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甲陽学院中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「甲陽学院中学校の理科」
攻略のための学習方法

灘・甲陽と称され、中学受験界にその名をとどろかせてきた関西の雄、それが甲陽学院である。3科目受験(算・国・理)の学校で算国は2日間テストがあるのでそちらの科目にも十分負担はかかるのだが、理科の問題を見る限り、その難易度から予想して、決して算国の助けにはならない強靱な難易度の高さを誇っている。その難度は関西随一と言っても過言ではない。
大問の数は6題に落ち着いている。内容は生物・地学分野が1問ずつ、物理・化学分野が2問ずつ(例外もある)でテスト後半に位置している物理・化学分野の大問がテストの成否を決めている。
生物分野においても単純に知識を問うよりも、実験を通して知識の確認また考察されることを記述させる形を取っている。要するに通常の学校であれば選択問題として発問されるだろう設問を記述式で生徒の学力を量ろうとしている。当然自分の言葉で考察結果を書いていく方が難しく時間もかかる。これは地学分野も同然で、ただ知識を問うだけではない、2024年度【大問4】問6のようにある山に流れる川の変化の理由を問う問題など難易度が高い。
残りの大半を占める物理・化学分野の大問に関しては、決死の覚悟で向かっていくしかない。どの大問も初めに誰でも解けそうな設問を1つか2つ運んできて生徒に油断させるのだがその次には必ず実験とその実験結果が待っていて、いずれも高度な計算力を要する設問が執拗に頭を並べている。この学校で目立つのは、一つ計算問題が始まると、それが立て続けに並び始めることだ。2025年度ではあれば【大問4】問2から問4にかけては、②から⑪まで数値を求める方式になっている。【大問5】においても問3問8ともに3つの実験結果から得られる数値を要求されている。一度求め方から離れてしまうと空欄が連続する解答用紙となってしまい、生徒は気を休めてテストに向かうことが出来なくなるだろう。
しかし安心して欲しい。この学校でのテストの合格ラインは60%台前半と考えられる。つまり3分の2の正解があれば十分に勝負できるので、前半8割、後半5割の得点でも大丈夫、ということだ。だから、とても溶けそうにない設問に時間をかけてテスト時間を無駄に消費するよりも、解けそうな設問を選択してタイムロスをなくして欲しい。今回は「捨て問」も何カ所か具体的に記しておいた。
また、過去問には十分な量当たって、テストの質量を体感しながら合格点が取れるよう頭を馴らしておく必要がある。初見に近い実験が出たとしても、それはどの生徒にもハンディキャップとなる問題なのだ。あせらず、できそうもなければ余り気にかけずに飛ばしてOK、自分のスタイルで60点を取れるように鍛えていこう

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2025年度「甲陽学院中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

テスト時間55分と理・社にしては相当長いものの、理科では大問が6題出題されており、その大半が難易度の高い問題なので1つの設問に余り時間を割いている余裕はまったくない
特に後半の計算問題は中学入試における最高レベルの難易度を誇っており、解けそうな問題をしっかりと正解して進んでいく。70%の正答率であれば上出来と言えよう。

【大問1】植物の働き・魚類の生殖

  • 難度:標準
  • 時間配分:12分
  • ★必答問題

前半は、植物の伸びる方向と光との関係を考える問題となっている。問1から問3は基礎的な知識の設問、問4問5は実験結果から記号でそれぞれ答えるという内容である。実験Ⅰ~Ⅲから、芽の伸びる方向と光の関係がわかるのでその結果をもとにして実験Ⅳ・Ⅴの結果を推察するものとなっている。決して容易なレベルではないが、後半の大問を考えるとできれば失点しておきたくないところだ。
後半は、魚類の生殖と体の大小の関係を問う余り目にすることのない問題になっているが問題文にそって素直に考えていけば難易度はそれ程高くはない。ただ、問7(2),問9は記述問題になっていて、30字程度の文章を組み立てることが必要だ。

【大問2】地震の仕組み

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

本年度の問題の中では最も取り組みやすい問題だったのではないか、と思われる。時事的に「南海トラフ地震」が取り上げられていて、問4は南海トラフ地震についての知識がないと答えるのは難しかろう。社会科などで時事問題にあたっていたとすればしめたものだ。
問5は地震が発生したときに生じるP波(小さな波)とS波(大きな波)を用いた計算問題であるが、おそらく何度となく解いたことのあるだろう問題の域を越えたものではない。小さなゆれの速さは震源からの距離とかかった時間の関係から簡単に求めることが出来る。大きなゆれの速さは、小さなゆれの速さから地震が発生した時間を求め、あとは40km先の大きなゆれが始まった時間との差から速さを求めることが出来るだろう。間違えたくない計算問題である。問6は現代の日本においては常識とも言えることを質問している。
ここは全問正解で先に進みたい。

【大問3】気体の性質

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

いろいろな気体をその性質によって分類していく問題で、【大問2】同様何度となく解いてきた問題のレベルから離れたものではない。気体Cについてはその正体はあきらかにされていないものの、味も臭いもない、水には溶けない、空気より重い、などの性質が問題文に書かれているために分類することは容易である。また、問3は、水に溶けないものを集めるための方法を作図する問題になっている。水上置換法の図をていねいに書けるようにしておこう。
ここも【大問2】と同じく、全問正解を求めたい。

【大問4】もののつり合い

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

問1は易しいものの、問2以降は初見では解けないレベルの問題になっていて、しかも設問が執拗に続くので大量失点もやむ無しというところだ。ただ、受験生全体が苦慮したところかと思うので、【大問3】までを上手くクリアーしてきた生徒は問3以降は捨て問として扱っても構わない。
問2では左下にもう一つ正方形を書き加えることで、その正方形の中心(重心)と他の3つの正方形の重心(図2に示してある黒い点)との重さの比を考えれば解くことが出来る。②が解ければ③は求められるので、できればここまでは正解しておきたい。

【大問5】水溶液の中和

  • 難度:やや難
  • 時間配分:11分
  • ★必答問題

ご存じ塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和問題に、アルミニウムを加えて問題を難化させている大問だが、前の【大問4】【大問6】と比べると既視感がある分だけ解きやすいと考えられる。ただし、設問によって実験番号ⅠからⅦの結果を駆使しなければならないので時間を十分にかければ解けるものと思われるが10分程度の時間配分で何処まで解けるかが重要になってくる。また、完全中和した結果が書かれていないので(問4で解くことにはなるが)【大問4】をあえて避けて通ることによって時間を稼げた受験生の方に分があったかも知れない。
問3では、実験結果Ⅶからアルミニウム0.2gを完全に溶かした場合の気体の体積がわかるのでそれを用いたい。
問4は実験ⅡとⅢの間に、アルミニウムがまったく溶けなかった箇所(完全中和して食塩水となったところ)があるので、発生した気体の体積が12cm3を0にできるA液の体積を比例の関係を使って求めたい。
問5では溶け残っているアルミニウムの重さを求めるので、0.2gから溶けたアルミニウムの重さの差をとることでそれぞれの解が求まっていくことになっている。実験Ⅶではすべて溶けている点も大事。
問6以降は時間が許せば手をつけていきたい。問8は3倍の濃さなので、B液の体積を3倍して考えると求めることが出来る。
良問ではあるものの、時間の制約から問5まで正解できれば良しとしなくてはなるまい。

【大問6】光の屈折

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

最後の光の屈折に関する問題は、複雑な計算は必要ないものの手安い問題ではなく、作図の設問もあり【大問4】に続いて苦労する問題となっている。
問2を解くためには、図形の相似を考えれば良い。油の深さが9cmになるとBP=1.5cmのとき湯面上の長さは2.5cmとなるので、Pと湯面上の点から底面に垂線を下ろすと相似な三角形が出来、あとは相似比を求めるとCQの長さも求まることになる。
問3では表1と表2の数値から、それぞれのBPの長さの和がCQやARの長さになっている点を利用する。また表3ではCSの長さはBPの長さの2倍になっていることから③が求められる。
問4では、鏡の反射の問題のように、水面を鏡とし、鏡の向こう側にYXを等距離の位置に移動、あとはプールの水底のふち(C)にYXの影が伸びるように作図し、それを水面で折り返して出来上がり。
問5は実践したことがある生徒には容易かもしれないが、空から伸びてくる光は直接目に届きプールの底についた後は反射して水面で屈折して出ていく、プールの水も水面で乱反射してゆらゆらゆれ、その真ん中に空が見えるようになる。

攻略のポイント

テスト時間は55分で100点満点。受験者平均点60.8点に対して合格者平均も64.9点と差がなく(これは例年も同様である)、全国トップレベルの難易度を示す出題と言えよう。
合格最低点は100点中60点台なので、理科では70点の得点が得られれば上出来の結果と言える。
得点をまとめるには、【大問1】【大問2】【大問3】までの標準レベルの問題で失点しないことが大切である。ただし、知識をただ問うだけではなく、記述問題も含まれているので安易に考えてはならない。
後半の【大問4】【大問6】では、緻密な作業を必要とされる計算問題が目白押しなので、「捨て問」(特に【大問4】)覚悟で問題にあたっていくこと。決して全問解答を目指さないことが合格への道である。

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