東京都市大学付属中学校 入試対策
2025年度「東京都市大学付属中学校の算数」
攻略のための学習方法
本格的な都立大学附属算数対策に入る前に、すべての分野の基礎的な解法は完全にマスターし終えていてほしい。この部分の知識の穴がいくつも残されている場合、今後の対策の積み上げに多くの時間をかけてしまうことになる。この段階までを5年生終了までには終えていることが理想。もし、解決していなければ優先的に取り組むべき。緊急事態である。
6年生の前期は受験用テキストの発展問題は全て解いて行くくらいの覚悟で臨んでほしい。苦手な問題は数回解き直す。5年時のテキストの該当箇所に戻るなども必要。
6年生の9月から始まる後期では、過去問練習と並行して以下に示す分野に重点を置いて都立大学附属算数に特化した対策に取り組んでほしい。
【平面図形】
大問1では三角定規の辺の比、おうぎ形を動かす問題に注目。
大問2以降では、面積比と相似。通常高校受験や高校生が習う「チェバの定理」までの内容が普通に出るので、あらゆるパターンが出されても解決できる水準までもって行ってほしい。受験用テキストだけでは不十分なので、他の上位校の過去問で面積比と相似分野の問題を解き進んでもらいたい。特殊な問題でなければほぼ解くことができるというところまで持っていきたい。
【立体図形】
大問1では当校定番の回転体。似た傾向の問題が何度も出題されている。最重要の単元の一つである。ポイントは計算力。
大問2以降は立方体のカット。切り口の位置は、「平行な面の切り口は平行」「辺を延長し同一平面上の点を結び、相似を駆使して全ての部分を正確に求める」などの技術を身に着けてもらいたい。円錐をカットした場合の体積比の活用。直方体に円錐を入れて水を流し込む場合の水位などは当校の特徴的な問題。
【特殊算】
例えば、旅人算や流水算では速さの比を活用し、つるかめ算であれば「つるかめ算に見えないつるかめ算」。つまり途中から量や速さが変化すればつるかめ算を疑う。ニュートン算であれば未知数が3つの最上レベル。値段は、「売れ残り」のある問題。
速さ、割合、和と差の特殊算の高度な公式や解き方をできる限り見つけ出し、ノートなどにまとめて行く必要がある。同じ問題で何度も苦労する時間はない。
【場合の数】
袋の中の赤玉白玉をルールに従って取り出して行く。サイコロを振り、円形に並べたカード上に石を進めて行く。このような「条件付き場合の数」は無数のバリエーションがある。パターン化して身に付けるのではなく、ルールに従って考えを積み上げていく、違う角度からも考えて行くなどの経験を多く積むことが重要。少し多めに時間をかけじっくり考えることで育ってくるものこそが重要。この単元も受験用テキストだけでは不十分なので、他の上位校の過去問から見つけ出し経験を多く積んでもらいたい。
以上、特に6年生後半は塾の内容を半分、都立大付属に特化した対策が半分と考えた方がいい。
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2025年度「東京都市大学付属中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問1が計算と小問で計7問、大問2~5で10問、解き方や説明は必要なく、答えのみなので制限時間50分はさほど無理はない。レベルと傾向はほぼ例年通り。後半の大問にも基本的な内容があるので、時間配分に注意が必要。大問の最後の設問は「後で、時間が余れば再挑戦」と決断することがポイントとなる。
【大問1】計算、独立小問
- 難度:標準
- 時間配分:13分
- ★必答問題
(1) 小数と分数の四則混合で□を求める問題。例年必ず出題される。
(2) 体積の単位計算。面積や長さである場合もあるが、この場所は必ず単位計算であった。
(3) 問題集の例題レベル。ごく基本的な還元算。
(4) 速さの比に関する問題。逆比を活用する定番の問題。
(5) 「余りが同じ」と言う受験算数の定番の問題。
(6) 3段のつるかめ算で全体数が未定の発展的な問題。ただしこの程度は正解してほしい。
(7) 「30度がある⇒三角定規の辺の比」に気づけば正解の糸口が見つかるが、かなり難しい。
(8) 大まかな展開図をかけるだけでもかなりの実力がいるが、それで正解としてくれるのかどうか。目盛りを細かく判定されれば正解者はほとんどいなかったのではないか。
(4)~(6)は多くの問題集で目にする定番の問題ではあるが、比較的高度な解法。この種の問題がすらすら解けるかどうかは現状の自分のレベルを知る基準となる。1問でもやり方が分からないということであれば、全単元の点検をすぐに始めるべき。
(7)(8)は大問1ではあるが、あまり時間がとられるようであれば、回避するという選択もある。
【大問2】三角形の面積比
- 難度:標準
- 時間配分:7分
- ★必答問題
(1) 三角形の面積比=底辺の比を活用した高度な公式。
(2) 「この形の図形を見たら三分割」は受験常識。知らなければいけないが、高度な公式。
通常、「三分割の有名な解法」を使用するが、中学や高校で習う「メネラウスの公式」で簡単に、確実に解ける。角度でも「中心角と円周角の関係」「直径に対しては90度の角度ができる」など小学校レベルを超える有名な公式がある。いくつかはとても有効なので積極的に導入することも一つの方法である。ただし、必要最低限の留めなければかえって時間の浪費になりうるので注意したい。
【大問3】文章の読み取り、マルイチ算
- 難度:標準
- 時間配分:9分
- ★必答問題
(1) 合計の比と一つ当たりの比から、個数の比を求める定番の処理。
(2) 多様な解法があるだろうが、この種の問題でマルイチ算を気軽に活用できるようになることは上位校対策にはとても有効。
「買い物に関する問題」と言えばいいのだろうか。当校の定番の問題の一つ。算数の実力がついてくれば自然に解けるようになるので、特別な対策は必要ない。当校の過去問に同じような問題が出てくるので、それで練習して置けば十分。
【大問4】立体図形、多面体の展開図
- 難度:やや難
- 時間配分:11分
- ★必答問題
(1) 真ん中の正六角形を底面とすると正三角形3個がそれを取り囲む形になっていることなどをヒントに組み上げていくことは可能。
(2) (1)と同様な方法で組み立てられる。
(3) 正方形の辺の長さは分からないが対角線の長さは求まることを利用する。立体図形の感覚が鋭い生徒以外にとってはかなりの難問。
展開図を組み立てる場合、どの面も底面とすることは可能だが、より簡単に作図できる方を選ぶことが必要。
(1)では、底面は正六角形ではあるが、正三角形をカットしたと考える。正三角形を底面とする正四面体のかどをカットすると考えるとイメージしやすくなる。
(2)は底面を正三角形として外側に面が広がる状態をイメージする。手を使い、試行錯誤の経験を重ねる必要がある。
【大問5】場合の数、ルールに沿って考察
- 難度:やや難
- 時間配分:10分
- ★必答問題
(1) 単にルールを読み取れれば解ける。
(2) 整理の仕方を決められればさほど難しくはない。場合の数では様々な問題に対する自分流の整理法を編み出しておいてほしい。
(3) ある程度の量を書き出さなければならない。覚悟と経験が求められる。
ルール自体は単純であり、よく見る定番のもの。
(2)での整理した書き出し方、自分流の書き出し方ができれば攻略は可能。ただし、ここまでの時点で時間があまり残されていなかった場合には、このような「得点源」を逃してしまったかもしれない。
(3)は回避の判断もありうる。
攻略のポイント
大問2以降のほとんどの問題が「一目で解法の方向性が分かる定番の問題」ではあるが、「工夫と発想力」を必要とする問題。受験用テキストの発展問題の中の難問・奇問を除いたレベルの問題ばかりが並んでいる状態をイメージしてほしい。
大問1の設問8個の内、後半の2問程度、それに続く大問2~5は通常1問を除き、出題傾向が比較的はっきりしている。面積比と相似が最重要。その他、立体図形の切断・体積比、条件付き場合の数の様々なバリエーション。特殊算の高度な公式。これらのポイントを徹底的に練習することで合格がはっきりと見えてくる。
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