医大・医学部受験プロ家庭教師 東邦大学 数学の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

東邦大学 数学
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)

この大学の問題は、すべての大問が小問のように並んでいるような印象です。2021年の問題では、第1問で「素因数の個数や末尾に連続して並ぶ0の個数」、第2問で「共分散の計算」、第3問で「多項式への代入計算」、第4問で「確率」、第5問で「平面図形」、第6問で「2次方程式に関する問題」、第7問で「分数型の漸化式」、第8問で「図形と極限に関する問題」、第9問で「複素数の計算」、第10問で「平面ベクトル」、の各分野からの出題がありました。全体的にみて難易度は様々と考えられますが、出題範囲は極めて多岐にわたっていますので苦手な分野を作らないことが重要です。

出題量と時間配分

2021年の数学の試験時間は90分でした。この試験時間に対して小問集合のような大問が10問ありました。したがって、基本的には大問1問あたり約9分ずつの配分となります。これらの問題には難易度の差がある上に、受験生の得意・不得意もありますから現場で細かい時間調整をしながら、解きやすい問題から解いていくということになるでしょう。

出題形式

出題形式について、まず注意すべきは大問10問構成という点です。そして、その10問が他の大学の問題でいうところの小問集合構成のようになっています。そして各大問の中は、さらにいくつかの細かい問いに分けられています。 

解答形式

第1問から第10問まですべてマークシート形式になっています。そのためマーク箇所の数で桁数を想定できるようになっています。記述形式のように途中経過を記載する必要はありませんので、その点は精神的に楽になると思います。

攻略のポイント

本学の問題には難易度の高いものも含まれていますが、他の医学部に比べても非常に幅広い知識が求められている印象です。したがって、基本的な問題から標準的な問題まで幅広く準備しておく必要があります。そのため、下記で紹介している網羅系の問題集を、まずはできるだけ早く終わらせるべきです。

網羅系の問題集を終えた後は間違えた問題に対してその復習、つまり2周目、3周目を行いながら他の問題集には手を出さずに、すぐに受験予定大学の過去問演習にとりかかるべきです。なぜなら、基本的な部分は網羅系の問題集を複数回、復習することで十分ですし、応用的な部分は実際に受験予定の大学の過去問で練習する方がより実践的かつ効果的と考えます。他の問題集に手を出すのは、受験予定大学の過去問を解いてそのレベルや傾向などを知ってからで良いと思います。この順番を逆にすると、その他の問題集の演習効果は半減するのではないかと思います。通常、受験予定の大学が数校はあると思いますが、各大学の数年分の過去問を全て合わせるとかなりの数になりますので、その演習時間もかなりの時間になります。他の問題集にかける時間はそれほど取れません。また、それらの過去問の演習はとても重要なプロセスになります。なぜならそのプロセスを通して、自分と合う大学・合わない大学の判断もできるようになるからです。

受験勉強の最終目標は、受験校に合格するということを除けば受験校の過去問と同等レベルの問題を解けるようになることにあります。そのために中心に考えるべきは、やはり受験予定校の過去問演習です。前述の網羅系の問題集の演習は、あくまで受験予定校の過去問演習において、その解説を理解できるようになるための準備にすぎません。そのような意味において、まず網羅系の問題集を解いて、その後に受験予定校の過去問演習を解くこと、そしてその上で自分に足りず、かつ網羅系の問題集でも足りないと判断した部分について、その部分をカバーするその他の問題集をやってみる、という順番が正解ではないかと考えます。さらに、その上で大手予備校の模擬試験で、実戦経験を積んでいくべきだと考えます。

推奨テキスト

(1)『フォーカスゴールド・数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ』(啓林館)
数学の「網羅系の問題集」として、近年非常に利用者が増えていると思われるのが、この『フォーカスゴールド』のシリーズです。これまで王道とされていた『青チャート』などのチャート系をかなり意識した作りになっていると思いますが、「網羅系の問題集」として利用できると思います。
「網羅系の問題集」として利用できるための要件は、3点あると考えています。 1つ目は、当然ですが「内容が網羅的であること」です。そうでなければ十分な準備はできません。2つ目は「解説が詳しいこと」です。これは解説が詳しくなければ、自習ができないためです。そして、3つ目は「掲載されている問題の難易度が、易しい問題から難しい問題まで幅広く揃っていること」です。例えば「★マークの数」などによって、難易度表示されているものが良いと思います。その方が勉強しやすいからです。
この『フォーカスゴールド』は上記の3要件を満たしていると思いますので、推奨できます。また、『フォーカスゴールド』は、マスター編、チャレンジ編、実践編に分かれていますが、まずはマスター編だけで良いと思いますので何周も繰り返して、しっかり理解するようにしてください。

(2)『青チャート・数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ』(数研出版)
上記の『フォーカスゴールド』が出てくるまで多くの受験生は、この『青チャート』に代表されるようなチャート系の問題集を「網羅系の問題集」として使っていました。現在においても、このチャート系の問題集も上記の「網羅系の問題集」であるための3要件を満たしていると思いますので推奨できます。また、例えば『青チャート』でいえば、問題は「基本例題」と「重要例題」などの区別がありますが、「基本例題」だけではなく、「重要例題」までしっかり理解するようにしてください。そうすることで難関大学にも対応しやすくなると思います。1周だけでなく、解けるようになるまで何周も繰り返すことが大切です。

(3)『大学過去問題集(赤本)』(教学社)
前述しましたように、できるだけ早く受験予定校の過去問演習をやってみることが大切です。「解ける」必要はありません。今後の勉強方針を決定するために、「やってみる(≒問題と解説を読んでみる)」ことが大事になります。使用する過去問はいわゆる『赤本』が良いと思います。前年の本がまだ出版されていない場合は、その前年の本で良いと思います。受験勉強においては、「敵を知る」、つまり「受験校を知る」ことがとても大事になります。できるだけ早めに「やってみる」ようにして下さい。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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