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千葉大学医学部の傾向と対策

物理(2014年)の傾向と対策

センター試験900点、二次試験1000点の配点となっており、二次試験の理科2教科で120分300点の配点となっています。ここ数年、物理の大問数は3題となっており、年度によって差はありますが、合格するためには2次試験の物理で7~8割程度が合格ラインのひとつの目安と言えるでしょう。

2014年度は大問3題の出題となっており、大問7の波動の問題や多少難問題でしたが他の2題は標準問題でした。学部別に解答する大問が異なりますが(そのため下記の大問番号が順番通りになっていません)、医学部では例年力学と電磁気から各1題、他の分野から1題の出題となっています。一部選択式もありますが記述式で描画問題、論述問題、数値計算問題と出題形式も多岐にわたっています。

医学部の問題はやや複雑な設定の出題もありますので標準からやや難易度の高い問題まで十分演習することが必要となっています。また実験を題材とした出題もありますので、数値計算やグラフの読み取り、グラフ作図問題などの対策も不可欠となっています。

2014年度は、大問2で加速度運動をする箱の中での単振り子(力学)。大問5で電場・磁場中の荷電粒子の運動(電磁気)。大問7でばねを用いた縦波のモデルと単振動(波動)となっています。大問2の後半は見かけの重力加速度を用いることがポイントとなります。大問7は縦波に関しての理解が浅いと中々難しい問題だったかと思います。描図問題も数問出題されており時間配分も重要になっています。

2013年度は、大問2でエレベーター内の小球の単振動と衝突(力学)。大問4でコイルに生じる誘導起電力(電磁気)。大問6で弦の振動、気柱の共鳴(波動)となっています。大問2の単振動は周期が一定であることに気づけるかがポイントとなります。大問6の考え方は基本的ですが、計算力が要求されるので、この問題を解くまでにどれだけ時間を確保出来たかで大きく差が開いたかと思われます。

2012年度は、大問2で円板上のバネに付けられた小球に働く遠心力、摩擦力、単振動などの問題(力学)。大問4でRC直列交流回路などの問題(電磁気)。大問8で回折格子による光の干渉、光の色と波長との関係などの問題(波動)となっています。

2011年度は、大問2でバネにつながれた物体系の運動と衝突などの問題(力学)。大問4でホール効果・電気抵抗モデルなどの問題(電磁気)。大問8でドップラー効果、風と平行および垂直な方向への音の電波などの問題(波動)となっています。

2010年度は、大問2で単振動、等加速度運動などの問題(力学)。大問4で静電場、静電誘導などの問題(電磁気)。大問6で気体分子運動量、運動量と力積、断熱変化などの問題(熱力学)となっています。

以上、力学、電磁気を中心にやや設定が複雑な難易度の高い問題まで出題されるのが本校の大きな特徴となっています。試験時間に余裕もなくグラフ作成などの描画、論述、数値計算なども出題されることを考慮すると、本物の物理力がないと太刀打ちできないでしょう。まずは基本原則、原理、公式の意味をしっかり理解することからはじめたいところです。

最後に具体的な学習法としては「橋元流解法の大原則1・2(学研)」や「物理のエッセンス(河合出版)」などを丁寧に読みこなすことが重要となります。やみくもに問題を解くことに躍起にならない方がいいかと思います。その後に「物理重要問題集(数研出版)」で標準からやや難易度の高い問題をじっくり繰り返し演習しましょう。加えて「名問の森 物理(河合出版)」の力学、電磁気だけでも演習できると強いと思います。そして問題演習を通してスピード力も高めることが本校合格には不可欠となります。

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