愛光学園中学校 入試対策
2025年度「愛光学園中学校の算数」
攻略のための学習方法
まずは「高度な受験テクニック」を徹底的に身につけてほしい。受験用テキストの発展問題にはすべて目を通し、「知らない解法はない」という状態を目指すことが重要である。この段階に到達すれば、大問1はかなりの部分を正解できるはずだ。
しかし、本格的な対策はその先にある。大問2以降は受験技術なしでは攻略が難しく、しかもその技術は形を変えたり、問題の一部に隠れて現れる。したがって、受験技術を単なる知識としてではなく、問題の中で「考え、工夫するための道具」として自在に使いこなす力が求められる。
受験テキストで高度な技術を極めた後は、次の段階として他校の入試問題に取り組み、特に以下に示す重要単元を中心に実戦練習を重ねてほしい。最低でも3か月は時間をかけ、じっくりと経験を積むことが合格への確かな近道となる。
【計算・独立小問】
大問1は、ほとんどが受験用テキストで見たことがあり、一目で解法が予想できる問題である。いわゆる「受験技術」であるが、レベルはかなり高い。「発展問題以上難問・奇問以外」となっている。9問中、1~2問は工夫が必要な問題が出るが、それ以外は全問正解を目指したい。素早く、正確に処理することで、大問2以降に、じっくり取り組むことが可能になる。重要単元は、平面図形と数の性質だが、すべての単元から出題されると考えた方がいい。
【速さ】
最後の大問は例年「速さ」となっている。かなりの難問であるが、前半の設問に正解することは可能。重要単元は、速さの比・歩数と歩幅・二人の距離の比である。いわゆる「速さの特殊算」である通過算・時計算・流水算は過去5年間出題されていない。解法のカギは「速さの比」であり、速さの比は問題の中に潜み、見つけ出すことで解法が見えてくるような作りになっている場合が多い。まずは、速さの比を活用する様々な場面を知る必要がある。「高度な受験テクニック」が必要になる。受験用テキストで徹底的に練習し尽くしてもらいたい。
【割合】
文が長く、複雑なものが多い。攻略法は「入口を見つける」こと。一見、どうすればいいか分からなくなる場合もあるが、少なくともある部分は分かる。それが次の展開につながるという形で紐解かれていく形が多い。マルイチ算は、倍数算や年齢算によく使われるが、実際はあらゆる場面で有効である。値段は「売れ残り」関連で技術を磨いてほしい。分配算や相当算も「それらしい形」ではなくても、重要な道具として使いこなしてほしい。
【和と差に関する特殊算】
「つるかめ算」は合計個数が分かっていて、個々の個数が分からない場合に有効である。問題を解いて行く過程の途中で大きな力を発揮する場合がある。「差集め算」は異なる値段で個数が同じ場合には活用できるのではないかと疑う習慣も必要。階段では「二人の段差」までしっかり研究してほしい。「消去算」は3要素を中心に練習してほしい。合計する定番の方法だけでなく、式のつくりを見渡して解法を考える方法を磨いてほしい。遠回りの場合もあるが、要素一つを消すことで要素二つに変換する正式な方法も練習してほしい。
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2025年度「愛光学園中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
まず大問1と大問2を15分程度で終え、残る3題はそれぞれに均等な15分を配分して着実に進める。特定の大問に20分以上かけると全体のバランスが崩れ、他の問題に割く時間が不足するため、常に時間を意識して進めることが重要である。
【大問1】計算問題2題・独立小問
- 難度:標準
- 時間配分:20分
- ★必答問題
(1) 基礎的な分数の四則混合計算。
(2) 基礎的な□の計算。
(3) 積み木の分解に関する定番の問題。
(4) ①は円の周囲の長さを使い、より早くより単純に解いてもらいたい。②はカットして移動させれば単純な図形になる。
(5) 倍数算ではあるが少し工夫が必要。マルイチ算を使いこなし、このような場合でも対処できるようになってほしい。
(6) 文章を読み取る力が試された。
(7) 同じ目が3回出るのは一つのみで、3回目は最後に出る。よく目にする定番の問題。
(8) 三角形の合同の活用はあまり出題されないが、とても重要な考え方。
(9) 120の素因数分解をもとに、偶数は一つ、三連続の数には3の倍数が必ず含まれる、5の倍数がいずれかに含まれるなどで考えるが、①に留め、②は回避してもいい。
大問1は三つのタイプに分けて考えるとよい。(1)~(4)は「基礎問題」であり、確実に正解しなければならない。ここでの失点は合否に直結する。(6)~(8)は「工夫問題」で、与えられた条件をどう利用するか、柔軟な発想力と試行錯誤の姿勢が問われる。(5)は「テクニック問題」と位置づけられ、限られた時間の中で効率よく処理する受験的な技術を身につけているかどうかが試される。本校合格に向けては、この三つの力を意識的に鍛え上げることが不可欠である。
【大問2】割合の特殊算:分配算
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
(1)(2) 単純な分配算も2重構造になるとレベルが高くなる。このような形式の問題は実際の入試問題ではよく目にする。実戦練習を積み、慣れてしまえば攻略は可能。
問題用紙に「式と計算」を記すよう明示されているため、答案を採点者に正確に伝える表現力が求められる。自分だけが理解できる書き方ではなく、「見やすく、分かりやすく、簡潔」に示すことが重要である。これは答案作成の技術であり、日々の学習の中で意識的に磨いていかなければならない。暗算に頼ったり、筆算を乱雑に書き並べる方法は早急に卒業すべきである。採点者にとって一目で筋道が伝わる答案を作れるかどうかが、合否を分ける大きな要素となる。
【大問3】消去算
- 難度:標準
- 時間配分:13分
- ★必答問題
(1) 見た目は仕事算ではあるが、実質は三要素の消去算であることが分かれば定番の問題。
(2) 三要素の消去算で(1)のやり方が通用しない場合は「式の形を見極めて工夫して解く」「一つの要素を消す」などの方法があり、様々な解き方を十分に練習しておいてほしい。
消去算は2種類までなら解法が定型化され、手順も単純である。しかし3種類になると状況が複雑化し、複数のアプローチが存在する。(1)のように「加える」ことで全体の合計を導く基本的な解法に加え、(2)のように条件を整理しながら工夫を重ねるタイプの出題も多い。特に(2)に示される内容やレベルこそが、愛光中算数の本質的な傾向を表している。受験生は、単純な処理で解ける問題に慣れるだけでなく、与えられた状況に合わせて、「考え・工夫する」柔軟な思考を日頃から訓練しておく必要がある。
【大問4】旅人算
- 難度:やや難
- 時間配分:17分
- ★必答問題
(1) 平均の速さは定番の公式だが、往復でなかったり、割合で示されていたりする。この程度の「揺さぶり」に負けない心を育ててほしい。
(2) 面積図は~算ごとに決まっているが、その枠を突破して、「面積図で考える」ことができるまで習熟してもらいたい。
(3) 自分でグラフを作成して解くことに対する抵抗感をなくし、自分流の決まった形の書き方を作り出し、素早く書き、「グラフで考える」練習を積んでほしい。
一見すると通常の旅人算であるが、(1)では平均の速さや比の活用、(2)では速さの面積図、(3)では速さのグラフの利用と、解法の幅を自在に引き出す力が求められている。問題文を丁寧に読み取り、状況をイメージして入り込むことで、題材の奥行きが自然と広がる構成となっている点が特徴的である。算数が「単なる計算」ではなく「問題解決のための道具」であることを受験生に実感させる内容といえる。学習においては「多様な解法を知る段階」から一歩進み、「身につけた技術を自在に使いこなす段階」への移行を意識してほしい。
攻略のポイント
大問1と大問2以降の対策には、共通点と大きな違いがある。共通して求められるのは「高度な受験テクニック」である。特殊算、面積比や相似、マルイチ算など、多くの発展的な技術を徹底的に練習し、どの場面でも即座に活用できるレベルまで仕上げておきたい。
一方、大問2以降では、それらを土台として「考え、工夫する力」を磨くことが中心となる。複雑な問題には必ず突破口があり、それを見つけることで理解が連鎖的に広がっていく。その過程で受験テクニックは強力な武器となり、自在に使いこなすことこそが最終目標となる。
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