洛星中学校 入試対策
2025年度「洛星中学校の算数」
攻略のための学習方法
洛星中学の前期算数のテスト構成は数年おおよそ決まった形を取っている。
【大問1】は(1)に分数の四則計算、(2)には工夫(主として分配のきまりを使うもの)の必要な計算問題、(3)には《易》レベルの一行問題である。
【大問2】は(1)(2)で範囲が異なる《標準》レベルの文章題が2題。
【大問3】は【大問2】より水準の高い、《易》~《やや難》レベルの問題で、主として図形の出題が多く見られる。
【大問4】~【大問6】は、テストの合否を分ける大問であり、その水準は設問によって幅広く《易》~《難》レベルに渡る。
60分で大問は6題(小問は20問台)であり、1題10分平均の解法時間があるので、決して時間不足に陥ることはないものの、考え方や解き方で難渋してしまうと時間が無駄に過ぎていくので、特に【大問4】以降では、設問の取捨選択がどうしても必要になる。
目標とすべき得点90点(受験者平均は70点前後)を獲得するためには、【大問1】から【大問3】にかけては出来れば無失点で、【大問4】以降で6割程度の正答が得られれば、実現は十分の可能となろう。
近年後半の大問で特に注意すべきは「速さ」の問題である。問題の形式はいわゆる「旅人算」の体を為しているものの、距離などは与えられていない場合が多く、「速さ」に比を用いて解くという形になっている。また、設問数が多いのも特徴で、当然後半の設問になればそれだけ難易度は高くなってくる。合格するためには半分以上の設問には答えを出しておけるようにしたい。
また、「立体図形」の範囲も要注意である。単純に体積を求めるものから、難易度の高い立体の切断をメインとした大問も複数見られている。
文章題では、「割合と比」「消去算」に注目だ。2025年度には出題がなかったものの割合と比を使う「仕事算」の問題が目立った。範囲の広い内容なので来年度の出題をピンポイントでは予測できないものの、少なくとも1題、多ければ3題程度の出題が見込まれる。「消去算」では、わからない数を○、△に置き換えて解く、中学生的に言えば連立方程式で解法するものも複数あり、決してレベルは低くない。
さらに、「反射」を応用する図形の問題があり、難度が高いためにどの設問までつき合うかが受験生としての真価を問われる。
対策としては、基本的な典型題の解き方を多く身につけることが最低条件として必要となろう。【大問2】・【大問3】での得点力はひとえにこの努力にかかっている。
その上で、注目すべき範囲である、「速さ」「図形」「割合と比」などはやや難易度が高い問題を数多くこなし、自分のものに出来るかが合否のカギを握る。「速さ」では、距離を1(ないし適切な整数)とおいて解く問題、「図形」では、立体図形では切断や展開図の問題に時間を割きたい。もちろん、平面図形に比をからめた問題も要注意である。
そうした日々の研鑽の上で、当校の過去問にも十分時間をかけること。満点を取るにはいささか問題の質が高いが、90点つまり75%の得点を取れる力を受験当日までにつけておきたい。
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
2025年度「洛星中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
テスト時間60分で大問は6題であり、1題10分と割り振るとちょうどよい質量と思われる。
前半の【大問1】【大問2】はノーミスで、中盤の【大問3】~【大問5】は半分以上の出来を、最後の【大問6】は立体の切断ながら得点を重ねて70%台の目標値を狙いたい。
【大問1】計算問題・速さ
- 難度:易
- 時間配分:10分
- ★必答問題
(1)分数の計算で、分母が5種類あるので、まずははじめの3つの分数を通分、計算してからあとの分数との計算をした方が分母が大きくならなくてすむ。
(2)シンプルな逆算で、とりたてて上手いとき方は見当たらない。
(3)兄の速さが分速92mと分速68mなので、家から学校までの距離を1(または2)とおいて、「速さの3公式」を利用する。兄がかかった時間で距離の1または2を割ると弟の分速が求められる。
《易》レベルの問題なので、ここは全問正解しておきたい。
【大問2】売買損益・平面図形の面積
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
どちらも典型題の域を出ないが、良問なのでしっかりと正解して先に進みたい。
(1)ではある品物を仕入れた個数を4とすると、定価500円でうった個数は1,定価の3割引き(350円)で売った個数は3になる。500×1+350×3-300×4の答えが49000円に当たるので割り算を行うことで1あたりの個数が求まる。あとはそれを4倍すればよい。
(2)こちらも良問で、設問ごとに難度が増していく。
(ア)では、半径6cmの四分円の面積から底辺・高さが6cmの直角二等辺三角形の面積をひけばよい。
(イ)では、半径6cm、中心角45度のおうぎ形の面積から底辺が6cm、高さが(明記されていないが)3cmの直角二等辺三角形の面積を引く。高さを自分で見つける過程は次の設問でも見られる。
(ウ)では、うとえの面積が等しいことからどちらかの面積を求めて2倍する。半径6cm、中心角30度の面積から底辺6cm、高さ3cmの二等辺三角形の面積を引けばよいのだが、高さ3cmが見つけにくいので自分で三角形内に垂線を引いて求めてもらいたい。
《標準》レベルの問題なので、ここも全問正解といきたい。
【大問3】割合と比・平面図形と比
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
この問題からテストの点数に差がつき始めると考えられる。
(1)では、兄と弟のお年玉をそれぞれ
とおいて、消去算の解き方を用いるとよい。
たとえば、
=10400(円)といった具合である。
(2)では(ウ)が苦戦するかも知れない。
(ア)は4年生並の問題で、三角形ABCの面積を求め、底辺の10cmで割ればよい。
(イ)はAP=1cmなので三角形APCの面積を求め、これが三角形ABQの面積と等しいことからBQの長さを求め、10cmからひけば求められる。
(ウ)ACとPQが平行であることから、三角形APCと三角形AQCの面積が等しい(底辺と高さが等しいので)ことがわかる。また、三角形APCと三角形ABQの面積は等しいので、点Qは辺BCの中点(真ん中の点)であることがわかる。これで三角形ABCと三角形BPQが相似比2:1の相似形であることがわかるのでここから面積を求めていく。
【大問4】年齢算・数列
- 難度:やや難
- 時間配分:10分
ここは【大問3】以上に差がつきやすいところで、どの設問も工夫が必要であり、レベルも《やや難》に水準が上がる。
(1)今年の1月1日において、Aの年齢はB・Cの年齢の和に等しいので、A-B=Cとなる。ここでCの年齢を1とすると、これはBとCの年齢の差の2倍に当たるので、Bの年齢は1+1/2と表せ、Aの年齢はさらにそれに1を加えたものになる。ここでA,B,Cの年齢の比を整数で表す。また、何年か先の1月1日には3人の年齢の和が100歳になることから100÷3=33あまり1より、3人の年齢の和は3で割って1あまるものであることがわかる。あとは3人の年齢の比を整数倍していき、適切な値を探していく。ここは失点してもやむなしかも知れない。
(2)数列自体の分量はあるものの、きまりを見つけることは容易なので、大量の計算覚悟で等差数列の和の公式を使って求めていく。解き方は(ア)(イ)とも共通している。
前述の通り、(1)は難しいのでよく復習しておいてもらいたい。
【大問5】速さと比
- 難度:標準
- 時間配分:12分
- ★必答問題
本年度の合否を分ける大問であり、良問であるので【大問4】(1)同様、しっかりと復習しておいてもらいたい。
(1)計算を整数値で求めていきたいのなら、はじめの兄と弟の速さを2とするとよい。兄は途中のA地点から速さを1.5倍にして(つまり3)にして8分後に家に着いているのでその距離は3×8=24で、行きは24÷2=12(分)かかっていることがわかる。その間に弟は2×(12+8)=40歩いているのでこれを兄は3の速さで学校まで追いかけていき、同時に学校に着くので40÷(3-2)=40(分)。ここから(1)(2)の答えが見つけられるはずである。
(3)(4)は先に使ったA地点までの距離(24)または家から学校までの距離(2×60=120)を使えば無理なく求めることが出来る。
(5)では、480mが120のうちのどれだけの割合に当たるかを計算して求める。
(1)の出来具合(正解するかどうか)が(5)まで伝播する問題なので慎重に作図するなどして求めていきたい。
ここを全問正解できるとおのずと合格ラインは超えることとなると思う。
【大問6】立体の切断
- 難度:標準
- 時間配分:8分
- ★必答問題
最終問題は難易度の高い立体の切断だが、切り口をていねいに作図することでなんとか(1)だけでも答えを出しておきたい。
(1)木材カの小さい方の図形は、底面が2cm、4cmの直角三角形である三角すいであることがわかる。三角すいの高さは6cmなので、あとは公式にあてはめて解答する。
(2)(3)は問題がつながっており、(2)を正しく答えることで(3)の体積を求めるヒントとなっている。(3)は、大きい三角すいから小さい三角すいを引いて求めることになるが、時間に余裕がなければ「捨て問」と考えても良い。
攻略のポイント
テスト時間は60分で120点満点。受験生平均点は78.4点なので、90点くらいを目指したい。
そのためには、普段から標準レベルの典型的問題の解き方をしっかりと身につけることである。また、時間にはある程度余裕が持てる分量なので、【大問5】の速さの問題などでは手をよく動かすことで問題の状況を把握することが大切である。
また、算数の問題が難化する可能性もあるので、「やや難」レベルの問題に多く触れ、過去問も十分に鍛練を積まれることを切に望みたい。
志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談
洛星中学校の科目別
入試対策一覧
中学受験のために
家庭でできること
インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは
リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。