東大寺学園中学校 入試対策
2025年度「東大寺学園中学校の国語」
攻略のための学習方法
〇出題傾向と特色
読解問題が3題に漢字・言葉の知識という構成が定型となっている。素材文は文学的文章と説明的文章が1題ずつ、短い随筆文が1題出され(2025年度)、文量は計8000~9000字ほど。
文学的文章は、受験生と世代の近い登場人物が悩みや葛藤を乗り越えて成長していく話が多い。
説明的文章は科学・自然・哲学など、扱われる題材が幅広い。年齢的にあまり馴染みの無い分野だと、内容も難しく感じられる。説明的文章については、やや難しい文章にも触れて見慣れておきたい。
〇読解問題・記述問題
選択肢問題では、それぞれの選択肢の違いがはっきりしていて無理に迷わせるような意地悪さはない。読解がしっかりできていれば正解を選べるだろう。ミスをせず得点源としたいところである。
一方、記述問題では、求められる総字数は2025年度では320字ほどで、60~120字で書く形になっており、文量が多い。
記述問題の多さに気後れしてしまう人もいるかもしれないが、「自分で考えて書きなさい」・「自分の意見を答えなさい」といった論述タイプの記述ではない。特に説明的文章の問題では、本文から適切な部分を抽出し、まとめることで解答をつくることができる場合が多い。文学的文章も年齢や舞台の設定が受験生にも馴染みやすいものが多いので、登場人物の心情も理解しやすいだろう。読解力が適切についていればそれほど難しくは感じないはずである。
まずは説明的文章・文学的文章の読解の技術をしっかり身に着けよう。説明的文章なら形式段落と意味段落の整理、各段落の要点と細部の見分け、全体の要約と要旨など。文学的文章なら登場人物の整理、時間・場所・人物の入退場による場面分け、人物の言動や情景などから心情の読み取り、物語のテーマなど。
基本的な読解力をつけた上で、記述に慣れておく。説明的文章では要点をそのまま記述に使える場合が多いだろう。文学的文章では人物の気持ちや行動の理由が訊かれることが多い。それぞれの文章を多く読んで、一定の字数でまとめる練習を積んでおきたい。
記述で使えそうな重要な部分には読みながら目印をつけておこう。論理的文章なら、要点・要旨・言い換えや補足事項など、文学的文章なら人物の心情・変化・変化の理由・情景・比喩表現など、あとで探しやすいように目立つようにしておくと楽である。
〇漢字・語句
漢字や言語事項も毎年10問出題されている。慣用句などは読解問題と合わせて出題されている。難関校の問題としてはそれほどの難問でもないので、全問正解するくらいの実力があって当然とも思われる。地道な努力で得点できる分野なのだから普段から語彙を増やす努力を怠らず、漢字テキストと同様に読書などからも言葉を吸収するよう心がけてほしい。
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2025年度「東大寺学園中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
読解問題の記述が5問で計250字ほどと、記述問題を重視した構成である。漢字・言語事項は急いで済ませて、残りは読解と記述に充てることになる。
素材文の字数は計9000字ほど。重要箇所を傍線・印などでマークしながら読み終え、ひととおりすべての記述の必要字数を満たして部分点を稼ごう。完璧な解答にならなくても、得点を積み増ししたい。
【大問1】漢字の書き取り・四字熟語
- 難度:標準
- 時間配分:3分
- ★必答問題
① (社交)辞令 ② 就航 ③ 復権 ④ (無病)息災 ⑤ 終刊
⑥ 余勢 ⑦ 裁(く) ⑧ 異次元 ⑨ (意気)投合 ⑩ 専売(特許)
【大問2】随筆文の読解
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
言葉の移り変わりについての筆者の感じ方が述べられている。
(一) 誰かが間違ったことばの使い方をしたとき、自分には関係ないこと(対岸の火事)と思わずに、自分のことば使いを正す参考にしよう(他山の石)ということ。
(二) イ
(三) 「竹馬の友」は幼い頃からともに竹馬で遊んだ友達という意味である。近年は一緒に竹馬で遊ぶなどという光景はとんと見られなくなっている。
(四) 「行雲流水」は自然のまま成り行きにまかせて行動するという意味である。筆者は時代の流れで言葉が変化していくことを「自然のままに任せる」「というわけにはいかない」と感じているが、設問で訊かれているのは「行雲流水の境地」であるから、選択肢アを選ぶ。
〔ワンポイント!――2024年度・2025年度と大問2で短めの文章の読解が出されており、新聞のコラムと随筆文が使われた。今後も同様の形態が続くものと思われるので、そのつもりで対策しよう。〕
【大問3】論説文の読解
- 難度:標準
- 時間配分:22分
- ★必答問題
生きているものはすべて互いに迷惑をかけ合いながら生きているのだから、迷惑をかけることについてあまり気にし過ぎる必要はないという考えに筆者は行きついた。
(一) ア
(二) ブフネラのゲノム配列を調べた結果、同類の細菌の7分の1しか遺伝子がないことが分かったので驚いたのである。
(三) 例:人間は牛や豚などの家畜を殺し、その肉を食べることで自分では作れないタンパク質を摂取し生きているということ。(五十三字)
(四) X・Yともに違和感なく入る組み合わせとしては、選択肢エが合う。
(五) 例:すべての生物が何かしら他の生物に依存して生きているのと同様に、人も他の存在に依存し互いに迷惑をかけているので、迷惑をかけることを気にしすぎなくてよいということ。(八十字)
(六) ウ
〔ワンポイント!――論説文の記述は文中の表現を使える場合が多い。要旨・要約などをまとめる練習で記述力を養おう。〕
【大問4】小説の読解
- 難度:やや難
- 時間配分:25分
- ★必答問題
体調を崩した父親と離れて田舎の祖母の元で暮らす主人公。いい子でいることに疲れてしまうが、友人や大人たちの厚意に触れて、無理せず父の回復を待とうという気持ちになれた。
(一) A. エ B. ア
(二) いい子にしていれば父さんの具合も良くなるという祖母の言葉を信じて頑張ってきたが、慣れない田舎暮らしでそれにも限界を感じていい子でいることに疲れてしまい、もう頑張れないと思っているのである。
(三) 張りつめていた気持ちが緩んで思わず流した涙だったと考えられるが、大也と美波はそんな主人公をからかったりせず、気持ちに寄り添っている→選択肢エ
(四) 公子の怒りは心配を掛けさせられたことに対するものであろう。潮に流された子どもたちの安否を心配し、無事に戻ってきたことで喜び、そうした怒りと安堵が入り混じった「泣き出しそう」な表情なのである。
(五) イ
(六) 主人公は都会を離れて、自分に寄り添ってくれる友人や大人たちと暮らすうちに、自分自身にも焦りがあったのかもしれないと気づいたのだろう。父親にもそんな気持ちを伝え、お互いに焦らず時期が来るのを待とうと話し合い、今は落ち着いた気持ちで生活できているようである→選択肢ウ
(七) イ・オ
〔ワンポイント!――小説の分野での記述問題は人物の心情やその理由を訊かれるものが多い。人物の言動や情景描写などの手がかりを見逃さず、読み取れるように練習しよう。〕
攻略のポイント
記述問題には必ず手をつけて規定の字数(9割)を埋めて、部分点を得る。無理に綺麗な答案を書こうとしなくて良い。適切な読解力があれば、十分得点できるように作られている。思った答えをテキパキ書き進めよう。
とは言え、80字もの記述をまとめるのには経験が必要なので、過去問や類似問題で十分に練習しておくこと。文学的文章と論理的文章の記述のまとめ方の違いなどにも慣れておこう。
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