそうな顔」から、コペル君の心情の核コアを読み取る。直前の叔父さんからの厳しい現実をつきつけるセリフに、その表情の原因がある。友だちとの堅い約束を破ったこと、北見君たちが怒るのも仕方がないこと、絶交されても文句は言えないことを指摘され、傍線部のような表情になったわけである。叔父さんのセリフを「構わずはげしい調子で」つづけたとある文面の前後で、分けて考えると良い。前半のセリフを言われ、後半のセリフで、ますますつらくなったという枠組みで、記述の解答を構築すると、うまくまとまる。
解答例…北見君たちとの堅い約束を破ったのだから、怒るのは仕方がないと理解はできていたが、絶交されても文句はいえないという現実を受けとめることも覚悟せねばならないと、つらく思う気持ち。[87字]

【問八】選択肢設問[登場人物【コペル君】の心情理解]
この場面は、手紙を書くかどうか迷っていたコペル君は、叔父さんから、男らしく結果を堪え忍ぶ覚悟の必要性をさとされる場面である。黙って、叔父さんの助言を聞きながら、その意味を理解している様子に着目しつつ、選択肢を見極めていく。
 選択肢ア…「とりあえず納得して」は、本文の文脈から逸脱しているので、✕。
 選択肢イ…「心を入れ替えようと決心」したわけではないので、✕である。
 選択肢ウ…「細部が気にかかる」「大筋では賛成」という文面はないので、✕。
 選択肢エ…「正しい」と思い、「受け入れよう」としているので、一致している。

【問九】記述設問[傍線部の言い換え]
傍線部にあるように、叔父さんは、「また過ちを」重ねることをコペル君にしないよう、助言している。コペル君は、ここまでの場面でどんな過ちを重ねてきたのかを整理し、まとめるのが記述解答の前半内容になる。記述解答の後半内容は、この過ちに対する対処策、今後は何をすべきなのかをまとめるという解答戦略になる。
前半内容 → 友だち同志の堅い約束を破ってしまったこと、北見君たちに愛想をつかされるのがこわくてあやまることをためらっていること。
後半内容 → 結果を受け入れる覚悟を持つこと、勇気を出してあやまるべきだということ。
解答例…覚悟や勇気がないために、北見君たちとの約束を守れなかったのだから、絶交されることがこわいからあやまらない、という過ちを重ねるのではなく、今度こそ結果を受け入れる覚悟を持ち、勇気を出してあやまるべきだということ。[105字]

【問十】選択肢設問[登場人物【叔父さん】の心情理解]
傍線部「こんなこと」が何を指示しているのかをおさえた上で、叔父さんの思いについて考えたい。「こんなこと」とは、男らしくやっていくという姿勢をコペル君が見せていないことを指している。そこから覚悟や勇気を出して行動に出ることを、叔父さんはやさしく強く助言しているのである。
 選択肢ア…「自ら考えを改めるように促す」という趣旨ではないので、✕である。
 選択肢イ…「大したことのない出来事」というわけでもないし、「元の仲良い関係に戻ることができる」ということは確定しているわけでもないので、✕。
 選択肢ウ…「過去と正面から向き合い」、「謝罪する勇気」は、完全に一致している。
 選択肢エ…「不安を取り去り」とあるが、それができているというわけでもなく、また、「些細なことにこだわらず」という趣旨でもないので、✕である。

【問十一】記述設問[傍線部の言い換え]
傍線部「それだけのこと」が何を指示しているのかをおさえることをベースにして、記述解答の全体像を構築していきたい。それは、「君たちにわかってもらえるよう」に行動で見せていくというということ。その理由は、どうでもいいと思ったことはないと、大切に思う気持ちがあるからであり、その行動とは、「こんどこそ、僕も、必ず勇気を出して」見せると書いていることから、解答例は以下のようになる。
解答例…北見君たちから絶交されても、三人が苦しい状況にあるときには、勇気を出して、相手に向かっていくということ。[52字]

【問十二】記述設問[登場人物【コペル君】の心情理解]
傍線部の、この時点でのコペル君の気持ちは、やりとげたことからくる「安心する気持ち」が、記述解答の核心部分になることを、まずおさえたい。次に、何をやりとげたのか、勇気を出して北見君に謝罪の手紙を書くことができたわけだか、その事実が何によって導かれたのか、それは、叔父さんの助言から教えられたわけだが、その助言は、自分のしたことから生じる結果と責任を受け入れる覚悟を持つべきだという内容であった。また、叔父さんが、そのような助言をせざるをえない事情は何であったかと言えば、コペル君は北見君たちにあやまりたいとは思いながら、絶交されることがこわくてあやまれずにいたという事情があった。この文末部分の心情を起点として、上記内容を逆に整序して、記述解答を完成していきたい。
解答例…約束を守れなかったことを北見君たちにあやまりたいと思いながらも、絶交されることがこわくてあやまれずにいたが、自分のしたことによる生じた結果と責任を受け入れる覚悟を持つべきだと叔父さんの助言から教えられて、勇気を出して北見君に謝罪の手紙を書くことができ、自分のすべきことをすることができて安心する気持ち。[151字]

攻略のポイント

洛星中学校の合格を勝ち取るための、攻略ポイントの内容としては、主人公の心情読解に関する出題が多く、特に、場面ごとの登場人物の心情の変化等に重点のおかれた作問出題が特徴といえるので、心情を汲み取る見極め力を鍛えることが要求される。人物の心情を理解するには、単に、文面にある言葉のうわべだけではなく、ひとつひとつの言葉を注視して、その場の情景、人物の表情、主人公以外の登場人物それぞれの立場に立った視点での状況理解、全体的な展開を広い視野で、頭に描けるくらいの丁寧な精読的な読み取りが必要となってくる。今年は字数指定のない記述が5問出題された。日常の過去問演習の中で解答欄の大きさ(行数)を見て的確な字数で答える練習をしておかないと、本番で焦る可能性もありえる。過去問演習を軸にした、しっかりとした対策が不可欠と言える。

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