医大・医学部受験プロ家庭教師 昭和大学 英語の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

昭和大学 英語
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)の特徴

2015年は、大問1が発音・アクセント、大問2が選択式の短文空所補充、大問3が記述式の短文空所補充、大問4が対話文完成、大問5が長文読解問題であった。もっとも、昭和大学医学部は、毎年出題形式が変わるため柔軟な対応力が必要だ。たとえば、2013年には誤文訂正、2013・2014年には語句整序(2014年は長文の中で整序させるものだった。)などが出題された。長文は医療系・自然科学系のテーマが多いが人文学系の文章が出題されることもある。年によって英文レベルに差があるため、難易度の高めな文章も読めるようにしておきたい。

出題量と時間配分

試験時間は数学と合わせて140分。英語には70分という計算だ。形式に揺れがあるため細かい時間配分は現場での対応が必要になるが、最後の読解問題には25~30分は確保できるようにしたい。全体として標準的なレベルの設問が多いため取りこぼしは許されないが、ある程度の速さで解かないと全てを70分で回しきらないので即座に出力出来るよう知識の精度を高くしておく必要がある。

出題形式の特徴

前述のとおり出題形式が一定ではないため、しっかりとした基盤を持った知識が必要だ。その上で、過去に出題された問題形式に対応できるようにトレーニングをしておく必要がある。知識系の問題であれば、短文の空所補充だけでなく、誤文訂正・語句整序・語彙記述問題、読解問題であれば、内容一致選択問題だけでなく、和訳・説明記述問題も扱っておく必要があるだろう。

解答形式の特徴

選択式・記述式の混合形式となっている。長文読解では、2015年は出題がなかったが和訳問題が出題されることが多い。また、説明記述も出題され、年によっては90語の記述が要求されたこともある。単語の記述問題も頻出であるため、基本的な単語の綴りも普段から意識しておきたい。

攻略のポイント

[読解問題]
読解問題の配点が最も大きいため、その出来が合否を左右する出題となっている。したがって、読解力向上に向けた取り組みに時間をかけたい。試験時間は実質70分であるが、全体量を考えると、速読能力の向上も必須だ。意味のかたまりごとに前から意味をとっていく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ない。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけたい。

一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から読み下すトレーニングをしよう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるだろうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになる。併せて行いたいのが音読だ。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしよう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来るし、日本語を介在させなくとも内容が頭に入ってくるようになる英文が増えてくることになる。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにすること。漫然と読んでいては効果は半減だ。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来る。

医系テーマを扱った読解問題が出題されることがおおいことから、普段の長文読解の素材として取り入れたい。後述の問題集を是非利用してもらいたい。背景知識があると読みやすさの点で大きな差がでることがある。

[単語・イディオム]
長文で用いられる単語のうち難易度が高いものについては注訳がある事が多いが、単語力を付けておくことで類推する箇所を減らし速読レベルを揚げることが出来る。他の受験生のレベルを考えてみても標準レベル以上の単語集をしっかり身につけておきたい。医系の単語集をやる必要はないが、後述の「私立医大の英語」のイラスト説明部分に記述されたものがある程度判断できるようにしておけば読解がやや楽になるだろう。それでも未知の単語は出てくるが、単語集をしっかり終えていれば文意を参考にすることで正しい答えを絞れる。

[文法・語句整序・誤文訂正]
短文の空所補充を除けば毎年出題されるわけではないが、出題された場合を想定して対策は必要だ。もっとも出題された場合も設問は標準的なものであるため、後述のようなインプット系の問題集を一冊完成させれば知識面では十分だ。かなり短い時間で解き切ることが要求されることになるため、高い精度で完成させたい。語句整序に関しては、場当たり的な解き方ではなく、他動詞の性質や節の個数を意識した英文の骨組みから組み上げる手順をしっかり確立しておきたい。誤文訂正に関しても、動詞・名詞関係など答えになりやすく、かつ正答率が上がりやすいものを優先的に検討するようにすることで精度もスピードも上げることが出来る。

[発音・アクセント]
出題されることが多いが問われる単語は基本的なものであるためしっかり点数をとっておきたい問題になる。あらためて発音アクセントの問題集までやる必要はないが、発音・アクセントとも主要なルールが分かっていることで現場の処理能力も増すので、テキストの発音・アクセントのまとめのページで基本ルールは確認しておくと良いだろう。もっとも、何より大事なのは単語学習の際に発音アクセントまでしっかりカバーする意識を持つということだ。前述のCD音源を用いた長文学習も発音・アクセントの知識の充実につながる。

推奨テキスト

英文解釈

①『英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しよう。

②『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来る。①をやる時間がない人はこちらでも良いだろう。

長文読解

①『パラグラフリーディングのストラテジー1・2』(河合出版)
ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっている。パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形。

②『イチから鍛える英語長文500・700』(Gakken)
テキストの使い方から長文読解学習の方法まで丁寧な記載がなされており自習用教材としてよく出来ている。CDも付いているので有効に活用したい。

③『英語長文レベル別問題集4・5:CD付き』(東進ブックス)

④『やっておきたい英語長文500・700』(河合出版)
CDは付いていないが、和訳・記述問題が多く扱われている問題集であるため、記述問題対策として用いると良いだろう。

⑤『私立医大の英語(長文読解編)』
医療系のテーマに絞った長文問題集。最新医療の時事問題、医学・生物学など医学部で出題されることの多いテーマをバランスよく扱っている。また、イラストを用いて背景知識を説明してくれているページは読み物としても面白い。長文のレベルにややムラがあるが、昭和大を受験する以上、どのレベルの英文にも対応できるようになりたい。

⑥『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものだ。近年の1年分については、レベルを把握するために早い時期に解いておこう。

文法・語法

①『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
文法・語法系のインプット教材としてはややボリュームがあるが、比較的説明が厚めなので自分で進めやすい。

②『英文法ファイナル問題集[標準編・発展編]』(桐原書店)
全10回のテスト形式。範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良い。語句整序も各回に出題されているため、苦手な設問形式をピックアップして取り組むという使い方も可能だ。

③『英語整序問題精選600改訂版』(河合塾)
単元別に分かれているため、文法知識の運用力を高めるためにも利用価値が高い。各章、レベルは3まであるが2までやれば十分であろう。

④『英語整序問題精選600改訂版』(河合塾)
単元別に分かれているため、文法知識の運用力を高めるためにも利用価値が高い。

単語・イディオム

①『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではあるが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良い。上級まで回せれば単語力に不足はない。

②『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはあるが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになる。

③『システム英単語Premium(語源編)』
語源ごとに編集された単語帳。単語としてはやや難易度の高いものが多いが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよい。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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