清風南海中学校 入試対策
2025年度「清風南海中学校の算数」
攻略のための学習方法
学習計画は大きく二段階に分けて進めるとよい。まず第1段階では、受験に必要なテクニックを徹底的に磨き上げ、完成の域に達することを目指す。この時期に取り組むべきは、受験用テキストの中でも難問や奇問を除いた発展問題であり、とくに面積比と相似は必須分野であるため、掲載されている問題を文字通り隅から隅まで解き尽くす必要がある。また、割合・速さ・和と差・規則性といった特殊算については、高度な解法を中心に習熟しておきたい。第2段階に入る直前には、清風南海中の過去問研究を行う。ここでは得点を測ることを目的とせず、設問の流れや出題の意図をじっくり観察し、出題内容の全体像を体感することが重要である。解けない問題を無理に追う必要はなく、2週間程度で一通り終えておくと、その後の学習をスムーズに進められるだろう。
第2段階では実際の入試問題演習を中心に据える。他校の類題に積極的に取り組み、とくに「面積比と相似」「グラフ」「思考力を試す問題」を意識して練習を重ねたい。グラフの問題は速さだけでなく、様々な作業や仕切りのある水槽の水位変化、点の移動と面積変化など多岐にわたる。与えられた問題にグラフがなくとも、グラフを描く必要性のある問題でも良い。二人の距離のグラフを通常の時間―距離グラフに変換する練習は最適なトレーニングとなる。他校の過去問は大手塾のサイトからダウンロードできる。清風南海の類題演習の前半には『中学入試問題集』の最新版も基礎的な教材を豊富に提供してくれる。導入段階としての基礎的な問題の実戦練習により確固とした土台を築くことで、最終的に合格へとつながる実戦力を身につけることができる。入試問題練習は清風南海中算数対策の仕上げとして最適である。
【大問2:独立小問】
大問2の独立小問は幅広い分野から出題されるが、前半は特殊算が中心で、基礎力を確実に点につなげたい重要な得点源となる。特に割合の特殊算は最重要であり、年齢算・相当算と流れ図・倍数算は必ず押さえておきたい。速さでは回転運動を扱う設問が多い点も特徴である。中盤では奇数・偶数や約数・倍数といった数の性質、さらには規則性の問題が出題される傾向が強い。後半に進むと図形問題が中心となり、最重要単元は平面図形である。図形の重なり、回転移動が頻出で、立体図形では体積計算を基本に、切断や回転体、立体の移動による軌跡などが問われている。これら後半の図形問題は発展的で難度が高いものの、出題形式は定番のパターンが多いため、受験用テキストの発展問題を徹底的に解き込み、「受験テクニック」を磨くことが最適な対策となる。
【大問3:面積比と相似】
大問3の「面積比と相似」は高度な内容が中心であるが、練習次第で確実に攻略できる単元であり、徹底した演習は確実な得点力向上につながる。相似比と面積比の関係、比を活用したアプローチと分数の積によりあらゆる部分を求める技術、台形を対角線で分割した際の面積比の活用など、押さえるべき重要技術は数多い。まずは受験用テキストの発展問題で基礎から応用までを磨き、更に他校過去問の類題練習を積むことで実戦力を完成させたい。大問3も注目すべき得点源である。
【大問4:思考力を試す問題】
大問4の「思考力を試す問題」は、題材が棒グラフ、約束記号と数の性質、「仕入れ額率」、2点の円運動と距離の変化、通過算など多岐にわたる。重要なのは「どの様な単元か」ではなく、問題設定を深く読み取り、そこから考察を進める力である。この力を養うには、他校入試問題の類題演習が最も効果的である。ただし成果が現れるまで時間を要するため、少なくとも9月以降は意識的に取り組みを開始してほしい。狙うべきは「受験テクニック」ではなく、読解力と思考力を磨くことにある。他校の過去問には解説を入手することが困難な場合もあるが、それで構わない。例え結果として解けなくても、集中して考える時間こそが重要と考えてほしい。
【大問5:変化をたどる問題】
大問5の「変化をたどる問題」では、水槽と水位、通過算が頻出だが、大問4と同様に単元にはあまり意味がなく、設定条件の理解、変化の法則性の把握、そしてグラフの読み取りやグラフの作成力である。では、どのようにしてその様な力を高めるか。有力な方法として、点の移動と面積変化のグラフ、仕切りのある水槽と水位変化のグラフ、通過算の発展問題などは、受験用テキストに多くの類題が掲載されており、それらを活用して「考え方の基本」を身につけることを勧めたい。さらに受験勉強の後半には、上位校の入試に見られる「グラフのある問題」を積極的に解き、実戦的な経験を重ねることが望ましい。
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2025年度「清風南海中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
大問4・5に30分は残し、じっくり取り組みたい。そのためには大問1の計算は5分以内、大問3の面積比と相似は10分以内で処理しなければならない。注意すべきは大問2である。(4)(5)それぞれの②はある程度追及して見通しが立たなければ回避し、あとで再挑戦と考えてほしい。大問2は15分以内としたい。
【大問1】計算問題
- 難度:易
- 時間配分:5分
- ★必答問題
(1)(2) 基礎的な小数と分数の四則混合計算。
(3) □のある比例式。
(4) □のある小数と分数の四則混合計算。
0.75や0.375などの特殊な小数の分数への変換は暗記して置くべき。(4)の様なやや複雑な□の計算は入試問題で最も出題されるので、素早く正確に解けるように練習して置いてほしい。
【大問2】独立小問
- 難度:やや難
- 時間配分:15分
- ★必答問題
(1) 時計算。①は基礎問題だが、②は高度な定番の問題。
(2) ①は基礎的な分配算。②は通常の年齢算。
(3) 直径21㎝、秒速16.5m、分数で表された円周率から、各頂点上に整数秒で到達するので、書き出しで考えれば良いと分かる。
(4) ①は類推を重ねれば可能だが、②はテスト時間内の処理はかなり難しい。
(5) ①の解法をヒントにすれば、②の解法も予想がつくがかなり難しい。
(6) ①は定番の基礎問題だが、②は図形的なセンスが問われる。
大問2の各設問は、①は比較的取り組みやすいが、②になると一段階難度が上がる。特に(4)(5)の②は時間を浪費しやすいため、いったん回避して余裕があれば再挑戦する戦略が望ましい。その他の設問を確実に正解できれば、合格の可能性は十分残る。本当の勝負は(4)①や(3)(6)の②であり、ここに清風南海中受験生の到達すべきレベルが端的に表れている。
【大問3】平面図形:面積比と相似
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
(1)(2) 「平行線ではさまれて向かい合う三角形は相似」を自由に活用できれば正解できる。
(3) 比をそろえる定番の問題。
(4) 面積比は相似比の2乗である。必要のない線に惑わされないことが重要。
(5) 三角形AJIは三角形ABCと相似であり、高さの比が分かれば面積比も分かる。
面積比と相似の解法自体は一つひとつは簡単だが、複雑な図形の中でそれらを縦横無尽に組み合わせ、正解にたどり着く力を身につけるには相当な訓練が必要となる。(1)の段階からすでにその力が問われ、中途半端な実力では太刀打ちできない。ただし、この分野は一定の水準を超えると一気に得意分野へと変わり、多くの問題を解けるようになる。特に(4)(5)を攻略できるようになることは、その転換点に向けた大きな一歩となる。
【大問4】速さ:通過算
- 難度:標準
- 時間配分:12分
- ★必答問題
(1) 通過算の基礎的な問題。
(2) 通常では発展問題に入るが、清風南海中では基礎レベルと考えてほしい。
(3) 時間が等しいので、速さの比は距離の比と等しい。正比例と反比例を使いこなしているかが問われた。
(4) この問題は何とか解決できそうと考え深入りし、時間が取られ過ぎてしまう危険性も感じ取ってもらいたい。この問題は回避してかまわない。
(2)では、追い越す場合もすれ違う場合も「二つの車両の長さの合計」が共通であることに気づくことが重要となる。(3)では「時間が同じ」という条件から比の活用を類推できるかが問われた。通過算にはいくつもの定番の解法が存在するが、本問ではその中でも高度な発想が要求されている。高度な受験テクニックを理解するだけでなく、自在に使いこなせるようになることが合格への鍵となる。
【大問5】旅人算
- 難度:標準
- 時間配分:18分
- ★必答問題
(1) 電力消費量から進んだ距離を求めれば、その後は通常の速さの問題になる。
(2) 2回で合うこととそれぞれの速さから、時間と距離のグラフを自分で描く。
(3) 残量が14kWh であることから2回目に出会ったときBの位置が分かる。
(4) マルイチ算を駆使すれば可能だが、解法の見通しが立たなければ回避することを勧める。
(1)では消費電力から進んだ距離を求め、(2)では速さと距離のグラフを描くように誘導されるなど、設問の流れに沿って自然に問題の核心へと導かれる構成になっている。自分の発想だけで突き進むのではなく、問題文を丁寧に読み取り、提示された道筋をたどる柔軟さが求められる。「なぜ複数の設問が並んでいるのか」を想像し、(1)から(2)、さらに(3)へと積み重なる流れの意図を考えることが、大きな解答の糸口となる場合がある。
攻略のポイント
「受験テクニック」を確実に身につけてほしい。割合や和と差に関する特殊算では、線分図・面積図・マルイチ算といった道具を自在に使いこなせるレベルまで到達したい。かなり高度な解法まで幅広く習得する必要がある。平面図形では図の転がりが頻出し、面積比と相似も複雑な設定が多い。立体図形では回転体や移動の残像、立体の切断に加え、仕切りのある水槽の水位変化をグラフで表す問題など、多様な出題が見られる。速さは、通過算がよく取り上げられ、逆比の活用や距離のグラフ作成といった応用力が試される。これらの分野の応用力を磨き上げることが、合格への大きな鍵となる。
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