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久留米大学附設中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「久留米大学附設中学校の国語」
攻略のための学習方法

問題構成

2025年度は大問4つで問題数は32問。冒頭の長文記述・ことばの知識・論説文の読解・小説の読解というのがここ数年の定形となっている。

読解問題

論理的文章と文学的文章の二題が出題されるのが通例である。
2025年度は全体で5000字ほどと少なめだった。
形式は書き抜きと記述問題が多く、自分で考えて書く問題も多く含まれる。
記述は「……字以内の適切な表現で埋めよ」という設問が多く見られ、文中から書き抜いただけでは足りない場合も多い。ただ、埋める部分の前後にガイドとなるような文章が示されているので、ここを手掛かりにできるのは助かる点である。

ともあれ、国語力の基本である読解力をまずは充実させたい
文学的文章であれば、場面分けを的確にする。時間・場所・人物の移動などに着目し、場面の変わり目をマークする。人物の言動や情景などにも注意しながら、心情を読み取る。予断を持たず、あくまで文中の手がかりに沿って考える。そして全体を通して作者の描きたかったこと・主題を考える。
説明的文章であれば、段落の整理。形式段落を意味段落にまとめる。意味段落の大まかな内容を小見出しとしてつけておくとわかりやすい。要点の抽出。段落の最初と最後が大事とはよく言われることである。あとで見つけやすくまとめやすいように傍線などで目立つようにしておくと楽である。要点をまとめて要旨・要約へといたる。記述問題で使える部分もここに含まれることが多い。

以上のような読解問題への基本的な取り組み方を踏まえたうえで、文中よりわかり易い表現で言いかえたり、難しい内容は少し補足して読みやすくしたりなど、簡潔な記述を心がければ字数に収まるように書きやすいだろう。
書き抜き問題も同様に、手掛かりを頼りに自分がつけた目印と合わせて適切な部分を探そう過去問で十分に慣れておきたい

ことばの知識

大問1つを使ってしっかりと出題されている。過去にも画数・慣用句・副詞・助動詞・補助動詞・ことわざなど、さまざまな問題が出されている。配点も20点以上はありそうで、軽視するわけにはいかない基本レベルでよいので、こうした言語事項にもしっかり時間をかけて取り組んでおこう

長文記述

本校の試験の特色である冒頭の長文記述問題。字数は150~200字ほどで、「……を自分の言葉で説明せよ」「賛成か反対か理由も明らかにして述べよ」など、自分の言葉で記述する論説タイプの問題である。過去には放送を聞いて答える問題(2023年度)なども出された。順番としては当然、他の問題を終えた残りの時間でじっくり考えることになるだろう。

やはり普段から練習を積んでおかないとこうした記述問題は難しい。読んだ文章について自分なりの意見・反論などを同様の字数でまとめてみるなど、記述に慣れておかなければならない。また、年度により出題の形を工夫しているようなので、できるだけ多くの過去問を手に入れてさまざまなパターンを経験し、繰り返し解いてみて字数の感覚もつかんでおこう

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2025年度「久留米大学附設中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

2025年度は、解答数は32問。大問4つは論説記述・ことばの知識や文法など・論説文の読解・小説の読解という構成になっている。2025年度の素材文は合わせて5000字ほどである。
記述問題は文中の内容を自分の言葉でまとめるような問題が多く手間取ると時間が足りなくなるので、まず傍線と設問を確認して読みながら大事な部分の目星をつけるなど、手際よく解き進む必要がある

【大問一】記述問題

  • 難度:
  • 時間配分:10分

著作権上の都合により不掲載。

〔ワンポイント!――本校の特徴である試験冒頭の長文記述。過去には新聞のコラムを読んで意見を聞く問題などが出題された。「賛成か反対か、根拠を示して述べよ」「あなたはどう思いますか」といった、意見・考えを述べる論述タイプの記述になっている。過去問だけでなく、普段から読んだ文章について、自分の考え・反論・感想などを同じ字数で実際に書いてみるなど、実践的な練習をしておこう。

【大問二】文法・ことばの知識

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分

問一 ① 九画  ② ア. 簡便  イ. 便乗  ウ. 方便

問二 ① 身を粉にする  ② 気が置けない  ③ 住めば都

問三 ① ニ  ② ロ  ③ チ

問四 
 ① オ. 伝聞の「そうだ」。他は「様態」。
 ② ウ. 推定の「ようだ」。アは「例示」、他は「たとえ」

〔ワンポイント!――言語事項・文法もしっかり出される。手を抜かなければ得点できる分野なので、語彙を増やしたり文法の基本問題をこなしたり、準備しておこう。

【大問三】論説文の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:22分

林業に携わる人に聞いた話を紹介し、自分の狭い知識や価値観を絶対視することの危険性を警告している。
(素材文 出典:森の心・森の智恵: 置き忘れてきたもの 単行本 –1996/7/1 林 進 (著) 54ページ6行目~56ページ10行目)

問一 a. 訪(ね) b. 昨今  c. 視野  d. 検証  e. 過程

問二 A・B・Cが以下の四つのうちの三つ(問題が不掲載なので特定できず)。
 「ただ」 ただ……尽くすのみ
 「まして」 日常身に着けた知識が実は半面の事実しか示していないことに気がつかない。まして片々たる知識の切れ端ならなおさらである。
 「また」 ……を配慮せず、また……を求めもせず
 「いかに」 ……ことが、「知力」の活動にとっていかにたいせつなことか

問三 彼が筆者に語った方法は「尾根や沢の地形を……現場対応的なきわめて複雑なもの」であった。それは筆者が大学で学んだ「規格化」された技術や理論とは異なっており、筆者には「能率的」とは思えなかったので、その疑問を彼に伝えたのだと考えられる。

問四 ここでいう「工業の理論」は筆者が大学で学んだ「『規格化』された理論や技術(十三字)」のことであろう。

問五 木の伐採をするにあたって最も大事なのは「次にどこでどれだけ伐ることができるかを、山の性質に合わせてしっかり把握しておくこと」だと述べられている。これが林業を営む彼にとっての「知の泉」だと考えられるが、字数が多すぎるので他を探すと「『伐採をいかに持続するか』を、森の状態に即応して現場判断すること(三十二字)」が見つかるので、ここを答えとする。

問六 自分の状況に合わせた価値観を「絶対的」だと過信してしまうと、異なった状況に対して「自らの価値観を追随してしまい、異なる対応を求めること(二十六字)」ができなくなってしまうのである。

問七 ア・オ

問八 前半は林業に従事する「彼」から聞いた話で感じたことを述べた具体例。後半は前半を元にして、自分の知識や価値観を過信することの危険性と、現場の状況から常にあたらしい「知」を得ることの重要性が述べられている。

問九  
 Ⅵ. (例) 具体例・実例など
 Ⅶ. (例) 価値観や知性などの抽象的な(十三字)

〔ワンポイント!――二題の読解問題では論説文の方が難しい印象である。論説文・説明文の読解が苦手な人は意識して練習量を増やして、論理的な文章の経験を積んで失点を少なくしよう。

【大問四】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:18分

変わり者の先生が主催する絵画教室に通っていて自身も個性が強い主人公は、学校では周囲に合わせて目立たぬようにしていたが、美術の授業で描いた絵が学校の先生の心に響き、自身を表現する絵の可能性を実感した。

問一 群を抜く――技術や能力が飛びぬけて優れている。

問二 学校では「自由なふるまいができない」「内心我慢ばかりしていた」など、学校用の大人しい自分を装っていた。そんなウソの自分をほめられても違和感を覚えてしまうのである。

問三 
 ア. 「指示がきちんと理解できない」わけではないので、×。
 イ. 「習うことが違って」いるかどうかは書かれていない。
 オ. 同じテーマを選ぶことについて、不満は示されていない。

問四 二か所あるが、「学校にいる時の自分の気持ち(十三字)」のほうが字数を満たすのでよい。

問五 それほど絵を描くことに集中していたということであろう。

問六 自分としては苦手なテレビゲームなども遊ばねばならず、相手に合わせることで疲れてしまうのだと考えられる。

問七 できれば断りたいと思っていたところに先生から呼び出しを受けたので、わざと辛そうな表情をますみに見せて、本当は行きたいけれど仕方なく断っている体を装い、また誘ってもらえる余地を残した。

問八 「何か不安なのか」「何か迷っていたり」「つらいことがあるのか」などを先生は心配している。

問九 心配してもらったからではなく、理解してもらったからでもなく、「自分の絵が人の心にどんな形であれ引っかかりを持ち影響した」ことに満足しているので、選択肢エが合う。 

攻略のポイント

書き抜き問題では探す範囲が指定してある試験が多いものだが、本校はそれが無い問題が多い。うっかりすると全文を何度も読み返すはめになる。
本文を読む前にまず設問にざっと目を通し、書き抜き問題で使えそうな箇所をチェックしながら読み進むのが良いだろう。
記述問題は「適切な表現で埋めて」という設問なので、文中の使えそうな部分は使い、なければ自分の言葉で補うなどすればよいだろう。
ことばの知識もしっかり出されるので、標準的な問題集でよいのでしっかりこなしておこう

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