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洛南中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「洛南中学校の国語」
攻略のための学習方法

問題構成

大問3つに、漢字や文法・論説文の読解・小説の読解が割り当てられる形が続いている
素材文は計7000~9000字ほど。総解答数は60問前後と多いが、時間も60分ある。
設問は主に字数指定記述・書き抜き・選択肢問題で構成される。指定の字数は30~70字ほど。その他、漢字・慣用句・四字熟語などの言語事項も出されている。

漢字・文法など

漢字は書き取りが主で、四字熟語・慣用句など年度によりさまざまな言語事項の問題がみられる漢字は初級~中級、文法などは言葉のきまりをひと通り頭に入れておく必要がある。手を抜かなければ得点できる部分なので、ここで点を稼ぎたい。

論説文の読解

人文科学・社会科学などからの出題が多い。論説文の読解の技を磨いておこう
まずは段落の整理。形式段落と意味段落をまとめて、各段落のつながりを見ておく。意味段落の内容を小見出しのように書いておくとわかりやすい。
字数指定の書き抜きが多い点からも、要点と細部の区別は重要である。求められる答えが要点の部分にあるのか細部の部分にあるのか、探す際の手掛かりになる。選択肢問題は本文との一致・不一致を見分けるものが多いので、要旨・要約で筆者の意見を正確に理解しておくことが役に立つ。
論説文の読解は答えを文中から探す問題が多いので、傍線などで重要点を目立つようにしておくと解答がスムーズである。

小説の読解

登場人物を中学生・高校生に設定した話が多く、舞台も馴染みのある場面が多いので理解しやすい。文量が多くなる場合があるので読むスピードはつけておこう
文学的文章の読解の基本を身につけよう。
登場人物の名前・人数・性格・他との関係などをチェックする。人数を訊かれるような問題もあるので、重複しないように初登場時にしるしをつけてしまうと良い
次に場面分け。時間・場所・人物の入出などで場面の切り変わりを見る。誰の何を描こうとした場面なのかを考えておく。そして最重要の心情の把握。人物の言動・表情や情景などにも注意して気持ちを想像する。同じ気持ちでも性格が違えば行動は真逆であったりする。最後に全体を見渡して物語のテーマを読み取る。主人公の悩み・葛藤や心の成長が描かれる話が多いだろう。
人間の心理に詳しいほうが有利であるのは確かなので、様々な小説を読み、文学だけでなく映画などでも多くの人物の生き方・考え方に触れることで精神的に大人になっておくことが、国語の試験に大きく資するところがある点は指摘しておきたい。

書き抜き問題・記述問題

書き抜きはピンポイントで答えを探さなくてはいけないので、時間がかかる場合がある。問題の多くは、ある意味段落やある場面の内容からまとめたものなので、おなじ意味段落・場面から探せばよい場合が多い。答えが遠い場合は読みながらつけた目印が役に立つ。探すのに手間取らないように過去問でよく慣れておこう
説明的文章の記述では素材文の適切な部分を使ってまとめられる場合が多いが、文学的文章では人物の心情など明確に書かれていないことについては自分で想像して読み取らなくてはならない。読書などを通じて読解力をつけ、過去問をこなして字数にまとめるコツをつかんでおきたい

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2025年度「洛南中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

素材文は計8700字ほどで総解答数61問と問題数が多い。記述問題は字数が指定されるので、適切な表現・内容を考えるのに時間がかかる恐れがある。要点などを見つけやすくする工夫をして時間をロスしないようにしたい。選択肢問題を素早く解き、書き抜き・記述問題にあてる時間を確保しよう。

【大問1】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:22分
  • ★必答問題

実家の書店を訪れる少年と仲良くなった主人公。長い入院で書店に来れなくなった少年の祖父に伝えたある約束を、大人になったときに果たすことができた。

(1) 空想

(2) 
 1. ね・さめ(寝ても覚めても)
 2. つか・はなれ(付かず離れず)
 3. いたれ・つくせ(至れり尽くせり)

(3) 
 1. 一週間という長い期間「まるまる」
 2. 本をまとめて買わず「ちょくちょく」店を訪れた。
 3. 学校で來をさがして「ウロウロ」していたら……。
 4. 老人は突然顔を「くしゃくしゃ」にして泣き始めた。
 5. いろいろな考えが頭の中で「ぐるぐる」巡った。

(4) ② ア  ⑧ エ

(5) 証拠もないのに相手を來のおじいさんだと思って声をかけてしまった自分の大胆さに驚いたのだろう。

(6) 例:孫の來が祖父である自分を忍者の末裔だと思い込んでいること(二十八字)。

(7) 主人公が「忍者の末裔」の話を知っていたことから、來と仲良くしてくれていたことを知り、嬉しかったのだと考えられる→選択肢エ

(8) 
 1. 四季折々→てへん
 2. 脈々→にくづき
 3. 茶々→くさかんむり

(9) 

(10)  「会話文を一ヵ所抜き出し」なので、一つの会話全体の最初の五字ということであるから、「(かぎかっこ)から始まるはずである。

(11) 本を選んで・本を探して……など。

〔ワンポイント!――文学的文章の記述問題は、はっきり示されていない人物の心情などを訊かれることも多い。その場合、表情・動作・情景などから読み取らなくてはならない。物語の読解力と記述力が求められる。時間をかけて実力を養おう。

【大問2】論説的随筆文の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:19分
  • ★必答問題

ドイツで長く暮らす筆者が、日本人の語学力について、その現状や期待することを述べている。

(1) 不手際に巻き込まれたとき反論したり、当然の権利を守ったりするのにないと困るのであるから、ある意味で身を守る「武器」と言える。

(2) 一番大切なのは「相手の言っていることが理解できること」「簡単でよいから即座に何か答えられること」だと述べている→選択肢エ

(3) 母国語を十分に理解しないうちに外国語を学んでしまうと、どちらの言語も中途半端になり、読んだり書いたりという高度な作業ができず、ひいてはそれぞれの精神性や文化を理解できなくなってしまう。そのような状態を「共倒れ」と表現したのである。

(4) 1. なにげなく  2. 考えそうな  3. やらせて

(5) 二字の同意の熟語が二つ組み合わされている→選択肢ア・キ

(6) イ

(7) 「いまだによくわからない」という判断であるが、これを詳しく述べたのが数段落後の「日本人が語学に対するこれほど繊細なセンスを持ちながら、いまだに英会話ごときでぐずぐずしているのは腑に落ちない」の一文である。

(8) 
 A. 長大な文学も難解な哲学書も訳している。「しかも」、抽象的な用語に漢字で訳語を作り、名訳が多い。
 B. ドイツ語には擬態語はなく、まるで違った動詞がある。「つまり」、それぞれの状況にきちっと対応する動詞が存在する。
 C. 詳細は副詞・擬態語などで補い、それらはいくらでも創作できる。「だから」、日本語のニュアンスが広がるのだと思う。

(9) 1. ころころ  2. どんより  3. はらはら

(10) ⑨ ウ  ⑪ イ

(11) 1. 電気自動車  2. 三次元  3. (北)大西洋(条約機構)

〔ワンポイント!――論理的文章の記述問題は、文学的文章の場合とはやや異なる。要旨・要約・言い換え・例えなどが解答に使える場合が多く、読解中に残した傍線などの目印が役に立つ場合が多いのである。的確にチェックできるよう練習しよう。

【大問3】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:19分
  • ★必答問題

愚かなる人間は〈欲望の対象〉と〈欲望の原因〉を取り違えて、さらにその事実に思い至りたくないため自分をだまして、熱中できる気晴らしを求めるのである。

(1) ② 装備  ③ 興(じる)

(2) 文脈の流れから考えると、この一文の前に〈賭け事の欲望の対象〉が書かれており、「だがそれは……」の「それ」が上記の〈欲望の対象〉を指していると考えられる。入る位置は、「賭け事でも同じように」で始まる段落の、「~もうけを得ることを対象としている。」の直後で、「繰り返すが」の前ということになる。

(3) 1. ウ  2. ア  3. エ  4. オ  5. イ

(4) 1. あわれだ(哀れだ)  2. ひさんだ(悲惨だ)  3. ふびんだ(不憫だ)

(5) 
 Ⅰ. 例:ウサギ狩りに行く人にウサギを手渡すこと(十九字)
 Ⅱ. ウサギ狩りに行く人はウサギが欲しいのではないから(二十四字)

(6) 素材文の冒頭で、人間が退屈に耐えられないから気晴らしを求めることを筆者は「みじめ」であると述べており、傍線⑤の近くでみじめな運命から眼をそらしたいから狩りに行くとも言っている。以上のような状態が「不幸な状態」であろう→選択肢ウ

(7) X. 対象  Y. 原因  Z. 原因

(8) 例:熱中できる気晴らしの対象があれば自分は幸福になれると思い込み、熱中することによって自分をだましているという事実に目を向けずにすむから。(六十七字)

(9) イ・オ

〔ワンポイント!――本校の3題ある読解問題は説明的文章2題・文学的文章1題で出されることが多い。論説文の読解が苦手な人は意識して練習し、大きく失点しない実力をつけておこう。

攻略のポイント

漢字・文法・慣用句などの言語事項も出されている。地味と言えば地味な分野だが、配点も大きく、国語力の基礎になる部分でもあるので、地道に覚えていこう
字数指定の記述問題は本校の特色ともいえ、素材文から抜き出しただけではうまくまとまらない場合も多い。読解力をつけ、特に文学的文章での心情の読み取りなど、できるだけ多くの過去問をこなして十分に慣れておきたい
抜き出し問題もあるので、文中から探しやすいような工夫をしながら読むことも重要である。

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