芝浦工業大学附属中学校 入試対策
2025年度「芝浦工業大学附属中学校の算数」
攻略のための学習方法
6年生の夏休み前は、入試全範囲の基礎を固める最終段階となる。まず取り組むべきは、受験用テキストの基本問題を通じて苦手単元を明確にし、必要に応じて5年生用のテキストに戻って知識の補強を行うこと。基礎知識の穴を残したままでは、応用力を積み上げることはできない。
芝浦工大附属中の本格的な対策は、過去問演習から始めるべきである。本校独自の出題形式と傾向を肌で感じ取り、その特性に合わせた対策を立てなければならない。受験用テキストに掲載された発展問題も有効だが、最終的には他校の過去問から出題傾向に近い問題を抽出し、実戦的な演習に移行する必要がある。
以下に、本校入試で頻出する分野ごとの学習法を示す。
【独立小問】
大問2全体と大問3の約4割は、定番の標準問題で構成されている。あらゆる単元からの出題に対して、迅速かつ正確に処理できる状態を目指すべきである。重要なのは、大問3の残り6割を占める、発展的かつ高難度の独立小問への対応だ。受験用テキストの中でも特に、独立小問形式の発展問題に絞って徹底的に訓練する必要がある。解けなかった場合、すぐに答えを見るのではなく、あらゆる手段を尽くして自力で答えを導き出す訓練を重ねること。問題解決力はこのプロセスでこそ養われる。
また、作図の問題にも特別な注意を要する。中学で正式に扱う「コンパスと定規のみの作図法」や、等積変形の典型的パターンは、あらかじめ個別に練習しておくことが不可欠である。
【大問】
大問4・5の攻略は、本校の過去問に繰り返し取り組むことから始めるべきだ。出題形式と論理構造を熟知することが、的確な戦略の出発点となる。受験用テキストに同様の大問が見当たらない場合は、他校の過去問の後半にある大問から類似問題を探し出し、レベルを徐々に上げながら演習を積む。最初は滑り止め校レベルの問題からスタートし、無理なく取り組めるようにするのが望ましい。
解説のある問題を優先的に選び、1題に対して10分程度集中して取り組む。これらの大問では、設問の意図を正確に把握し、思考の過程を積み上げる「没入型の読解力」が求められる。解けなかった問題は、解説を熟読し、構造と考え方を完全に理解すること。成果が出るまでに時間がかかることを前提とし、粘り強く取り組む姿勢が必要である。
【「式や考え方」の記述】
大問3以降の解答欄には広い記述スペースが確保されており、中途半端な式だけでは大幅な減点となる可能性が高い。かといって詳細すぎる説明は時間を浪費する。どのような式を記述すべきか、どの程度の説明であれば十分か、自分なりの記述スタイルを確立することが不可欠となる。そのためには、本校の実際の解答欄を参考にしながら、繰り返し記述の練習を重ねる必要がある。
【「聞いて解く問題」への対応】
本校独自の音声問題(大問1)は、紙に書かれた問題を読むことに慣れている受験生にとって大きな障壁となる。特に、設問2の②は高度な内容を含む場合が多く、焦りが失点につながりやすい。
1分以内に答えるという制約の中で、正確な聞き取りと迅速な判断を行うには、メモを取る技術の習得が不可欠である。設問2の②に関しては大問3対策と重なるため、まずは「聞いて解く」ことそのものに集中すべきである。過去問に繰り返し挑戦し、音声に慣れ、安定した得点源にしていく必要がある。
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2025年度「芝浦工業大学附属中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
全19問構成で、聞いて解く大問1に6~7分を要し、残りを大問2~5に充てる。各大問の設問は4問前後で、制限時間は60分。特に、大問3以降は式と考え方の記述が必須であることに注意。大問4・5には35分位かけてじっくり取り組みたい。そのためには大問2・3を素早く処理しなければならない。
【大問1】聞いて解く問題
- 難度:易
- 時間配分:6分
- ★必答問題
(1) 場合の数。にんじん、ごぼう、大根の買い方。メモしていれば簡単。
(2) 正確に作図できる様にしっかり聞き取れるかどうか。②は発展問題。
(1)(2)①は基本レベルだが、「メモを取る」必要がある。本校入試第1・2回の過去問の「聞いて解く問題」はかなりの問題数が手に入るので、徹底的に練習して対策を立ててほしい。(3)は難しく感じる年もあるかもしれないが、問題形式に慣れてくれば攻略可能であることが分かってくる。
【大問2】計算と独立小問
- 難度:易
- 時間配分:7分
- ★必答問題
(1) 分数と小数の簡単な四則混合計算。毎年出題。
(2) □のある計算。毎年出題。
(3) (割合の特殊算)食塩水。面積図で簡単に求まる。
(4) (平面図形)多角形の角度。様々な部分の角度を地道に求めて行けば解ける。
(4)にやや複雑な計算が含まれるが、本校合格を目指す生徒は、すべて素早く処理し、全問正解が当然。
【大問3】独立小問
- 難度:標準
- 時間配分:15分
- ★必答問題
(1) (数の性質)平方数。素因数分解を利用できれば早く解ける。
(2) (平面図形)図を描き、マルイチ算で解くことも可能。
(3) (速さ)文章を丁寧に読み、速さの公式を使用するだけ。
(4) (平面図形)正六角形の面積比の発展問題。
(5) (立体図形)斜線部分を移動させるとより簡単に解ける。
(3)(5)の2問ともそれほど時間をかけず、困難なく解け、少なくとも1題は正解できたなら、本校対策は順調に進んでいる。この段階で合格可能性は50%に近い。仮に2問とも不正解ならば、もう一度基礎練習に戻る必要がある。
【大問4】規則性:N進数
- 難度:やや難
- 時間配分:17分
- ★必答問題
(1) N進数ではあるが、場合の数の積の法則と考えてもいい。
(2) (1)をやや複雑にしたが、やり方は同様。
「位ごとに規則の違うN進数は結局N進数に過ぎない」と分かれば、(1)(2)はさほど困難なく正解できる。(3)はやや複雑になるが、考え方は同じである。
【大問5】立体図形:立方体のカット
- 難度:標準
- 時間配分:15分
- ★必答問題
(1) 平行な面の切り口が平行であることと辺を延長する方法で断面は求まる。
(2) 立方体を三角錐が突き抜けていると考えると解法は見つかる。
(3) 切断の仕方を解説しなければならない。このような記述練習も必要。
(4) (3)が正確に理解できていれば、同様の切り取り方をしているので比較的解きやすい。
(1)(2)は立方体の切断に関する重要な解法「平行な面の切り口は平行」「辺や面を伸ばし、同一平面上の点をつなぐ」が使いこなせていればさほど難しくはない。(3)(4)は、様々に線を引き試行錯誤を繰り返し、正解に近づいて行くような訓練を重ねることが必要。時間はかかるが、この種の訓練を続ける中で別次元の学力を手にすることができる。
攻略のポイント
出題形式は全く変わらない。
ポイントは次の4点。
①大問3の応用力を試す独立小問。どの分野が出されても素早く判断し、処理する能力を養う。
②大問4・5は深い考察が必要な本格的な大問。長い文章を読み解き、じっくり考えを推し進める訓練が必要。
③「式や考え方」の記述に注意する。日ごろから意識的に練習しておかなければ本番で時間が足りなくなる危険性がある。
④「聞いて解く問題」では、メモを取らなければ解けない。2問目の②は発展問題が多く、素早い判断が求められる。
以上、本校は独自の対策が必要である。時間がかかる分野も多く、6年生の早い時期から本格的に開始すべきである。
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