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横浜市立大学医学部の傾向と対策

化学(2014)の傾向と対策

センター試験1000点、二次試験1200点の配点となっており、二次試験の理科2教科で180分400点の配点となっています。試験時間が長いことも本校の大きな特徴となっていますので、普段から持続的な集中力をいわゆる勉強体力をしっかり作っておくことが絶対不可欠となります。2次試験初日に他の数学(120分)、英語(90分)あわせて6時間半の長丁場となります。ここ数年、化学の大問数は3題となっており、年度によって差はありますが、合格するためには2次試験の化学で6~8割程度が合格ラインのひとつの目安と言えるでしょう。

2014年度も前年までと同様の難易度、分量になっています。ここ数年は理論から1題、理論・無機融合から1題、有機化学から1題という出題が続いています。標準からやや難易度の高い、煩雑な計算問題が多いのが特徴となっています。加えて論述問題も字数制限のないものから200字、100字などのあらゆるタイプで出題されているので文章を要領よくまとめる練習を十分行う必要があります。

2014年度は、大問1で固体の溶解度、並列回路の電気分解、中和滴定などの理論問題。大問2でエステルの構造決定、サリチル酸の誘導体などの有機問題。大問3で肥料、リン単体と化合物、ハーバー・ボッシュ法、アンモニアソーダ法などの無機問題となっています。論述問題が多いので、ポイントを見極め上手にまとめる訓練をしていないと、いくら2科目で3時間という試験時間でも時間的余裕がなくなってしまいます。また教科書では記載されていない構造式の表記法が指示されたので、注意が必要になります。

2013年度は、大問1で一次反応、二次反応の反応速度式(理論)。大問2でグリセリンとシュウ酸、不飽和脂肪酸とのエステル、酵素反応の特徴、界面活性剤(有機)。大問3で硫黄の化合物と酸化還元反応、ゴム、タンパク質、ヨウ素滴定による次亜塩素酸イオンの定量(総合)となっています。理論分野は応用問題まで十分演習を重ねておくことが不可欠になります。

2012年度の大問別テーマは、大問1で反応速度、化学平衡などに関する問題(理論)。大問2で銅と鉄に関する総合問題、結晶格子などに関する問題(無機・理論)。大問3でアニリン、スルファニルアミドを中心とした反応経路などに関する問題(有機)となっています。

2011年度は、大問1で実在気体と理想気体、ファンデルワールスの状態方程式などに関する問題(理論)。大問2で金属イオンの分離、硫化物の沈殿と溶解平衡、イオン交換樹脂による金属イオンの交換、酸化還元などに関する問題(無機・理論)。大問3で芳香族アミドの構造決定、アラミドの構造と性質などに関する問題(有機)となっています。

以上、煩雑な計算問題、深い知識を要求する問題、論述問題など理論、無機、有機全てにおいてレベルの高い問題が揃っているのが本校の大きな特徴となっています。理論分野は化学Ⅱの気体、反応速度、化学平衡を頻出分野となっていますので、難易度の高い問題まで繰り返し演習することが大切となります。有機分野も構造決定を中心にリード文からのヒントの読み取り方を十分練習しましょう。そして論述対策を十分行うことが本校合格への鍵となります。

最後に具体的な学習法としては「化学重要問題集(数研出版)」、「化学Ⅰ・Ⅱの新演習(三省堂)」の2冊全てをどれだけ繰り返し演習できたかが勝負となります。さらに「入試問題集 化学Ⅰ・Ⅱ(数研出版)」などで直近の各大学の入試問題にあたることで新しいタイプの問題にも触れておければ更に良いでしょう。とにかく理科2教科で3時間の試験となりますので、普段から長時間、骨太な計算問題とじっくり向き合って化学体力を身につけておくことが重要になります。

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