帝塚山中学校 入試対策
2025年度「帝塚山中学校の算数」
攻略のための学習方法
質の高い生徒を入学させるための男女英数S選抜や併願があったり、いろいろいとややこしい仕組みになっている、二昔前の埼玉県私立中学問題では、問題が難しすぎて合格者平均点がかなり低い時期が続いた。そんなころを思い出させる。しかし当校の算数は良問が多く、時間もたっぷりかけられるので本番への力試しとして受けてみるのも悪くないかも知れない。
テスト時間が60分で150点満点、大問は小問が並ぶ【大問1】をふくめて6つ。また、【大問1】は計算問題から立体図形まで明らかに「易」の問題ばかりではない。ただしこれらの大問での取りこぼしは後できつくなるので全範囲に渡って基本問題までは解けるようにしておきたい。
また、【大問1】以降は、《標準》から《やや難》の設問がレベルの高さを維持してるが、どの設問でも(1)またはそれに相当する設問はかなり易しかったりする。得意としている分野は各人あると思うので、【大問2】であれば規則性、【大問3】は流水算、【大問4】は水槽グラフ、【大問5】は平面図形、【大問6】は回転体、に手をつけて点数源として欲しい。ただし、【大問3】・【大問6】の後半の設問は「捨て問」に近いほど難しい。
また当校に於いては、作図力が大きくものを効かせている。式と計算だけにこだわりを見せていると【大問1】の立体図形に始まり、【大問3】以降はかなり苦労をすると思う。自分で図を書いてそこから答えを導き出す、というタイプの生徒には問題の傾向はあっている。しかし受験するからには苦手なままにしておけない。普段からもう少し平易な問題で練習を積もう。
さらに要求されているものは計算力だろうか。単純に計算する問題も複数含まれているが、それ以外でも【大問2】の規則性の問題や、【大問3】の流水算など、答えが出てもしっくりこないくらい計算が複雑なので、問題の質をキープする分にはかまわらないが、当日受けている生徒が不安に駆られないよう答えの大きさには注意が必要だと思われる。
最後に。帝塚山1次Bの算数は、受験する生徒たちの学力に対して、問題が少し難しすぎる気がする。(ちなみに男子英数S理系で合格者平均点が92.6、男子英数では合格者平均点は66.4、150点満点である。女子に更に低い)学校の方針であろうがやはり合格最低点は60%台(90点台)にしてほしい。その方が他科目との兼ね合いで、算数でのみ得点を積み上げようとするタイプの生徒や、逆に算数は20分でも他科目との合計で合格してしまう生徒が出てくるのではないか、と思う。入試問題が難しすぎると受験生の増減にも拘わるし、一考されてはいかがだろうか。
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2025年度「帝塚山中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
テスト時間60分で大問は6題、点数は150点と大変にヴォリューミーな中身を有している。【大問1】一行問題もこの中だからこそ平易と呼ばれるわけで十分に標準レベルをクリアされている。後半には補助線を必須とす図形の大問が並んでいて難易度とも高い。
時間的に追い詰められることはなかろうが、内容的には時間に余裕はない。解ける問題を一問ずつじっくりと解いていくしかない。
【大問1】計算・一行問題
- 難度:易
- 時間配分:16分
- ★必答問題
はじめての2題の計算問題はこれといって注文はなかろう。(3)の食塩水の問題では、溶けている水の重さが変わらない点に注目して答えを出していく。面積図を用いても解けないことはない。(4)は入試問題らしいやや難しい過不足算。男女に配るクッキーの枚数から考えて男の子の人数が女の子の人数より5人多いことを条件から見つける。あとは男子の人数を女子の人数に合わせてクッキーを配り直して全体との差と1人あたりの差を比べてみる。(5)は典型的な分数の問題で、それぞれ仮分数にした後の、35と21の最大公約数、8と32の最小公倍数から目的にとする分数を見つける。
(6)これはもう計算問題みたいなもの。理屈はいらぬ。ひけーひけーのあとは、われーわれーと細かな数値の計算が続くので内容は易だが面倒な問題だ。
(7)どこから頭を突っ込んだら良いか考えてしまうやりとり算でBとCが5:3になったあと、Aからお金をもらってA:B:Cで現れるのでそのとき、BとCの比の差を統一すれば良い。
(8)これも時間がかかる問題で、塗りつぶした方の(台形と見立てて)上底、下底の長さを求めていき、上側4つ分の面積を2倍する。
(9)近年はやりの立体の切断問題。最後にもあったがここにも存在。求めるのはCD上に現れる小さな三角すいPQRS(R,Sはこちらで仮名)で、立体面上に展開する三角形の相似を使ってPQ=4cmを求め、さらにPQRの底辺PQにしたときの高さ、同じく、PQSの底辺をPQ賭した時の高さもまた求まるから体積も求まる。
【大問2】分数の数列
- 難度:標準
- 時間配分:8分
- ★必答問題
(1)並んでいる分数の列を組み分けしていく…と一組目から3,4,5,6…と数が1つずつ増えていく。最初に6が現れるのは6組目の1番目だから求められよう。
(2)はじめから85番目の数は、(3+4+5+6+7+…+12)+10より考えていけば良いのである。
(3)5/7の1回目に現れるのは7組、2回目に現れるのは分母分子に3をかけた形になっているので35組目の13番目、さらに3回目は分母分子を5倍したときの…と考えていけば良い。
【大問3】流水算
- 難度:やや難
- 時間配分:10分
- ★必答問題
一見単純な流水算に思えるものの、(1)はまだしも、(2)以降は割り切れない数値になるので解き方が当たっていても、正解しているかという自信が持てない。更に(2)(3)をうまく解くためには、10分間の休憩も含めた船①のグラフ(ダイヤグラム)を書けないと上手く答えが出ないし、出てきた数値も前述通り割り切れないのでかなり難しい。
(4)はやはりグラフを使って求めないと正解にはたどり着けない。スルーするところか?
【大問4】容積と折れ線グラフ
- 難度:標準
- 時間配分:6分
- ★必答問題
中盤の大問では最も手がつけやすい問題と言えよう。ただし、(3)は図1を使って解くとき方と図2のグラフの傾きから解く場合があるので両方とも勉強しておいた方が良いだろう。
(1)Aの底面積、おもりBの体積、水槽Cの容積と求められるものは求めておく。給水を始めてから18分後に水槽Aの水面の高さが10cmになるので、ホースの吸水量も求められる。
(2)水槽Aの水面の高さが38cmになる時間を求めておく。給水を始めてから52分後の水槽Aの高さはグラフから求められるのでそれにつれて配水管の排水量も求められる。
(3)水槽Cの底面積が求められるので、1回目にAの水面の高さが14cmになるのは(2500-600)×(14-10)÷2000+18=□分となる。2回目は(2500-600)×(30-14)÷(6000-2000)+52=△分となる。グラフの傾きを使って求める方法もある。
【大問5】平面図形と比
- 難度:やや難
- 時間配分:8分
(1)細かく正六方形ABDCFETを1辺の長さがAPの長さが等しい正三角形に割けるこどができる。よっして。DG;GEを求められよう。
(2)APの長さを1辺とする正三角形を1とおくと、正六角形ABCDEF面積は54になる。また、三角形APUの面積は1×2=2だから、正六角形だから、正六角形PQRTUの面積は、54-2×6=42。
(3)この問いは算数が爆発に出来る生徒に任せてわれわれは逃げるぞ。
【大問6】回転体
- 難度:やや難
- 時間配分:12分
- ★必答問題
やはり最後の大問が最も難度が高くとりつきにくいものであった。
(1)はさいわい基礎。ここは出来ておきたい。
(2)三角形OABをOBを軸と回転して出来る立体は半径が5cn、高さが8cmの円すいになるので6×6×3.14×8×1/3,三角形OCDをOBを軸として回転して出来る立体は半径が2.4cm,高さが5cmの円すいを二個貼り合わせたような立体になるから、2.4×2.4×3.14×5×1/3になる。よって四角形ABCDはBCを回転した出来る立体とBC上に出来る立体の体積比をとればよい。計算を上手く省略すること。
(3)これは難題であり、【大問5】(3)の、逃げるが勝ち、の心象だ。
攻略のポイント
テスト時間は60分で150点満点。合格者の平均を見ると(男子66.4/150、女子58.7/150)とかなり低い数値になっている。男子なら半分、女子は4割も取れば合格者の資格を取るのに十分な資格というわけだ(種々の選抜法は除く)。
合格をまず一に考えるならば、前半の一行問題、【第2問】以降では解きやすい(1)や(2)を解くなどしてテストの解答用紙の半分を占めよ。あとは残った難題を一問ずつ克服していければ合格には手が届く。あまり無理をしないで得点を重ねること。これが現実的な合格法だ。
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