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明治大学付属八王子中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「明治大学付属八王子中学校の国語」
攻略のための学習方法

[問題構成]

大問は2題で各15問の計30問という構成が定型である。ここ数年は大問1に小説、大問2に論説文という順番になっている。

設問は「文中の言葉を使って」「書き抜いて」など言葉で答える問題と選択肢問題とがおおよそ各10問ずつ、漢字の読み書きは各大問で5問ずつの計10問という内訳である。いわゆる記述問題は出題されていない。

素材文の文量は計10000~12000字とかなり多い。分速600~700字くらいを目標に、速く読む練習を積んでおきたい。

[小説の読解]

登場人物や舞台の設定が学生や学校である場合が多く、受験生にもなじみがあるので理解しやすいだろう。文中の言葉を使って答える問題が多いので、読解がしっかりできていれば得点しやすい。

ただし、選択肢問題は文中の細かな表現まで注意していないと惑わされる場合がある。一字一句、また全体に渡ってよく内容を吟味し、本文との一致・相違を見逃さないように注意しよう。

文学的文章の読解の技術を磨こう。

人物の整理――人数・名前・それぞれの関係などを確認する。だいたいの性格も見ておこう。性格が違えばその言動の意味するところも違ってくる。

場面の変化――時間・場所・人物の入出などで場面の変わり目を見つける。場面の変わり目を訊かれる問題もある。

心情の把握――人物の言動・表情や情景などから、気持ちを読み取る。最も問題にされる部分である。多くの文章を読んで様々な人間の考えに触れておくことがなによりの経験になる。

主題の理解――作者が描きたかったことは何か。人間の成長や葛藤・挫折、戦争の悲惨さなど、よく描かれるテーマがある。読書を通じて多くのテーマを見ておくことで、テーマをとらえる力もより付くことだろう。

[論説文の読解]

ここ数年は人文科学分野からの文章が多い印象である。それほど難解な用語が出てくるわけでもなく、平易な言葉で書かれているので難しくは感じないだろう。2種類の文章を組み合わせたりして(2018年度)、読み易くする工夫をしてくれているようである。

説明的文章の読解の基礎をしっかり身に付けよう。

段落の整理――形式段落を意味段落にまとめる。意味段落の内容を小見出しのように書いてしまうとわかりやすい。

要点と細部――段落の中で最も重要な1文を見つける。傍線などで目立つようにしておこう。説明や言い換えなどは細部にあることが多い。

要約と要旨――要点をつなげて要約ができる。要約のなかで筆者の最も言いたいことが要旨である。つまるところ、要旨を読み取るのが一番の目的である。

[漢字]

2023年まで各大問の最後に漢字の問題が置かれていたが、2024年度から一つの大問として最後にまとめられた。漢字だけまず先に済ませ、残り時間を読解に充てることができるのは便利である。

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2025年度「明治大学付属八王子中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

2025年度は約9500字の文量で、昨年度よりやや少なかった。分速600~700字くらいで読めるようにして、問題を考える時間を確保したい。幸い、問題数は30問と控えめで記述問題も無いので、速読ができれば時間には余裕があるはずである。

【大問一】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:22分
  • ★必答問題

車いすユーザーである六花から、世の中には様々な人がいるという大事なことを教えたもらった主人公。六花が強歩大会に出ないでほしいと思っているクラスメイトもいる中、自分の気持ちを六花に伝える。

問一 クラスメイトが六花の強歩大会参加を望まない理由を、主人公は「怖さ」であると考えている。「何かあった時に責任取れない~じゃないかって怖い」の三文である。

問二 設問の「闘っている」をキーワードとして探すと、「そういう、いつも闘っている渡辺さん」が見つかる。「そういう」を詳しく見ると、「少しずつ何かが良くなるように努力してる」を指していることがわかるので、ここを答えとする。

問三 目前のイベントだけのことでなく、障がいを持つ人と健常者との社会でのかかわりという、これからの人生で考えなければいけない問題に繋がっているという意味であろう。

問四 六花の存在は主人公に、世の中にはいろいろな人がいることを気づかせてくれ、「変わるきっかけを与えてくれた」のだと、主人公が独白している。その恩返しがしたいのだとも伝えている。

問五 「カラフル」は考えや意識が深まり幅広くなったことを例えた表現と考えられる。「自分とは違う、色んな人がこの世界にはいる」と気づいたおかげで意識の変化が起こったのである。

問六 現在の状況で登校することは六花にとって辛いことだろう。しかし、「意地っ張りで、いつも自分の力で立とうとする意志を捨てない」彼女のことだから、きっと学校に来るだろうと主人公は思っているのである。

問七 主人公に衝撃を与えたであろう「私は車いすじゃなくて人間です」という六花の言葉に、人間としての本当の自分を見てもらいたいという彼女の意志が感じられる。

問八 ア

問九 ア. 「ときには人の力を借りながら生きていく柔軟さ」といった、打算的な考えは六花には感じられない。

問十 ウ. 場面は六花の家だけで変化がなく、長い台詞で人物の気持ちを丁寧に述べさせている点で、合っている。

 〔ワンポイント!――小説の読解で書き抜きが多いのは、ある意味手間が省ける。とはいえ、目指す答えがどこにあるのか、読みながら傍線部と合わせておおまかに確認できるくらいが望ましい。〕

【大問二】論説文の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:24分
  • ★必答問題

人が勉強する際に陥りやすい誤解・勘違いとその解決策について論じている。

問一 本来は勉強するためのマーカーなのに、成果が伴なわずただのカラフルなイラストのようになっていると、皮肉な言い方になっている。

問二 教科書のマーカーも温泉の張り紙も、「注意を向けるべき場所」が多くなりすぎて効果が無いという点で共通している。

問三 三段落あとで、人間にとって勉強は「生き抜くための必須の活動」だと定義している。

問四 英語力は単語力・文法力・長文読解力を総合した能力であり、「たとえば、単語力がどんなに突出していても文法力が皆無ならば英語は読めるようにならない」と具体的に説明している。

問五 成果が出ない

問六 ウ. ある分野の理解度が深まれば他の分野が最低になるだけで、「最も低い部分」はなくならないのである。

問七 ア

問八 例が挙げられているのは、準備に時間をかけ過ぎて勉強したような気になってしまっているということで、つまり「本当の取組みの準備のために時間を浪費すること」という落とし穴が存在するわけである。

問九 選択肢エのような実例や筆者の意見は見当たらない。

問十 イ

 〔ワンポイント!――論理的文章の読解では、傍線や印などで読みながらポイントを目立つようにしておくことが有効である。要点・言い換え・結論など、すぐ探せるようにしておこう。〕

【大問三】漢字の読み書き

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分
  • ★必答問題

① 草案  ② 看護  ③ 支柱  ④ 横暴  ⑤ 退(く)  ⑥ 倉庫  ⑦ お(いる)  ⑧ いえじ  ⑨ こころ(みる)  ⑩ かなめ

攻略のポイント

多い時には12000字にもなる文量に慣れること。速読が必要である上に、何度も読み返す時間はないので正確な読み取りが求められる速く・正確に読めるように、同じように文量の多い女子校の過去問なども利用しながら、読解のスピードを上げていこう

文中の要素を使った適語記入・書き抜きが多い点も意識して、重要点をマークしながら読むコツをつかんでおくとよい。漢字が大問の最後にまとめられているという特徴にも、過去問を多くこなして効率良く解答できるように慣れておきたい。

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