2013年度の中学入試はここが変わる(2012.5)
中学の新設相次ぐ
2012年度の八王子学園八王子、西武台新座、横浜市立南高校附属に続いて、2013年度も下記の5校が開校を予定している。私立4校はすべて埼玉で、来年の埼玉の中学入試は大変なことになりそうだ。下記には母体となる高校名を記した。
●国際学院高校(北足立郡)募集人員男女計80名。
●狭山ヶ丘高校(入間市)募集人員男女計80名。
●東京成徳大学深谷高校(深谷市)募集人員男女計70名。
●武南高校(蕨市)募集人員男女計80名。
●公立中高一貫校の開校は、茨城県立古河中等教育学校<仮称>(設置場所は県立総和高校)1校。募集人員男女計120名。通学区域は全県。
公立中高一貫校はこのほか2014年度に川崎市立川崎高校を母体とした学校が開校する(募集人員男女計120名。通学区域は川崎市内全域)。
なお、2014年度に予定されていた本庄第一は2015年度に延びるもよう。
中学入試 募集要項の変更(定員の移動は取り上げていない)
午後入試、さらに広がる
2012年度入試でも、東京電機大学、文教大付属、明治学院、神奈川学園、聖園女学院など多くの学校が新たに午後入試に参入したが、2013年度もこの動きは一段と広がる。現在わかっているだけでも以下の学校がある。
・大妻多摩 2月1日午後
・女子聖学院 これまでも2月5日午後に行っていたが、2013年度は2月1日午後、2月3日午後に行う。5日は午前になる。
・玉川聖学院 2月1日午後、2月2日午後と、一気に2回実施。
・東京女学館 国際学級は2月2日午後に行っていたが、一般学級でも同日に実施。
・目黒星美学園 2月1日午後
・玉川学園 2月1日午後
・中央大学横浜山手 第2回を2月2日午後に行っていたが、2013年度は第3回も2月3日の午前から午後に移す。
入試日程の変更
2013年度は2月3日が日曜に当たるので、プロテスタント系の女子校が3日に行っていた入試を4日に移す。
・玉川聖学院、東洋英和女学院、横浜共立学園。女子聖学院は3日の午後に移す。
・鎌倉女学院はこれを受けて4日に行っていた入試を3日に移す(まだ公表されていないが、清泉女学院もそうなる可能性が高い)。
・立教新座はプロテスタント校だが(聖公会系の学校はサンデーショックでも動かしていない)、4日に行っていた第2回を3日に移す。
「基礎学力試験」が広がる
不況により入塾時期が遅くなっていることを受けて、長期の塾通いが必要でない入試形態(目黒星美学園の「発想力入試」、捜真女学校の「基礎学力試験」など)、塾通いが必要でない入試形態(郁文館の「未来力試験」「グローバル試験」など)が登場したことが2012年度入試の特徴であった。2013年度もその傾向は広がりそうだ。
・玉川聖学院 2月1日午後に「総合学力試験」(小学校で習う基礎)を行う。
・茗渓学園 1月26日に一般2回を新設し、これを「2科総合学力試験」にする。
定員の削減
・法政大第二 第1回(2月2日)を110名→105名に、第2回(2月6日)を80名→70名に。2016年度の共学化に向けて定員を削減。
情報提供:安田教育研究所