洛星中学校 入試対策
2025年度「洛星中学校の理科」
攻略のための学習方法
洛星中学の前期理科のテスト構成は数年おおよそ決まった形を取っている。
大問は4題で、それぞれ「物理」「化学」「生物」「地学」の4分野から等しく出題されている。ただし、出題される順番は年度によって異なる。
2025年度は【大問3】【大問4】に難易度の高い設問が配置されていたが、だいたいの傾向として分野に拘わらず後半に勝負問題(難題)が置かれるのが普通のようだ。
テスト時間は50分で大問4だと時間に余裕が持てそうなところではあるが、問題文が著しく長くなる傾向にあり、特に新傾向(たとえば本年度の【大問2】【大問4】)の大問では問題の趣旨をとらえてから設問に答えていくので思っている以上に時間を費やす可能性が高い。また、それでも2025年度は問題文の長さが短くなった方で他年度ではテスト用紙1・2枚分くらい多いときもあるので時間配分には非常に注意したい。後半に難問が集中すると書いたものの易しい設問も含まれており、そこを得点源としないともったいないのでとにかく問題は最後まで目を通せる時間配分が必要となる。
問題文の少なさ、と比例するように本年度の理科はやや易化したとされる。しかしこれもまだ1年間だけのことなので、来年度再度難化する可能性があると言えなくはない。このあたりは過去問に多く触れて、問題文の長い年、難度の高い年の障壁に当たっておく必要があるだろう。無論、難易度が高い年度は合格ラインが下がるので、難しいから志望校を下げる必要はない。
4分野のうちで最も基本的なことがらを問うてくるのはやはり「生物」でここは是非得点源にしたいところだ。2023年度のように【大問4】に配置された場合も基本的な知識である程度は対応できる。ただし後半の設問は計算を要するものであった。
他の3分野に関しては、毎年良問・難問が目を引く上に、前述したとおり問題文自体が長いので注意をしすぎてもしすぎることはない。
他校と比べて目につくのは「地学」分野の問題が豊富であることだろう。2024年度【大問3】、2023年度【大問1】などことに目がつく。
どの分野の問題も対等に出されていることから、無理して【大問1】から解き始める必要はなくて、まず「生物」分野の大問を先に解き、次に(「生物」の次に組みしやすいと思われる)「化学」分野、問題文の長さにねばり強く対応して「地学」分野、難易度の高さにおいては毎年恒例の「物理」分野を最後に解く、というのも効率よく得点するための作戦だと言える。
「物理」に関しては「もののつり合い」と「音」の問題が目についた。これ以外にも「電気」などは難度を上げることが出来るので注意したい範囲と言える。
全体として、問題文が長く、設問の難易度も《易》から《難》まで広い範囲にわたるので、当校を受けるに当たっては受験生のねばり強さが特に求められる。もちろん、設問を見ただけで簡単に解けてしまうところもあるだろう。しかしそういう設問は他の受験生も容易にクリアーできる問題なのである。テストにおいて受験者平均を上回り、合格ラインを突破するためには、ぜひ長文問題にアタックし、新傾向の実験などがあってもじっくりと問題文を読みながら落ち着いて設問に向かっていって欲しい。
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2025年度「洛星中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
テスト時間50分で大問は4題なので、時間的に余裕が感じられそうであるが、【大問1】以外は計算及び数字を見比べていく問題が続くのでそれ程時間が余ると言うことはあるまい。また、問題文が長いので、よく読み問題の前提を理解した上で取りかからないといけない。
【大問1】化学(気体の性質)
- 難度:易
- 時間配分:10分
- ★必答問題
空気、二酸化炭素、アンモニア、塩化水素、酸素、水素、ちっ素の7種類の気体の性質とその判別をするという典型的出題。
表1では、空気の重さを1としたときの他の気体の重さ、表2では水1cm3あたりに溶けることが出来る気体の体積が与えられていてさらに問題を解きやすいものとしている。
問1は表1,表2を参考にして選択肢を2つ選ぶ設問で内容をよく読んで正解しておきたい。
問2は明らかに間違いである「え」を選ぶのは容易なこと。
問3でも、普段学習してきた「気体の分類」を上回る内容はない。
問4は、水酸化ナトリウム水溶液にも溶ける金属を選択すればよい。
問5のみ計算を必要とする設問になっている。表2を参考にすると、20℃の水1cm3に溶ける二酸化炭素の体積は0.88cm3とわかる。また、二酸化炭素1Lの重さは2gなので、100cm3の重さはその10分の1で0.2g、あとはこれをかけ合わせて小数第3位を四捨五入すればよい。
問5に時間をかけたとしても、10分以内に問題を終えていたい。
【大問2】生物(積算温度の計算)
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
この大問からは計算問題が主となるので点数の差がつきやすいところである。積算温度などあまり聞き慣れない用語が出てくるので問題文をよく読み理解してから問題に取りかかることが大切だ。問1だけ出来ても何にもならない。
問1ではジョロウグモという選択肢に迷わされがちだが、そもそもクモは昆虫ではないのでひっかからない点が大事だ。ちなみにクモの場合は「変態しない」と答えるしかない。
問2はすべて計算を要する問いになっている。
「さなぎ期間全体を通して発育する量を100」とする前提を頭に入れて一つずつ計算していく。
(ア)は100÷20、(イ)は図1のグラフを直線で補っていくと15℃の飼育温度における1日あたりの発育量は「2.5」=(イ)となるので、(ウ)は100÷2.5から求めることが出来る。
(エ)は図1のグラフを補った結果、10℃のところで0となるので(エ)の答えはそのままでよい。
(オ)では、与えられている積算温度の公式を利用する。発育限界温度は(エ)からわかっているので(20-10)×10で求めることが出来る。また表1も使って(カ)を求めると、(20-10)×20から求まる。
最後の(キ)はやや厄介だ。(14-10)×10,(16-10)×10,(18-10)×10をそれぞれ計算して(カ)の値から引くといくらか残る。これを(20-10)で割って全体の日数がわかることになる。
計算は容易であるもののうまく問題が要求するものを見つけることが必要なので注意したい。
【大問3】物理(ばねはかり・台はかりのつり合い)
- 難度:やや難
- 時間配分:18分
- ★必答問題
本年度の出題では、最も手のかかる内容で、そのレベルは《易》~《難》の全段階に及ぶ。
問1・問2は《易》レベルの設問で、ここを間違えるわけにはいかないだろう。
太さと重さが一様な棒なので、その重さは棒の中心にかかる(重心)。これを図1に書き込み、ばねはかりのある部分を支点とすると、重さのわからないおもりと棒の重さが左右でつり合っていることがわかる。あとは重さ×支点までの長さを求めておもりの重さを求めればよい。また、問2ではおもりと棒の重さをばねはかりが支えているのでこれを加えればよい。
《標準》レベルの問3では、40gのおもりと400gの棒の重さをばねはかりと台はかりの2つで支えていることになる。図2に棒の重さを書き込んでから前と同じくばねはかりのある部分を支点として考えると、40gのおもりと台はかりが左回り、棒の重さが右回りの力となりつり合う。ここから台はかりにかかる重さが判明する。また、40gのおもりと棒の重さは下向き、ばねはかりと台はかりは上向きの力でつり合っているので、ここからばねはかりにかかる重さもわかる。ここまではなんとか正解しておきたい。
《やや難》レベルの問4では、棒が2本に増え、重心の位置がわかりにくくなっている。棒の長さを10+10-2の18cmと考えると、重心は棒の左端から9cmのところになり、それがわかれば後は問3と同じ力関係となる。それがわかれば解き方は問3と変わらない。
《難》レベルの問5では、問題文ばかりで図も与えられない設問になっている。ここは「捨て問」として処理すれば良いと思う。
問4までは出来れば正解しておきたい大問だった。
【大問4】地学(砕屑物の計算)
- 難度:標準
- 時間配分:12分
- ★必答問題
川の流れのはたらき、という内容自体は典型的出題であるものの、流れていくものを数値で分けて解いていく、という【大問3】に続いて面倒な問題になっている。
問1は、最も小さい礫の粒径は1/16mm、最も大きい泥の粒径は2mmなので簡単だ。
問2では図1のグラフを参考にしなければならない。流れの速さが4cm/秒の川では粒径がおおよそ1/2mm以上のものが砕屑していくので、それ以上の選択肢を選べばよい。
問3では流れの速さが128cm/秒と速くなっているので再度図1のグラフを参考にして調べてみると、粒径が64分の1mmから2mmのものが浸食されていく。砂の部分だけが覗かれていることがわかる。
問4は図1を参考すると、Aのグラフからあ・いは必ずしも言い切れないことがわかる。
問5からは計算問題が相次ぐ。
①は図1のグラフAから読み取ることが出来る。
②ではグラフBを読み取って解くことが出来る。
③では、流れの速さが64cm/秒のときに堆積する砕屑物の最小の半径は256mm、流れの速さが16cm/秒のときは4mmなのであとは割り算して求めればよい。
問6では球の体積の公式が参考として与えられるが使わずに粒径×粒径×粒径が体積比になることを利用する。流れの速さが64cm/秒で浸食される最大の粒径は1/2mm、128cm/秒のときは2mmなので、粒径の大きさがいくらになっているかがわかる。これを3回かければ答えが求まる。
問7は時間が許せば解いておきたい難問であり、ここでは「捨て問」とするが、図3のグラフを読み解いていけば答えが求まるようになっている。
攻略のポイント
テスト時間は50分で100点満点。受験生平均点は67.0点なので、70点以上を目標と定めたい。
本年度の問題構成では、比較的取り組みやすい【大問1】【大問2】で取りこぼさないように進み、計算問題が主流の【大問3】【大問4】でどの設問までねばり強く解けるかが課題となる。【大問3】問4・問5などは難易度の高い設問である。また、それ程難しくはないものの【大問2】の積算温度(初見か)、【大問4】の砕屑物の捉え方など従来の問題とは少し逸脱しているのでとまどうことがあるかも知れない。ヒントは問題文にあるので、よく読んでから問題に入っていこう。
対策としては、基礎的知識ものの定着はもちろんのこと、日常から標準レベルの典型的問題の解き方をしっかりと身につけることである。その上で《やや難》レベルの計算問題もしっかりとこなしてからテストには臨みたい。過去問に十分に触れることは言うまでもないことだ。
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