医大・医学部受験プロ家庭教師 慶應義塾大学 化学の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

慶應義塾大学 化学
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)の特長

化学基礎・化学から広く出題される。【化学】を得点源にしたいのであればふつうの高校履修範囲で満足していては安心できるレベルには届かない。最新の出題傾向を紹介してくれる大権威、旺文社刊『20XX年受験用 全国大学入試問題正解 化学』は読者各位も存じているだろう。こちらの出版物には、難易度の表示のために《やや難》などと表記されるアイコンのようなものがあり、こちらもよく知られている。このようなものから受験者が受ける、いわゆる天下り的な印象とは異なり、慶應義塾の問題には「別の難易度」を感じることが往々にして起こる。ただ難しいという以前に「どこでそんな知識を手に入れればよいのか」にすら戸惑ってしまうほどのトピックが問題に取り上げられることがある。したがって結論を述べると、「出題範囲は広いので、高校教科書のカバーする領域にとどまらず、大学レベルや新しい科学雑誌の記事といったものが扱う内容にまで裾野が及んでいる」と考えておくのが心構えとして無難だ。

出題量と時間配分

理科2科目合計120分でその配分については受験生の裁量に任せられる。首都圏の私立医大ではもっとも多く見られる制限時間の設け方だ。例年はテーマごとに大問を3問にして構成するが、例外的に4問立てで出題されることが近年1回あった。
時間配分に話を移す。計算問題では、事前の心構えひとつだけで首尾よく解決することが多いので、他の問題と比較するよりも先に手を出してしまう方が良い目と出やすい。慶應義塾の計算問題においては、きれいに割り切れる値を初期設定に隠しておくという仕掛けが実に多く見られる。そのようなときはありがたく約分の御威光に身を預けるが鉄則だ。有効桁数の大きい値同士を約分によって消去できると、一見複雑な問題も暗算で片付くほどの問題に化けてしまう。このような対応術が前に述べた「心構え」の意味するところだ。
一方記述問題では比較・検討を要する上手な時間配分が必要となる。知る由もない知識が要求されているか、それとも基本知識から膨らませば正解に至れるか、これら2タイプのどちらに近いのかを判断し、前者であれば深入りせずに後回しにして、解ける問題である後者に時間を費やすのが得策だ。

出題形式の特徴

形式という形式は見られない。これが結論だがそれで終わらせてもまずいのでその結論へ至る理由とひとこと進言を加えて以下に述べる。
例年、大問の1番目は小問集合という形式にカテゴライズできる。しかし「小問」として片付けるには重すぎるパンチ力をともなって各問題が攻め立ててくるので甘く見てはいけない。「はじめに出てくる問題は簡単である」という常識がここでは通用しない。
また開幕に理論化学、中盤に無機化学、最後に有機・高分子化学という典型的な構成を取らないのも慶應義塾の特色だ。実際に緒戦から有機化合物の名が跳びだしてくることもあった。出題順序に関する常識も同様に通用しない。このようなことが上に述べた理由だ。
常識の型にとらわれず臨機応変に対応するよう、心の準備を整えて試験に臨んでほしい。これがおまけの進言だ。

解答形式の特長

記号選択、文章記述、計算、図示のいずれも選択される。前述にもあるが、計算問題では、計算の効率化がもとめられるので、次項で具体策を述べる。記述問題はボリュームに苦しめられることは少ないので、自分に解けるか解けないかを素早く判断したうえで、「簡潔に」文章をまとめる力が役立つ。

攻略のポイント

まず教材に関していうと、大学の教科書にまで手を付けることは高校生として抵抗を感じるところだろう。だから、高校の教科書・資料集からベースとなる知識を固め、それに付随して科学雑誌『日経サイエンス』などからトリビアになるような知識を集めていく、という方法が時間的にも労力的にも負担が軽くなる。

また、前項で述べた計算問題への対策だが、慶應義塾の場合、きれいに約分出来る値をその都度見つけていくことが効率化につながるという件はすでに話題へ出した通りだ。ではその策を具体的に実行する方法を1例にして紹介しよう。 

たとえば(この台詞は効果音代わり)。

溶解度のデータ(グラフなど)を与えられたうえでその溶液の沸点を求める問題を考えるとする。途中、溶質および溶媒の質量、質量モル濃度などの情報が必要になってくる(さあ、この流れは読者も知っているだろう)。こういった場合、誤りを予防したいがために、ひとつひとつの値を丁寧に算出し、得られた値にさらなる妥当な操作を加えることで正解に至ろうとするスタイルはよく見受けられる(ウンウン、と頷いた方は催眠術にかかりやすいのでご注意)。

しかしこれは逆効果になることがあるということを強く認識しておいてほしい。せっかく算出した値が割り切れないとき、当然どこかで四捨五入が必要となる。そのような値同士の商をとると再び複雑な値となり、計算時間にロスが生じる。しかも四捨五入の回数が増すと誤差も一緒に引きずっていくことになる。

ではここで、それをどのように解決すればよいか、という話に移る。つまるところ、「途中計算で立ち止まらず、式を一気に立ててから計算を開始せよ」ということである。[分数]/[分数]の形で表される「繁分数式」をうまく使うと、時間効率(約分が起こるため)でも値の正確さ(四捨五入の必要がない)でも得をすることが頻繁に見られる。

この方法に不慣れな読者は、未知数xをなるべく使用せずに解く訓練をするとよい。これを行うと、自然と化学量同士の相互関係(おもに比例・反比例)が身につき、一気に立式できるようになるものだ。

推奨テキスト

教科書、資料集、『セミナー化学基礎・化学』

まずは学校配布の教科書、資料集、『セミナー化学基礎・化学』をはじめとした問題集の3点セットで大まかな理解を作っておく。当然、慶應義塾レベルを目指すならゆくゆく発展例題・発展問題を解ける実力が求められる。だが、こなす順序に関していえば、信頼できるアドバイザーの助言を受けるのが良い。

『新 理系の化学問題100選〈新装版〉』駿台文庫『化学[化学・化学基礎]標準問題精講 五訂版』旺文社

そして、最終的には解けるようになりたい問題集は次の2冊である。ひとつは駿台文庫から出ている『新 理系の化学問題100選〈新装版〉』、もうひとつは旺文社から出ている『化学[化学・化学基礎]標準問題精講 五訂版』である。これら2冊は、難度でいえば甲乙つけがたいものである。とくに後者は「標準」と銘を打ってあるが、おそらく「編集部にとっての標準」という意味なので、内容は充分難しい。

いま、「さわり」と「最終目標」を固定のものとして紹介したが、その中間ルートはいろいろな攻め方がある。ここからはそのような問題集をあげる。

『20XX 化学重要問題集―化学基礎・化学』数研出版

これは問題数が多く頭を使う問題も多いので、こなしきるには覚悟がいる。計算問題でも、意外なことに割り切れる値によってすんなり解ける問題もあれば、どうすすんでも煩雑な計算にまつわりつかれる運命となる問題もある。ここで経験を積んで、計算問題のタイプ分けに慣れていくことは有意義である。記述問題が多いという点でも、慶應受験者には遣り甲斐が見出せるだろう。教学社『体系化学』もこれと同じようなコンセプトで出版されたものであろうが、失礼ながら筆者個人は前者に劣っているという感想をもつ。

『チョイス新標準問題集化学基礎・化学』河合出版

化学が苦手だという受験者に向いたものである。解説と問題数を最小限に留めているという意図が感じられるが、その分、要点を捉えやすいという利点がある。『セミナー』の基本・標準レベルをこなしてから『チョイス』をこなし、再び『セミナー』に戻るという進め方も可能だ。

『理系標準問題集 化学〈新装版〉』駿台文庫

『化標問』がより受験生にやさしくなるとこうなった、という感じの問題集である。問題数、難易度とも『化標問』よりは控えめだ。

『化学[化学・化学基礎]基礎問題精講 三訂版』旺文社 

これは問題数や難易度より解説のボリュームがセールスポイントといえるだろう。ただ、解説が詳しすぎて逆に理解がしにくい、というケースもまれにある。そのようなときは、相談できる相手に質問を投げることだ。

『理系大学受験 化学の新研究―化学基礎収録』三省堂

最後に、参考書について述べておく。三省堂の『理系大学受験 化学の新研究―化学基礎収録』は「化学の辞書」と呼ばれるほどの分厚さ、内容の濃さを誇る。したがって教養課程の大学生でも読破には大量のエネルギーが必要だ。だから、この書物は「読み切るのではなく、辞書代わりに用いればよい」と発言する講師も多い。筆者もそのような使用法は決して否定しないが、可能な限り読み解くことを筆者はより強く推薦する。Science Boxというコーナーがところどころに設けられており、そこでは何とか食らいつければ大学受験生でも理解できる高度な内容について解説している。だから、たびたび慶應義塾で取り沙汰される「知る由もない知識」に触れるチャンスも大きい。支払った苦労は、試験場で払い戻されるだろう。ただし、少額である可能性も大きいが。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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