本郷中学校 入試対策
2025年度「本郷中学校の理科」
攻略のための学習方法
まず初めに、基礎的な知識と解法の穴をなくすこと。ポイントは広く浅く。四分野のすべての定番の問題を網羅すること。慶応中等部や芝浦工大附属などの様な特殊な知識や極端に細かい知識の様なものには意識して手を出さないことを進める。あくまで入試常識の範囲内である。基礎練習は遅くとも夏休み前には終了してほしい。並行して、化学と物理の計算力を高めたい。
対策の中心は、長文問題対策。最重要は地学ではあるが、他の単元でも本校の過去問に似た傾向の問題は解き進めてもらいたい。特に上位校はこの種の問題がしばしば出題されている。注意点としては難し過ぎる計算はやらないこと。入試勉強は時間との戦いなので、あまり関係のないところでストップしてしまうことは避けなければならない。
以下、本校入試において頻出単元ごとの学習法を述べる。
【基礎知識】
「メモリーチェック」「四科のまとめ」「コアプラス」などの総まとめは6年の夏休みまでには完全にマスターしてもらいたい。ただし、細かすぎる植物や動物の知識にはあまり深入りしない方がよい。
知識は観察や実験の中で問われる形で仕上げてもらいたい。
【計算力と思考力】
表計算では正比例、反比例、2乗に比例。片方が余る場合。つるかめ算の使用。グラフでは塩酸と水酸化ナトリウムの2種のグラフや陰樹と陽樹の光とでんぷん生産量のグラフなど、受験テキストに載っている計算問題は全分野の全てを解く位の覚悟で取り組んでもらいたい。ただし、複雑すぎるものや難し過ぎるものには手を出してはいけない。定番の問題を正確に素早く処理する練習が目的。
物理では力学よりも電流、熱量のグラフ、音の計算、光の作図などが重視されている。
【特定の話題の長文対策】
最近3年位の理科関連の重要な話題を整理する。小学生新聞の必要個所は日ごろから目を通しておいてほしい。当校は勉強だけをして来た生徒ではなく、関心と興味をもって身の回りのことを観察し、考えることのできる生徒を求めている。
当校の過去問練習は早めに終え、傾向を知ってほしい。通常の受験テキストにはあまり載っていない場合もあるので、他の学校の過去問から「一つのテーマを深掘りした長文」の問題を見つけ出して、少し多めに時間をかけ丁寧に解き進めてほしい。新しい知識をつけことではなく、このような問題形式への抵抗感をなくすことが目標。
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2025年度「本郷中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問4問、各設問が7問前後、制限時間40分。大問2の加熱材の2段階の反応、大問3のバイオームに関する考察は予想以上に時間が取られてしまう危険性がある。この2問で25分は必要だが、大問4の後半部の計算で5分程度とすると、他の問題に割く時間はぎりぎりである。
【大問1】物理:電流と回路
- 難度:易
- 時間配分:5分
- ★必答問題
(1) 測定する電流が分からない時の電流計のつなぎ方。常識的な知識。
(2) 接続したマイナス端子によって目盛りの読み取り方が違う。常識的な知識。
(3) 抵抗と電流の基礎計算。
(4) 常識的な知識。
(5) 並列つなぎなので電圧は変わらない。
(6) 同じ電圧で電流が5分の1なので抵抗は5倍。図10の抵抗は6倍となる。
(1)~(4)は全問正解してほしい。(6)は「発光ダイオードと豆電球は同じ明るさでも電流が異なる」という事実から「抵抗が異なる」ということを推測できるかが問われた。解答の解説文を読んでも理解に苦労したなら、この単元を基礎から勉強し直すべきである。
【大問2】化学:生石灰と消石灰
- 難度:標準
- 時間配分:13分
- ★必答問題
(1) 漆喰の主原料を知らなくても、水酸化カルシウム水溶液はアルカリ性であることは常識。
(2) 十分な水に対して生石灰28gで16kJの熱が生じることから求められる。
(3) 生じた熱量の単位はジュールなので、カロリーに変換する。
(4) アルミニウムと反応させて生じる気体なので、水素と推測できる。
(5)(6) 生石灰28g+水9g→水酸化カルシウム37g+熱量16kJ、水酸化カルシウム37g+アルミニウム27g+水54g→水素3g+熱量99kJ、と整理できれば解決できる。
(7) 2段階で発生する熱量を合計しなければならない。本番の試験でこのレベルまで理解するのはかなり厳しい。回避する判断も必要。
複雑で難解な化学反応を理解するために(2)(3)があり、水酸化カルシウムが37gであることから、実験の後半は前半と数字的に連続している。この様に様々なヒントが隠されている。これらを利用できるかで、難しさをかなり緩和することができる。設問をヒントとして利用できれば(5)(6)は正解可能。
【大問3】生物:バイオーム
- 難度:標準
- 時間配分:12分
- ★必答問題
(1) 高温で降水量が少ないことから予測できる。
(2) FEGが確定し、降水量1000㎜以上と推測されるので、
(3)日本はDCBと推測でき、「落葉」「針葉樹」「ヒグマ」などのヒントから類推する。
(4) 「樹林」は降水量1000㎜以上、植物は温度が低くても存在することなどから類推する。
(5)~(9) 温かさ指数の計算
(1)~(3)はバイオームの図の読み取り。「熱帯」「気温が高い」「乾燥」「雨が少ない」「サソリ・シマウマ・ヒグマ」などヒントを見つけ出しグループ分けすれば位置えてくる。この様な発想は理科での出題形式によくみられる。実際の入試問題を多く解き経験を積んでほしい。(7)~(9)は高度な計算力を要求している。ある程度時間をかけたら、回避の判断もありうる。
【大問4】地学:東日本大震災とその被害
- 難度:やや難
- 時間配分:10分
- ★必答問題
(1)(8) 社会科の地理の知識が必要。
(2) 「植物を期限とするエネルギー資源」という言葉から想像できる。
(3) 地震の正式名も知って置く必要がある。
(4) 専門的な知識であり、知らなくてもよい。
(5)~(7) 高度な計算問題。文章をよく理解して、その場で対応しなければならない。
社会科の知識やマイクロシーベルトなど気になる部分もあるが、これらに関してはやるべきことはない。大切なことは(5)以降の計算に負けない計算力と心の強さである。受験用テキストの計算練習が一通り終わったら、他校の入試問題で計算力を徹底的に磨いてほしい。上位校の入試問題が適しているが、気をつけなければならない点がある。あまり深入りしてしまわないこと。ある程度時間をかけたら、解決できない問題があっても、次に進むこと。ポイントは考える時間、手を動かす時間をどのくらい持つことができたかである。
攻略のポイント
最重要ポイントは長文問題に慣れること。受験用テキストにはあまり多くの長文問題は載せられない場合が多いので、他校の過去問で練習を積んでもらいたい。特に「実験」「あまり知らないテーマ」「知っているテーマだが内容がかなり深掘り」の問題が最適である。
理科の時事問題対策は、最新の参考書は年末に発行されるので、その前に、数年前までの時事問題集を入手して、特徴的なテーマは整理して置いてほしい。
計算力も十分につけてもらいたい。よく見る定番の化学や物理の計算問題ではなく、「文意に沿って考察する」型にはまらない計算問題であることがポイントである。上位校の過去問を中心に十分時間をかけて練習すべきである。
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