芝浦工業大学附属中学校 入試対策
2025年度「芝浦工業大学附属中学校の国語」
攻略のための学習方法
[問題構成]
大問は6つ。漢字・ことばの知識・文学的文章の読解・説明的文章の読解が割り当てられている。素材文は、計6000字ほどで、ここに詩と放送問題が加わる。
総解答数は30~40問ほど。おおよそ、漢字5問・読解問題20問。ことばの知識15問ほどという構成である。記述問題・書き抜き問題が6~7問ほど出されている。
選択肢は四択で、消去法で残った二つで迷う場合が多いだろう。
[文学的文章の読解]
素材文は学校を舞台にした話が多く、小学6年生にも理解しやすい内容になっている。選択肢問題は紛らわしく見分けづらい選択肢ではないので、読解がしっかりできていれば正解を選べる。記述問題も論述タイプではなく、文中の手掛かりをもとにまとめられるものなので本文を十分に理解していれば難しくはない。
文学的文章の読解力を養おう。
人物の整理――人数・名前・それぞれの関係などを確認する。だいたいの性格も見ておこう。性格が違えばその言動の意味するところも違ってくる。
場面の変化――時間・場所・人物の入出などで場面の変わり目を見つける。場面の変わり目を訊かれる問題もある。
心情の把握――人物の言動・表情や情景などから、気持ちを読み取る。最も問題にされる部分である。多くの文章を読んで様々な人間の考えに触れておくことがなによりの経験になる。
主題の理解――作者が描きたかったことは何か。人間の成長や葛藤・挫折、戦争の悲惨さなど、よく描かれるテーマがある。読書を通じて多くのテーマを見ておくことで、テーマをとらえる力もより付くことだろう。
[説明的文章の読解]
素材文は自然科学や社会科学分野の文章が多く使われている。内容によってはやや難しい用語なども含まれているので、語彙力アップを図っておきたい。
書き抜き問題があるので、キーワードや要点には目印をつけて探しやすくしておくとよい。
説明的文章の読解の基本を身に付けよう。
段落の整理――形式段落を意味段落にまとめる。意味段落の内容を小見出しのように書いてしまうとわかりやすい。
要点と細部――段落の中で最も重要な1文を見つける。傍線などで目立つようにしておこう。説明や言い換えなどは細部にあることが多い。
要約と要旨――要点をつなげて要約ができる。要約のなかで筆者の最も言いたいことが要旨である。つまるところ、要旨を読み取るのが一番の目的である。
[記述問題]
40~120字ほどでまとめる問題が出されている。
文学的文章の場合は人物の心情を訊かれる場合が多く、文中にはっきり示されていないことも多いので、自分で読み解く必要がある。小説・物語に多く触れて気持ちの変化や情景の読み取りなどの経験を積んでおこう。
[知識問題]
大問一・五・六で、ことばの知識・漢字などが出されている。試験はまずこの部分を答えて、読解問題に進むのがよいだろう。慣用句を使った小作文が出されているので、自分でも練習してみよう。
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2025年度「芝浦工業大学附属中学校の国語」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
長文読解の文量6000字ほどで総解答数は36問。ここに放送問題と詩の鑑賞が加わり、それだけ読む量も増えてしまう。書き抜き・記述と書く字数も多くなるので、知識問題や選択肢問題はあまり悩まず、できる部分をどんどん進めて記述に多めに時間を残せるようにしたい。
過去問でペース配分と放送問題に慣れておこう。
【大問一】放送問題
- 難度:やや難
- 時間配分:10分
問1 OECDは企業が仕掛けるダークパターンを7つに分類しているが、放送で流されたのは緊急性・こっそり・行為の強制の3パターンである。
問2 企業が仕組むダークパターンに対処するのに重要なのは、ダークパターンというものの存在を知ることであると述べている。
問3
1. 放送で紹介されたのは3パターンであるが、全部では7パターンある。
2. 「個人情報を得るためにつくった」のではなく、「自分たちに都合のよい行動を利用者に取らせるため」である。
3. こっそりパターンには気づかれたくない情報を小さく見づらくする方法があると述べられているので、合っている。
4. 国内配信されているスマホアプリ200個のうち93.5%に仕組まれているとしても、「すべてのスマホアプリの90%に仕組まれている」とは言えない。
〔ワンポイント!――放送問題を取り入れている学校はまだ少ない。通常の読解問題のように読み直しができないなど、また別の慣れが必要である。聞き取り問題用の教材なども出ているので、なるべく多くこなして慣れておきたい。〕
【大問二】小説の読解
- 難度:標準
- 時間配分:18分
- ★必答問題
実家が南部せんべい店であることを恥ずかしく思う気持ちもあった主人公だったが、友だちである潤の家庭環境やそれに伴う言動に気持ちを動かされ、家業を誇りに思い、自分もせんべいをうまく焼きたいと素直に思えるようになった。
問一
A. 「まるで~のようだ」という比喩(たとえ)の意味→カ
B. 目的・願望を表す「ように(だ)」→エ
問二 初めてせんべいを焼いた潤がよっしーに筋がいいとほめられたのを聞いて、ライバル心を覚えて経験がある自分の腕前を見せたくなった。
問三 「もっとくっきり残っていたら自慢できたのに」と、火傷の跡がせんべい焼の経験があることの誇りの証となっている→選択肢ウ
問四 イ
問五 「お母さんもきっと喜ぶだろう」とよっしーや主人公に言われて安堵しているので、せんべいを送っても喜ばないのではないかという不安が潤にあったことがわかる→選択肢ア
問六 例: 潤のお母さんがせんべいを喜んでくれ、潤も嬉しそうで元気な様子でよかった。うちのせんべいがみんなに喜んで食べてもらえるのが誇らしい。僕も潤に負けられない。美味しいせんべいを焼けるように頑張ろう。(九十六字)
問七 ア・イ・オ
【大問三】随筆文の読解
- 難度:標準
- 時間配分:15分
- ★必答問題
子どもに誘われてアゲハ蝶やカタツムリを観察した経験を紹介し、制約があるからこそ得られる自由があるのだと筆者は述べている。
問一 直前の段落の内容からうまくまとめられる。母アゲハが幼虫のえさになる葉を選んで産卵し、生まれた幼虫がその葉を食べて成長する風景(四十二字)、などとまとめられるだろう。
問二 母アゲハと幼虫・古い幹と新しい枝葉という二つの例から、「世代を経る生命の連なり」を示していると考えられるだろう→選択肢ウ
問三 アゲハ蝶とは別に「新しいことは古いことと矛盾しない」例として樹木の若葉を挙げている→「たとえば」
問四 エ
問五 前半のある段落に「それぞれの人に固有の生の来歴は、自分を支える糧ともなり、制約ともなる」と述べられている。「かなり絞られている=制約」「かつてよりも自由=自分を支える糧」と読み替えれば、同じことを表していると読み取れる。
問六 ア. 制約があるからこそ思いがけない出会いや新たな可能性が得られるという意味で「自由」なのであり、何の制約もない「自由」とは違うということである。
問七 ウ
〔ワンポイント!――読解問題は文学的文章・論理的文章のうち、2題が出題されている。どちらかが不得意だと失点が大きくなる。不得意な方を重点的に練習して、平均して点が取れるよう力をつけよう。〕
【大問四】詩の鑑賞
- 難度:標準
- 時間配分:10分
- ★必答問題
娘のご機嫌を取りながら夕食を準備する父と娘の、ある夕刻の風景。
問一 「半日他人の家で暮らしたので」が理由と考えられる。何かわけがあって母親はおらず、父親との二人暮らしであることも推測される→選択肢イ
問ニ おそらく仕事を終えて疲れた身体で夕食の支度をしている父親である。娘にまとわりつかれて調理が進まず、苛立ってしまったのであろう。
問三 「ハヤクココキッテヨォー」「ハヤクー」などの急かす言葉や、父親の呼び方が「オトー」と短くなっていることにユリの忍耐切れが表れている。
問四 エ
問五 ウ. 傍線⑤の時点ではまだ食事は始まっていない。
〔ワンポイント!――毎年、詩の鑑賞が出題されている。学校ではあまり時間を割かない分野かもしれないので、詩の教材を一冊はしっかりこなして表現方法や詩の読み方のコツをつかんでおこう。〕
【大問五】ことばの意味・四字熟語など
- 難度:標準
- 時間配分:5分
問一 ウ
問二 1. 馬耳東風 2. 異口同音
問三
ア. 「思い出は――初勝利をした」では主語・述語の対応がおかしい。
イ. 「家族と旅行や」がつながる適切な表現がない。
ウ. 「むかえに来ていた」の主語が示されていない。
問四 「横車を押す」は無理に行う・無理を言うなどの意味である。誰かの無理な言動で、理不尽な結果になった、というような文脈で使うのがいいだろう。
〔ワンポイント!――慣用句などを使った小作文が例年出題されている。同じ字数で類似の作文を書いてみるなど練習しておこう。〕
【大問六】漢字の書き取り
- 難度:標準
- 時間配分:2分
- ★必答問題
1. 批判 2. 講読 3. 便乗 4. 散策 5. 交(わす)
攻略のポイント
説明的文章・論理的文章のうちから二題が出題されること、書き抜き問題・記述問題が大きなポイントになること。
以上の2点を意識しながら、読解力をつけられるようできるだけ多くの文章に触れて、記述問題の字数に合わせた練習も積んでおきたい。放送問題や詩の読解など、本校の特色にも慣れておく必要がある。
漢字・ことばの知識も一定数出題されて配点もそれなりに大きいので失点するともったいない。基本レベルでよいので全般的に頭に入れておくこと。
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