海陽中等教育学校 入試対策
2025年度「海陽中等教育学校の社会」
攻略のための学習方法
〇分析
設問数について、ここ数年では40~50問ほどである。今後も同程度の問題数を想定し、スピードを意識した過去問演習にも取り組んでいただきたい。
記号選択や用語記入形式を主として、1~2行ほどの短文記述問題が3~5問ほど出されている。
地理・歴史・政治経済の分野から必ず出題があり、世界地理の問題も多く含まれる。2025年度の問題数では地理が最も多く、政治経済がもっとも少なかった。
地図やグラフ・写真などの資料も毎年用いられている。
〇地理分野
地理については、まず日本地理全般について広く学ぶ。
各地の地名・地勢・産業の基本事項をざっと覚えたら、さらに地図や白地図でその位置や関連する地域の情報もまとめて理解を深める。
さらに、世界地理についても基本的な知識は身につけておきたい。ヨーロッパ・アジアにある日本と関係の深い国々や、世界的に話題となった地域について、その国の位置や地域のつながりを地図で確認しておくと良い。
〇歴史分野
時代を追って、ひととおり各時代から出来事や人物が問題に出されているので、不得意な時代などの抜けが無いように幅広く学習しよう。
まず、テキストの基本事項をしっかり頭に入れる。
その後、断片的な知識を歴史の大きな流れに沿って整理しておくようにする。
時代ごとに、また政治史・文化史・宗教史といった分野ごとに、年表にまとめるなどして、つながりを覚えておくことで対処しやすくなる。
〇政治経済分野
政治経済の分野では、日本国憲法・三権の仕組みとはたらき・国際関係などが出されている。
経済分野・時事などの問題も見られるので、重大ニュース集などで直近の世界的な出来事などの情報も集めておこう。
〇記述問題
1~2行ほどの短文で3~5問出されている。2025年度では、1~2行で3問の記述問題が出された。2025年度ではからっ風が乾燥する理由やある年度で1円硬貨の発行数が多かった理由などが訊かれた。資料の読み取りを練習し、歴史上の出来事などについて簡単に説明できるくらいの知識は持っておこう。
〇リード文・設問
各設問にリード文がついているが、それなりに文量もある。ただし、設問はシンプルで考えるのに時間を要する問題は少ない。時間は40分あるが、読むスピードは意識しよう。基本的に文の最後にある質問だけ読んで、それで足りなければ他の部分にも目を通すくらいで支障はないだろう。過去問で本校の問題のパターンに慣れておいていただきたい。
〇まとめ
全体としては、難問奇問の出題は無く、オーソドックスな試験である。
基本レベルの実力をしっかりつけておこう。
幅広い範囲から偏りなく出題されるので、特に不得意な単元などないよう、まんべんなく学習しておきたい。
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2025年度「海陽中等教育学校の社会」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
2025年度は大問3つに3分野が割り振られた構成となっており、計48問の総解答数で時間は40分である。記号選択と適語記入が多いが、1~2行ほどの短文記述問題が3問出されている。
各問題にリード文がつき、それなりの量なので、読むスピードは速い方がよい。下線部と文末の設問だけ読めば済む問題も多いが、過去問でこうした傾向に慣れておこう。
【大問1】地理分野
- 難度:標準
- 時間配分:18分
- ★必答問題
6つの県を題材として、産業や気候などについて訊かれている。
なお、Aは長野県、Bは群馬県、Cは秋田県、Dは兵庫県、Eは福岡県、Fは香川県である。
問1 1. 天竜 2. 二期 3. 白神山地 4. 瀬戸内 5. 鉄鉱石 6. 讃岐
問2 長野県は中央高地の気候に属し、冬は低温になるが降水量は少なめである→ウ。兵庫県は瀬戸内気候に属し、温暖少雨である→イ。
問3
(1) 冬の北西の季節風が越後山脈を越えて吹き下ろす風が「からっ風」である→イ。
(2) 冬の北西からの湿った風が越後山脈に沿って上昇し雲となり、日本海側に雪や雨を降らせるため、群馬県側では乾燥した風となる。
問4 エ. 不作など、備蓄米を増やす要因は2024年には特になかった。
問5 ウ
問6 X. オーストラリア Y. コンビナート Z. 鹿島
問7
ア. 秋田県・福岡県・香川県で50%を超えているので、正しい。
イ. 長野県・群馬県・兵庫県は新幹線が通っている。
問8 長野県はりんごやぶどうなどの果物や高原野菜の栽培が盛んである→ウ。秋田県は米の栽培が多い→ア。福岡県は鉄鋼・輸送用機械などの工業も盛んである→エ。なお、イは兵庫県、オは群馬県、カは香川県である。
〔ワンポイント!――統計資料について順位を伏せて考えさせる問題がよく出されている。上位3位くらいまでは暗記しておけば、残りの順位を特定するヒントになる。特に産業分野の統計をよく見ておこう。〕
【大問2】歴史分野
- 難度:標準
- 時間配分:12分
- ★必答問題
貨幣の歴史を題材として、各時代の人物や出来事などについて訊かれている。
問1 1. 富本銭 2. 勘合 3. 徳川家光 4. 藩札(はんさつ)
問2 当時は日本から遣唐使が派遣されていた。
問3 大宝律令の制定と庚午年籍の作成は飛鳥時代、坂上田村麻呂の蝦夷討伐は平安時代である。
問4 (1) 時宗 (2) 荘園
問5 (1) イ (2) 博多
問6
(1) ア
(2) 三井越後屋は「現金掛け値なし」という商法で、当時主流だった「つけ払い」をやめて値札通りの価格で商品を販売した。
問7 イ
問8 ア. 軍備の拡張に多く使われ、1904年にはロシアと開戦した。
問9 1989年には3%の消費税が導入され、少額の硬貨が必要とされた。
問10 岩倉使節団(1871年)→自由党の結成(1881年)→大日本帝国憲法発布(1889年)→国際連盟の発足・新渡戸稲造の事務局次長就任(1919年・1920年)
〔ワンポイント!――歴史分野は各時代からまんべんなく出題されている印象である。不得意な時代を作ってしまうと失点の恐れがあるので、各時代に抜けが無いように丁寧に覚えよう。〕
【大問3】政治経済分野
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
為替や財政を話題として、政治のしくみや税制について訊かれている。
問1 財務(省)
問2 ウ. いわゆる「55年体制の終わり」は1993年の出来事である。
問3
a. 豊田市にはトヨタ自動車やその関連工場が、群馬県明和町には工業団地が形成されている→エ。
b. 人口が多く、高級住宅街などがある→ウ。
c. 観光収入が多いリゾート地である→イ。
d. 工場群や原子力関連の施設などがある→ア。
問4
ア. どちらの議院から選出されてもよい。
ウ. とくに本数に制限はない。
エ. すべての裁判所が違憲立法審査権を有している。
問5 歳入では消費税が最も多くなっている。
問6
ア. 満30歳以上である
イ. 住民投票に法的拘束力はない。
ウ. 50分の1以上である。
問7 ウクライナに侵攻しているロシアが安全保障理事会の常任理事国に含まれているため、制裁などの決議に拒否権を発動されて決定ができなくなっている。
問8
A. 5.69×161.6=919.504 少数点以下を四捨五入して920円。
B. 物品やサービスを安く買うことができる
〔ワンポイント!――今年度は為替など、経済に関する問題が多かった。他年度でも財政など、経済分野の問題も多い印象である。政治分野とともに、経済についても理解を深めておこう。〕
攻略のポイント
基本的な事項が幅広く訊かれている。
テキストを丁寧に抜けが無いように学習しよう。その際、必ず地図を手元に置いてイメージできるように覚える。歴史は時代の流れを常に意識し、出来事の順番がすぐ浮かぶようにしておきたい。
記述問題は基礎的な短文記述の問題集で練習するのもよいだろう。重要事項について簡単に説明できるくらいの知識を身に着けておきたい。
時事問題対策として、直近の国内・国外の大きな出来ごとについては、重大ニュース集などでチェックしておこう。
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