高槻中学校 入試対策
2025年度「高槻中学校の理科」
攻略のための学習方法
「常識的な知識」と「定番の解法」を完全にマスターすることが第1歩である。最後の勝負は「計算力」と「知識の活用力」ではあるのだが、テスト本番でその部分に十分な時間をかけて取り組める余裕をつくるための前提条件となる。知識に関してはコアプラス、四科のまとめ、メモリーチェック等の1冊にしぼり十分に勉強時間を確保して暗記してほしい。定番の解法に関しては受験用テキストの計算問題部分の攻略を最優先してほしい。次に、代表的なテーマの深掘りである。特徴的なテーマに絞り、十分な時間をかけ、じっくり取り組み、素早く正確に解けるまで練習を積んでもらいたい。過去問練習はその後で十分である。傾向が良く分かったら、入試問題で実戦練習を続けてもらいたい。計算力と知識の活用力はこの練習で完成させたい。
以下に、各科目の重点事項を記す。これらを意識することにより、効率よく進められるはずである。
【物理】
最重要テーマは「電流と抵抗」である。電熱線も上昇温度は電流と抵抗値で求まるため基本は同じである。複雑な回路で、抵抗と電流の計算の技術を徹底的に磨きたい。その他のテーマでは、バネ、斜面の転がり、浮力、圧力、振り子などが出題されているので、定番の出題形式であれば、どの様なものが出されても対応できるようにしておくことは当然としても、全体を通して表計算が重視されていることに注目したい。比例・反比例では積や商が一定であることも活用できなければならない。2乗に比例する場合も注意してもらいたい。出題テーマはあくまで表面的なものであって、表計算の力を試すことが真の出題意図である。
【化学】
塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和反応を徹底的に練習してほしい。「表計算」ではつるかめ算の活用。「二種類のグラフ」では、グラフのそれぞれの部分の意味、補助線の引き方と活用法などを受験用テキストの発展問題で十分に練習してもらいたい。1冊では不十分であるので、他の受験用テキストや、他校の入試問題にも取り組んでもらいたい。中和反応と発熱、二酸化炭素の発生、金属をとかす、メタンやプロパンの燃焼など多彩なテーマも扱うが、土台となる力は「中和反応の表計算とグラフの読み取り能力の向上」である。
【生物】
注目すべきは「仕組みを考えさせる問題」である。ミツバチの8の字ダンスやメンデルの遺伝子実験の様に、問題文の細かい説明を読み取り、それを基に考察するというスタイルである。受験用テキストにあるこの様な「定番のテーマ」については深く理解しておく必要がある。知識があらかじめ整理できているかどうかで、入試本番の理解度が全く違ってくるからである。その他、植物に関してはやや深いところまで整理して置く必要がある。~科の代表的植物の名前、~科ごとのからだの作りの特徴など細かくまとめて置いてほしい。他校の様な動物重視や人体の細かい知識などの傾向はあまり見られない。「身につけて置くべき知識を自分のものとして活用できているか」が問われている。
【地学】
天体、天候、地層など、出題範囲は地学全体に及んでいる。常識的な知識や定番の問題は全て身につけておくことは大前提である。その上で、「天体」に関しては、星座早見の見方、太陽高度の作図、地球の半径の計算などの大きな数の計算、ミンタカの動きなど「仕組みの理解と実戦練習の経験」が利いてくる分野。星座に関しては細かい知識を整理して置く必要がある。「天候」は気象観測、天気図の読み取り、季節ごとの天気図の特徴、4つの気団などに注意したい。地層は巨大地震とプレートの関係、地層の形成などである。特殊なテーマや高い読解力を要する問題はほとんどなく、見たことのある定番のテーマが多い。求められているものは、「考え・工夫する力」である。
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2025年度「高槻中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問4問、設問数26問は通常のボリュームである。制限時間40分は、大問2の中和反応のグラフに慣れていれば10分以内。大問3はメンデルの実験を熟知していれば15分以内で処理できるはず。大問1と4で計15分はさほど無理はない。
【大問1】物理:物の運動
- 難度:易
- 時間配分:8分
- ★必答問題
(1) B点での速さは高さのみに関係する。
(2) 高さには関係がないので、高さ10㎝の値で求めればよい。
(3) 与えられた公式に当てはめるだけ。
(4) 高さが2倍になると速さが1.4倍。高さが3倍になると速さが1.7倍であることから、2乗に比例であることが予想され、速さが4倍になると速さは2倍と予想される。
(5) 2乗に比例する場合のグラフは軸の決め方により、縦向きと横向きがある。
(2)の公式から(4)は「新たな公式を見つけ出せ」と言う促しの可能性もあるが、表計算では比例や反比例があてはまらない場合は2乗に比例と予想するのが通常である。斜面の転がりでは「高さと速さは2乗に比例する」という予備知識もある。表には4倍がないので、「2倍に対しては約1.4倍」と知っていれば2乗に比例と予想がつく。
【大問2】化学:水溶液の中和反応
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
(1) 基礎知識
(2) 2倍に薄めた水溶液は量を半分にして換算すればよい。
(3) 塩酸を定量にしたグラフ(実験2)に補助線を引き、水酸化ナトリウム水溶液中の水酸化ナトリウムの量を求める。
(4)(5) それぞれのグラフに引く補助線と様々な計算法を知っていれば難しくはない。
(6) 食塩が7gであることから、塩酸は60㎤で水酸化ナトリウム水溶液は40㎤反応し、12㎤残ったと分かる。
塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜて食塩を生成する中和反応は、化学の代表的なテーマであり、表計算とグラフの読み取り練習のための最適な教材となる。実験2と3のグラフの様に、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液のどちらを定量にするかでグラフの形は変わる。グラフが折れた点が完全中和であり、生成される食塩の量も求まるが、(3)の様に、水酸化ナトリウム水溶液中の水酸化ナトリウムの量を読み取る方法はそれぞれのグラフで異なることに注意したい。補助線の引き方も覚えて置いてほしい。(4)~(6)は、水酸化ナトリウム水溶液が余った場合の処理法を知っていれば解決可能。
【大問3】生物:混合問題
- 難度:易
- 時間配分:15分
- ★必答問題
(1) 森林と気温:日本の森林は国土の約71%。常識的な知識。
(2) 森林と気温:指示されたとおりに計算するだけ。
(3) 森林と気温:5℃未満はないので、ごうけい180に達すればよい。
(4) 遺伝子:双子葉類であることからわかる。基礎知識。
(5) 遺伝子:「有胚乳種子はイネ・カキ・トウモロコシ」は基礎知識。
(6) 遺伝子:遺伝子の定番の問題。
(7) 遺伝子:自家受粉であれるので、同じ遺伝子で組み合わせを考える。
(6)(7)はメンデルの実験であり、入試問題によく出題される重要なテーマである。高槻中の理科ではこの様な定番の重要問題は全て解けるようにして置くべきである。この問題を解いたことがあり、知識を整理していれば、問題文を理解することはそれほど難しくはない。逆に初見の場合はかなり苦労することになる。「何世代も同じ特徴のある種子をつくる」「種子の形を決定づける要素はペアで存在し、両親から1つずつ受け継ぐ」「丸い種子の要素がしわの種子の要素を覆い隠す」などの表現の意味はこのテーマをよく知っていなければ理解することはかなり難しい。
【大問4】地学:混合
- 難度:易
- 時間配分:7分
- ★必答問題
(1) 地球:図を見れば明白。
(2) 地球:緯度の差から地球1周の距離が求まり、半径も求まる。
(3) 地球:(2)の答えより、約0.2倍となり、体積は3乗に比例することで求まる。
(4) 地球:比例関係と単位換算に注意して慎重に求める。
(5)~(7) 地層:常識的な知識。
(8) 地層:激しいしゅう曲によって地層の逆転が起きることがある。
「エジプトのシェネの深井戸」は入試問題によく出題され、受験用テキストでも目にする。解いた経験があれば少し気が楽になるが、(2)~(4)は地学分野などでよくある大きな数の計算と単位変換であり、このような計算の経験を多く積んでおくことで自信をもって確実に正解できる様になる。
攻略のポイント
基礎知識とよく目にする代表的な問題でほぼ半分を占めている。この部分を完成させることで合格が見えてくる。対策の前半は、知識の穴や弱点を克服することに集中してもらいたい。後半は、それらを確固とした土台として、受験用テキストの発展問題を中心に「知識を活用する力」を徹底的に磨いてほしい。難問や奇問で無駄な時間を費やしてはいけない。見たことのある代表的な問題の練習で十分である。知識を増やし解法を理解することに重点を置いていた勉強法から、自分の知識を総動員して課題を解決するという「アウトプット中心の勉強法」に切り替えることが大切である。
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