医大・医学部受験プロ家庭教師 東邦大学 英語の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

東邦大学 英語
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)の特徴

長文読解問題が4~5題、2013年以降は発音・アクセントが各5問ずつ出題されている。これに加え、2013年には語句整序、2015年には文法の短文空所補充が出題された。

全体として読解力重視の問題構成となっている。英文レベルはやや高く、語彙もやや難しいものが使われている。英文のテーマは医療系のものが毎年出題され、それに加え自然科学系のものが多く出題される。

発音・アクセントは基本的な単語を用いて出題されており、しっかり得点したい。文法や語句整序は解きやすいものが出題されている。

出題量と時間配分

試験時間は90分。最初の4題が長文読解問題であるため、この4題を65~70分で解きたい。

大問1の英文が比較的長いことが多いが、他の英文の長さは異なるため、小問数を考慮しながら現場で適切な時間配分を行いたい。その際には内容一致問題を含んだ大問にはやや長めに、細部の読み取りが不要な空所補充のみである大問にはやや短めの時間配分にするとよい。

知識系が多くなる大問5以降は20~25分で終えたい。

出題形式の特徴

英文・語彙レベルはやや高い。英文の選択肢をふくめればかなりの長さの英文を読むことになる。

大問1・2の長文で併せて小問が30(大問3・4は併せて20)というのが例年の傾向なので十分時間を確保ししっかり得点したい。小問は大きく分けると、前半が、同意語選択、後半が内容一致となっている。前半と後半で設問の切れ目がないため、試験開始後に自分で確認し、前半と後半を同時並行的に対応しながら本文を読み進めると効率が良い。

大問3は空所補充のみであることが多いため、かなりのスピードで解き進めたい。

解答形式の特徴

全てマークシート形式となっている。

長文読解は、前述のとおり内容把握と同意語選択・空所補充が中心だが、主題選択や適文挿入が出題されることもある。適文挿入がある場合には、前もって挿入すべき一文に目を通しておいたほうが効率が良い。読解問題の内容一致問題は英問英答であることから、読み間違わないように注意を払う必要がある。

攻略のポイント

読解問題

読解問題の出来が合否を左右する出題となっている。したがって、読解力向上に向けた取り組みに時間をかけたい。試験時間は90分であるが、全体量を考えると、速読能力の向上も必須だ。意味のかたまりごとに前から意味をとっていく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ない。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけたい。

一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から読み下すトレーニングをしよう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるだろうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになる。

併せて行いたいのが音読だ。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしよう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来るし、日本語を介在させなくとも内容が頭に入ってくるようになる英文が増えてくることになる。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにすること。漫然と読んでいては効果は半減だ。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来る。

医系テーマを扱った読解問題が毎年出題されることから、普段の長文読解の素材として取り入れたい。後述の問題集を是非利用してもらいたい。背景知識があると読みやすさの点で大きな差がでることがある。

単語・イディオム

長文で用いられる単語に難易度が高いものがあるため単語力はしっかり付けておきたい。

余力があれば医系の単語集をやっても良いが、時間的にも厳しいのであれば、後述の「私立医大の英語」のイラスト説明部分に記述されたものがある程度判断できるようになりさえすれば十分に対応できる。

それでも未知の単語は出てくるが、単語集をしっかり終えていれば文意を参考にすることで正しい答えを絞れる。

文法・語句整序

毎年出題されるわけではないが、出題された場合を想定して対策は必要だ。もっとも出題された場合も設問は標準的なものであるため、後述のようなインプット系の問題集を一冊完成させれば完答を目指せる。かなり短い時間で解き切ることが要求されることになるため、高い精度で完成させたい。

語句整序に関しては、場当たり的な解き方ではなく、他動詞の性質や節の個数を意識した英文の骨組みから組み上げる手順をしっかり確立しておきたい。

発音・アクセント

近年、出題が続くが問われる単語は基本的なものであるため、あらためて発音アクセントの問題集までやる必要はない。単語学習の際に発音アクセントまでしっかりカバーする意識を持つのが大事だ。前述のCD音源を用いた長文学習も発音・アクセントの知識の充実につながる。

推奨テキスト

英文解釈

①『入門英文解釈の技術70』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しよう。

②『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来る。①をやる時間がない人はこちらでも良いだろう。

長文読解

①『パラグラフリーディングのストラテジー1・2』(河合出版)
ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっている。パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形。

②『イチから鍛える英語長文500・700』(Gakken)
テキストの使い方から長文読解学習の方法まで丁寧な記載がなされており自習用教材としてよく出来ている。CDも付いているので有効に活用したい。

③『英語長文レベル別問題集4・5:CD付き』(東進ブックス)

④『私立医大の英語(長文読解編)』
医療系のテーマに絞った長文問題集。最新医療の時事問題、医学・生物学など医学部で出題されること多いテーマをバランスよく扱っている。また、イラストを用いて背景知識を説明してくれているページは読み物としても面白い。長文のレベルにややムラがあるが、東邦を受験する以上、どのレベルの英文にも対応できるようになりたい。

⑤『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものだ。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておこう。

文法・語法

①『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
文法・語法系のインプット教材としてはややボリュームがあるが、比較的説明が厚めなので自分で進めやすい。

②『英文法ファイナル問題集[標準編]』(桐原書店)
全10回のテスト形式。範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良い。語句整序も各回に出題されているため、苦手な設問形式をピックアップして取り組むという使い方も可能だ。

③『英語整序問題精選600改訂版』(河合塾)
単元別に分かれているため、文法知識の運用力を高めるためにも利用価値が高い。各章、レベルは3まであるが2までやれば十分であろう。

単語・イディオム

①『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではあるが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良い。上級まで回せれば単語力に不足はない。

②『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはあるが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになる。

③『システム英単語Premium(語源編)』
語源ごとに編集された単語帳。単語としてはやや難易度の高いものが多いが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよい。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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