海陽中等教育学校 入試対策
2025年度「海陽中等教育学校の算数」
攻略のための学習方法
海陽中学算数の出題は、思考力を要求する問題が多く、全体的な難度が高めの問題が多い。合格するためには6割の正答を目指したい。出題単元としては、規則性に関する問題・数の性質・場合の数など数に関する出題が多い。特に、規則性に関する問題が出題される可能性が極めて高い。また、図形の移動など図形の変化に関する出題も多い。本校受験者は、各単元の基本を固めることや計算力をつけることはもちろんのこと、上記単元を中心に、難度の高く思考力が要求されるタイプの問題も含めて学習すること。また、記述指定の問題もあるので、日頃の学習においては、式や考え方・図を残すことを意識すること。各単元の学習法は以下の通り。
<単元毎の傾向と学習法>
計算問題
ここ何年かを見ると、本年のように独立した計算問題は出題されていない年度もある。ただし、各大問の中に正確な計算力が必要な問題が多い。本年度も、図形の移動における面積の計算など、正確な計算力が求められる問題も含まれていた。対策として、毎日5題程度の計算練習を行うこと。また、3.14の計算はまとめて行うなど、計算の工夫を意識して欲しい。
文章題
本年度は大問1で速さに関する問題(速さの田に変換・通過算等)が出題された。ここ何年かを見ても速さに関する問題の出題が見られる。一方、濃さ・売買損益などの文章題は出題されていない。今後も同様の傾向が続くと考えられる。対策として、速さに関する問題を中心に演習を十分に行って欲しい。
数に関する問題
この分野は本校で必ず出題されている。本年度は、大問2と大問4で規則性に関する問題が出題された。ここ何年かを見ても、規則性に関する問題の出題頻度が極めて高く、場合の数も頻繁に出題されている。この分野の学習法として、規則性に関する問題では、数列・数表・三角数や平方数を利用して考える問題・図形の規則性を重点として演習量を増やすこと。場合の数については、調べ上げや場合分けが必要な問題、数の性質については、素因数分解を利用して考える問題を中心に学習して欲しい。難度高い問題にもチャレンジして欲しい。演習に使う問題の選択には、塾の講師や家庭教師に相談してもらいたい。
平面図形
今年度は大問1の独立小問2題、大問では図形の移動について出題された。図形の移動では、難度の高い問題も見られた。ここ何年かを見ると、図形の移動・図形の折り曲げ・多角形について出題されている。相似など比を使うタイプの問題は出題されていない。今後も同様の傾向が続くと思われる。この分野の対策としては、工夫をして面積や角度を求める問題、図形の移動・反射・折り曲げなどを中心に、多少難度の高い問題も含めて演習量を十分に取って欲しい。
立体図形
本年はこの分野の出題はなかった。ここ数年を見てもこの分野の出題頻度は高くないが、立方体の展開図等の出題も見られる。この分野に関しても、基本的な解法は一通り学習して欲しい。
模試や過去問はまだ仕上がっていない単元や苦手な単元をあぶりだす絶好のチャンスである。単に得点だけを気にするのではなく、失点の多かった単元については、塾のテキストに戻るなどして、もう一度基本の確認を行うことが必要であろう。なお、苦手分野の分析やその対策については、プロの家庭教師へ是非相談してもらいたい。
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2025年度「海陽中等教育学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問が4題で100点満点、試験時間は60分で例年通りであった。すべての小問数18で、60分という時間に対して問題数は少ないが、思考力を問う解答に時間のかかる問題が多いので、時間的な余裕はないと考えていた方がよい。大問1の小問集合と、大問2以降の各大問の前半でしっかり得点したい。
【大問1】独立小問集合
- 難度:標準
- 時間配分:15分
- ★必答問題
(1)
(あ)時速を分速・秒速に変換する問題。
(い)42195mを秒速80mで走るので、42195÷60より四捨五入して、527秒で8分47秒となる。
(う)記述指定問題。2つの電車が橋の長さと列車の長さを合わせた距離を進むのに35秒かかっている。列車Aが列車の長さ分の距離を進むにかかる時間は、400÷80より5秒。列車Bが列車Bの長さ分の距離を進むのにかかる時間は、200÷50より4秒。従って2つの電車が鉄橋の長さ分の距離を進むのにかかる時間の合計は、35-(4+5)より26秒。速さの比が8:5なので、トンネル分の長さ分の距離を進むのにかかる時間の比は5:8。列車Aは10秒かかったことになるので、トンネルの長さは80×10より、800m。
(2) 十角形の内角の和は、180×(10-8)より1440度。また、多角形の外角の和は何角形であっても360度である。
(3) まずは、問題文に書かれてある同じ大きさの角度に同じ印をつけること。EBで切って向きを変えて重ねると平行四辺形ができることを利用。
速さに関する問題と平面図形の独立小問集合。平易な問題とやや難度の高い問題が混在している。また、記述が必要な問題も含まれている。記述問題対策としては、日頃から式や図を残す習慣が大切である。
【大問2】図形の規則性
- 難度:標準
- 時間配分:15分
- ★必答問題
(1) 一番外側の正六角形の6つの辺に並ぶ線の数と、内側の各正六角形の4つの辺に並ぶ線の数の合計となる。5×6+1×4+2×4+3×4+4×4より70となる。
(2) 6+9+13+17より、45となる。
(3) (1)と同様に考えると、一番外側の正十六角形の16の辺に並ぶ線の数と、内側の各正十六角形の14の辺に並ぶ線の数の合計となる。16×3+14×1+14×2より90。
(4) 16+29より、45となる。
(5) 内側の正六角形の中に2個、内側の正六角形の中の2点と外側の正六角形の1点を結んでできるものが2個、外側の正六角形の中の2点と内側の正六角形の中1点を結んでできるものが3個、計7個できる。
(6) 外側の正六角形の辺が6本、外側の正六角形の2点と内側の正六角形の1点を通る線が10本、計16本引ける。
図形の規則性に関する出題。(1)(2)を利用して(3)(4)を考えるという流れになる。(1)(2)は規則が判断できなければ、実際に図を描いてもそれほど時間を要しない。(5)(6)は規則を見つけるというよりも、実際に図を描いてみよう。
【大問3】図形の移動
- 難度:やや難
- 時間配分:15分
- ★必答問題
(1) ロープでつながれたヤギが動ける範囲を図に描き、面積と周囲の長さを求めるという問題。テキストや問題集で類似問題を解いた経験がある人が多いであろう。周囲の長さに家の直線部分も含まれることに注意。
(2) 半径25m中心角180度のおうぎ形、半径16m中心角72度のおうぎ形、半径24m中心角72度のおうぎ形、半径14m中心角72度のおうぎ形、半径4m中心角72度のおうぎ形、半径6m中心角72度のおうぎ形、以上6つのおうぎ形の弧の長さと、正五角形の辺5本分の合計となる。
(3) 柵がA・B・Cの各頂点を中心とした半径20m中心角60度の弧を描いて動く。これらの弧と、柵がAとB、BとC、CとAに接しているときの半径10m中心角60度のおうぎ形の弧をつなげると、図形が完成する。面積を求めるときは、正三角形の面積(0.43×10×10)を引くことを忘れないこと。
ロープでつながれた動物の動く範囲を考える問題。(1)は典型題であり正答したい。(2)も(1)より作業量・計算量が多くなるが、十分正答可能。(3)は正答率がかなり低いと思われる。状況によっては捨て問と考えてよい。
【大問4】規則性に関する問題
- 難度:標準
- 時間配分:15分
- ★必答問題
(1) 2を10回かければよいので、1024個。
(2) 2倍して1を引く操作を続けていくと、10日後は513個になる。
(3) 2倍すると必ず偶数になる。例えば、2倍して2025になることはないので、最後の日に1個食べたことになる。前の日にさかのぼりながら、奇数になる日に1個食べたことを確認していくこと。
(4) パンの個数は3の倍数、または3の倍数-1になるはずなので、52個と67個になることはあり得ない。
規則性に関する問題。(1)は易問。(2)は指示された規則に従って落ち着いて計算すること。(3)(4)は書かれてある規則の理解と、その規則によってできる数とできない数の判別がポイントとなるが、決して難問ではない。最後の大問にはなるが、比較的得点しやすい大問と言える。
攻略のポイント
大問1は速さに関する問題と平面図形の独立小問の集合で、その後に大問が3題という構成であった。本校の出題の特徴として、思考力を重視した問題が多いことがあげられる。60分という時間に対して問題数は少ないが、1問1問をしっかり考え抜いて解答するという力が要求される。また、本校出題の特徴として、規則性に関する問題・数の性質・場合の数など数に関する出題と、図形の移動・図形の折り曲げ・図形上の点の移動など、図形の変化を考えさせる出題が多いことがあげられる。本年度の出題も、例年通りの傾向が顕著に表れた内容であった。半面、平面図形と比・食塩水の濃さなど他校でよく出題されている単元の出題はほとんど出題されていない。
攻略のポイントとして、各大問の前半は比較的考えやすく、ここでしっかり得点したい。また、難しいと判断した問題はいったん捨てて、時間切れで最終問題にたどりつかないといった状況を作らないこと。本年度の出題では、最終問題は比較的得点しやすかった。
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