久留米大学附設中学校 入試対策
2025年度「久留米大学附設中学校の算数」
攻略のための学習方法
本年度は、小問として計算・場合の数・平面図形・立体図形が、大問としてニュートン算・規則性に関する問題・立体図形・図形の移動が出題された。大問4題の中には、かなり難度の高い問題が含まれていた。本校志望者は、夏までに受験算数に必要な基本的な解法をしっかり身に付けた上で、以降は本校合格に向けた志望校対策をスタートしたい。立体図形・図形の移動など、頻繁に出題される分野があるが、それ以外の分野にも出題される可能性があり、出題された場合は難度の高い問題の可能性がある。したがって、頻出単元に的を絞った学習は大切だが、それ以外の分野も標準以上レベルの問題に対応する力が求められる。過去問を使った対策が非常に大切であり、さらには、問題集の応用問題・発展問題レベル、同傾向・同難度他校過去問の問題演習もしっかり行って欲しい。演習に扱う問題の取捨選択については、家庭教師や塾の講師に相談するとよいであろう。単元毎の学習法は以下の通り。
立体図形
本年度は大問で切断に関して出題された。展開図から組み立てる立体に関する問題は特に難度が高かった。また、小問集合の中でも切断に関して出題された。
この分野の学習として、特に切断に関する問題の演習に力を入れてほしい。難度の高い「2度切り」の問題についても取り組むこと・
平面図形
本年度は大問では図形の移動に関して出題された。正確な作図が要求される問題で、辺の比が3:4:5の直角三角形を利用する難度の高い問題であった。小問では角度を求める問題が出題されたが、こちらは正答必須の易問であった。今回出題された3:4:5の直角三角形を利用する問題は今後も出題される可能性があり、練習をしておきたい。また、相似など比を使う問題や図形の移動に関する問題について、十分な練習を重ねて欲しい。
数に関する問題
本年度は大問で規則性に関する問題が出題された。難度はやや高いが、本年度の4つの大問の中では最も考えやすい内容であった。小問では、場合の数に関して出題されたが、これは基本的な解法が理解できていれば、対応可能な問題であった。
この分野の学習としては、本年度出題された規則性に関する問題・場合の数に加え、数の性質についても難度の高めの問題を含めて演習を重ねて欲しい。
文章題
本年度はニュートン算に関して出題された。この分野の学習としては、ニュートン算以外にも食塩水の濃さ・売買損益・過不足算など幅広く演習を行うこと。
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2025年度「久留米大学附設中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問数は5、小問数は合計20、試験時間は60分で例年通りであった。60分という時間に対して問題数が多いわけではないが、難度の高い問題が多いので、時間内にすべての問題を解き切ることは難しい。あわてることなく、大問1の小問と大問2以降の各大問の(1)(2)など比較的正答しやすい問題で得点を稼ぎたい。
【大問1】計算・小問集合
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
(1)□を求める計算
(2)場合の数 ①は2、3,4を使って8を作る組み合わせ ②は①の結果を使った順列の計算。
(3)平面図形 角度を求める問題。正五角形の1つの内角、正八角形の1つの内角、四角形の内角の和を利用。
(4)立体図形 ①面CGHDから平面的に見ると、三角形OPDと三角形HPGが相似比1:2の三角形になる。②四角すいOEFGHを三角すいOEFHと三角すいOFGHに分けて考える。切断面とOEの交点をQとすると、OQFP=36×1/3×1×1/3=4㎠、OGFP=36×1/3×1×1=12㎠となり、合わせて16㎠。
計算問題・場合の数・平面図形・立体図形による小問集合。(4)の2つの三角すいに分けて考える手法はしっかり身に付けて欲しい。(1)~(3)は正答必須。
【大問2】ニュートン算
- 難度:やや難
- 時間配分:10分
- ★必答問題
(1)1日の開園前に並んでいた人数を□、1分間に1か所のゲートから①の人が入場
できるとすると、□+28×50=①×7×50、□+210+①×9×35 となる。これより、①=6人
(2)(1)の結果より□=700となるので、700+210より910人。
(3)ゲートの総数を1とする。10か所のゲートで入場を開始した56分後に並んでいる人数は(6×10-48)×56より672人。問題文に書かれてある条件より、672+(1×6-48)×34=(1×6-48)×50となる。これより、1=15。
(4)(3)より、3日の開園前に並んでいた人は2100人となる。
ニュートン算に関する出題。問題文に書かれてある条件がかなり複雑なために、問題文の理解と整理がポイントとなる。条件がニュートン算はいろいろな解法が考えられるので、本問題を題材にいろいろ考えてみて欲しい。
【大問3】規則性に関する問題
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
(1)3番目:3-1=2 4番目:4-1=3 5番目:5-1=4 6番目:6-2=4となる。
(2)(1、1、2、3)(4、4、5、6)と続く群数列と考える。各グループの和を考えて、7+19+31より57。
(3)25が初めて出てくるのは、第9グループの1番目なので、全体では33番目。
(4)各グループ毎の和を考えると7から始まり12ずつ増えることを利用して、合計が1000を超えるところを探すこと。
規則性に関する出題。問題文に書かれてある規則の理解がポイント。規則通り計算すれば(2)までは簡単に正答可能。いろいろな解法が考えられるが、(2)以降は群数列を使うと考えやすい。
【大問4】立体図形
- 難度:やや難
- 時間配分:15分
- ★必答問題
(1)図1の立方体から4つの三角すいを切り取り、4つの切断面からなる三角すい
である。3×3×3-3×3×1/2×3×1/3×4より、9㎤となる。
(2)問題文に書かれてある「4つの頂点を通る平面で切断した切り口」である正方形の1辺の長さは図1の立方体の各面の正方形の対角線にあたるので、その正方形の面積は3×3×2より18㎠。求める体積は18×6×1/3より、36㎤。
(3)展開図を完成させる問題。切った線に注意を払って描くこと。
(4)(3)の展開図より、(1)で求めた立体3個分にあたるへこみのある立体ができる。
立体図形に関する出題。(1)で考える立体は中学入試で時々見かけるものであり、図の見方を理解しておきたい。(4)は難問であり、状況によってはいったん飛ばして大問5へ進もう。
【大問5】図形の移動
- 難度:難
- 時間配分:15分
- ★必答問題
(1)本問題全体として、ていねいな作図ができるかどうかがポイントとなる。
1辺5㎝の正方形と半径6㎝中心角90度のおうぎ形の面積の合計となる。
(2)(1)で求めた面積に24㎠加えればよい。
(3)折れ線を回転させた時に線PQが辺ABと平行になるためには、Qが辺ABから5㎝以上離れる必要がある。3辺の比が3:4:5の直角三角形を利用して作図・計算を行うこと。
(4)(3)の作図をもとに計算する。ここでも3辺の比が3:4:5に直角三角形の利用がポイントとなる。
本校頻出の図形の移動に関する出題。ていねいな作図がポイント。さらに、「3辺の比が3:4:5の三角形は直角三角形である」ということが、知識として必要になる。本校受験者は、今後もこの知識が必要な問題が出題されることが前提として学習して欲しい。
攻略のポイント
本年度の大問数は5で例年通り、小問数は合計20であった。試験時間の60分に対して問題数が多いわけではないが、難度が高く、処理に時間のかかる問題が多いことから、60分は決して長くはない。大問1は独立小問で、比較的に考えやすい問題が中心になっている。大問2以降は、4つの大問ともに設問が4つずつある誘導形式の問題になっている。いずれも前半の(1)(2)は比較的難度が低い。本校算数を攻略するためには、大問1の小問と大問2以降の(1)(2)を確実に正答したい。すべての問題を解き切ることよりも、できると思った問題を確実に正答する、という意識が大切である。
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