医大・医学部受験プロ家庭教師 川崎医科大学 化学の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

川崎医科大学 化学
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)

2021年の問題では第1問は、「理論化学に関する小問集合6問」であり、様々な内容からの出題になっています。第2問も主に「理論化学に関する小問集合8問」ですが、「酸化銀電池」のようなあまり見慣れない問題も出題されており、本質的な理解が必要です。第3問は、主に「無機化学と有機化学に関する小問集合8問」になっています。こうしてみると大問数は3つですが、理論・無機・有機化学全体から出題された小問が計22問あるという印象です。

出題量と時間配分

2021年の化学の試験時間は、選択科目の2科目で120分でしたので実質60分でした。この試験時間に対して大問が3問ありました。したがって、基本的には大問1問あたり約20分ずつの時間配分となりますが、前述のように小問が計22問あると考えると各小問には難易度の差がある上、受験生の得意・不得意もありますから、現場では小問ごとに細かく時間調整をしながら解きやすい小問から解いていくということになるでしょう。 

出題形式

出題形式についてまず注意すべきは大問3問構成という形式ですが、それぞれの大問に含まれている小問間に何らかの関係を見出すことは簡単ではない印象であり「関係はない」と考えたほうがよさそうです。そのため、前述したように全大問内の小問数を合計すると計22問ありますので、この小問数で60分を割ると小問1問あたり約2.7分となります。この時間を基本に易し目の小問はもっと速く解き、難し目の小問にはもっと時間をかけるといった現場での工夫が必要になります。 

解答形式

すべての小問がマークシート形式の回答形式になっています。そのため、確かに知識問題が多いですが、計算問題も少なくない印象ですので、計算問題の準備も当然ながら必要です。また、マークシート形式の場合は、通常問題文の冒頭にある「解答上の注意」に必ず目を通しておきましょう。「解答枠の桁数より少ない桁数を解答するとき」の書き方等、知らないと本番で慌てることもありえるためです。

攻略のポイント

医学部の化学の特長は、一般に難易度が高いことに加えて理論分野、無機分野、そして有機分野の高分子の範囲まで幅広く出題される点にあります。そして、この傾向は本学を含む私立大学医学部においてより顕著といえます。そのため、最終的には難易度の高い問題を正解できるようになる必要はあるのですが、注意すべきことは、そのような難易度の高い問題だけが出題されるわけではないということです。そのため、まずは高校化学のほぼ全範囲に対して標準的なレベルの問題を解けるようになることが極めて重要と考えます。この段階にできるだけ早く達することが医学部合格に向けての重要なポイントになります。

この点、「標準的なレベルの問題」のイメージとして最も良い例は、高校で配布されることが多い化学の教科書準拠の問題集の問題になります。例えば、『セミナー化学+化学基礎』(第一学習社)であるとか『リードαの化学+化学基礎』(数研出版)のような問題集の問題です。

これらの問題集の良い点としては、
① 概ね全範囲をカバーした内容になっている点
② 別冊の解説本が付属されており解説が詳しい点
③ チェックテスト・基本例題・基本問題・発展例題・発展問題のようにレベル分けがなされており、レベルに応じた問題の選択をしやすい点、などを挙げることができます。

これらの問題集を使って、高校の定期テストの対策として最初に、「基本レベル」の問題をすべて解いておくことが理想的といえますが、受験生となった際にも一通り解き直すことがよいと思います。その際に、間違えた問題は必ずチェックしておき、できるようになるまで繰り返すことが重要です。そして、医学部受験対策として、最終的には「発展レベルまでが必要」という点に注意してください。別の言い方をすれば、医学部受験では、こうした問題集の「発展レベルの問題こそが主戦場」であり、基本レベルまでの問題は発展レベルの問題を理解するための単なる準備にすぎないということを理解しておきましょう。

そして、「発展レベルの問題」を終えた後であれば、受験予定医学部の「過去問を読む」ことは可能になっていると思いますので、できるだけ早くその過去問演習に入るべきと考えます。「過去問を読む」とは「解ける」ことではなく、「問題と解説の意味を理解できる」ということを意味します。「解ける」ようになるまで過去問演習をしないという姿勢は、医学部対策においてあまり適当とはいえません。なぜならそのような姿勢では医学部過去問のレベルを知る時期がどうしても遅くなり、結果として医学部対策が遅れることになる可能性が高くなります。医学部過去問の演習を通して、その内容の範囲・レベルを知った後でこれまで使ってきた問題集では足りないと判断した部分があれば、その時点で初めてその「部分」に対してのみ追加の問題集を検討すればいいと思います。その方がその「追加の問題集」を利用する動機付けが明確となるので、勉強の効果は高まるでしょう。そして、時間があれば追加した問題集の他の部分を演習してもよいと思います。

推奨テキスト

(1)『化学の新研究』 卜部吉庸著 (三省堂)
難関大学又は医学部を目指す受験生にとって、化学を受験科目として使用するのであればこの参考書は必須と考えます。その理由は、とにかく内容が豊富であり、「大学受験化学における最大範囲」を思わせる内容量になっているからです。実際にはこの本に直接載っていない内容でも出題されることはありますが、それでもこの本に載っていなければ当然、他の本にも載っていないと思わせる安心感もあります。となれば、この本に直接載っていない内容であれば、たとえ出題されても解けない人が多いであろうと、むしろ前向きに判断でき他の問題に注力できるということもあるでしょう。この本の内容をすべて読み切ることは難しいかもしれませんが、少なくとも辞書的な使い方をすることはできるでしょう。または、辞書的な使い方がメインであっても、特に苦手な項目についてだけは、すべての内容をよく読むという使い方もできるでしょう。「大学受験化学における最大範囲」を感じるべくこの本を手元に置いておく価値はあると考えます。

(2)『学校の教科書準拠問題集』『セミナー化学の化学+化学基礎』(第一学習社)、『リードαの化学+化学基礎』(数研出版)など)
前述しましたように『セミナー化学』『リードα』のような問題集は、とてもよく出来た構成・内容になっていますので、もし抵抗がなければこれらの問題集を使ってみることをお勧めします。ただし、注意点が2点あります。1点目は、一般に「化学」分野は「化学基礎」分野を完全に含んでいるかのような見方をされることがありますが、常にそうとは限りません。実際、こうした問題集の「化学基礎」版には書かれてあった内容が「化学」版には書かれていないということがあります。そのため医学部受験生であれば、必ず「化学基礎+化学」版を使うか、または、「化学基礎」版と「化学」版の2冊を使う必要があります。2点目は、前述しましたように医学部受験生であれば、これらの問題集の「発展レベル」まで理解する必要があるということです。以上の2点に注意してください。

(3)『大学過去問(赤本)』(教学社)
前述しましたように、できるだけ早く受験予定校の過去問演習をやってみることが大切です。「解ける」必要はありません。今後の勉強方針を決定するために、できるだけ早く「やってみる(≒問題と解説を読んでみる)」ことが重要になります。使用する過去問は、いわゆる『赤本』がいいと思います。前年の本がまだ出版されていない場合は、その前年の本でいいと思います。受験勉強においては「敵を知る」、つまり「受験校を知る」ことがとても重要になります。できるだけ早めに、「やってみる」ようにして下さい。

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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