東大寺学園中学校 入試対策
2025年度「東大寺学園中学校の社会」
攻略のための学習方法
〇形式・分野
大問は4つ、総解答数は50前後で構成され、記号選択と用語記入が大半を占める。長いリード文はないが、総計すると読む文量は多くなる。
記号選択問題では正誤の組み合わせ問題が頻出であり、正確な知識が求められる。適語記入も原則は漢字であり、用語を覚える際はやや難しい言葉も漢字で書けるようにしておきたい。
問われる内容は基本的事項が多いが、一部に細かい知識を問われる問題もあり、答えられれば他と差が付く。
分野別では地理・歴史・政治経済がほぼ同じ比重で出題されている。国際関係の出題もあるので、時事問題集・重大ニュース集なども活用して知識を蓄えておこう。
〇地理分野
各地の地名・地勢・気候や産業の特色などの基本事項が多く訊かれている。
日本全体について広く問われる場合もあればひとつの地域について少し詳しく答える問題もある。
多少の細かい知識を問われることもあるので、白地図などで地域ごとに関連事項を整理しておくとよい。
地図帳もそばに置いて地名や場所を確認しながら進めること。
統計・グラフや地図などの資料が多く用いられる。考える時間が必要になるので、スピードも意識して問題に取り組み、資料集などでデータの読み取りや地図の見方などに慣れておこう。
〇歴史分野
幅広い年代から出題され偏りは無く、広い範囲からの基本事項の出題が多くなっているが、一部やや細かい知識を問う問題もあり、答えられれば差がつくところである。
人物・年代・政治・文化などについての基本的事項を訊かれる問題と、それを時代の流れに沿って整理させるような設問・時代順の並べ替えがよく見られるので、やはり年表の活用が有効となる。
この分野ではあまり写真・図版などの資料は使われない。文章で読む問題が多いので、正確に読むよう留意しよう。
〇政治経済分野
憲法や政治のしくみなどの基本事項が多く出題されている。国際関係の問題もこの分野で合わせて出題されることが多い。
憲法・政治のしくみや国際連合・国際会議などの基本事項に加えて、とくに近年の重要な出来事や社会的問題について資料集・重大ニュース集などで詳しくなっておきたい。
〇正誤の組み合わせ問題
設問の多くを正誤の組み合わせ問題が占める。1問正解するのに複数の解答を考えなければならないので、時間もかかり正確な知識も問われる。文章の細かい部分にも注意をはらって、見間違い・見落としでミスしないよう過去問でよく練習しておこう。
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2025年度「東大寺学園中学校の社会」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
問題数は49問ほどで時間は40分。ただし、選択肢問題が正誤の組み合わせ問題となっており、1問で2つの解答を求められる点、時間はかかる。大問は4つ。
記述問題は出されなかったが、地理分野で資料が多く用いられているので、その分の手間も考慮する必要がある。
【大問1】地理分野
- 難度:標準
- 時間配分:20分
- ★必答問題
各地の産業・貿易や気候などについて訊かれている。
(1)
b. 扱う商品の価格が高いので、売り場面積当たりでは百貨店の方が販売額は大きい。
d. 多数の店舗が入るため、郊外の広い敷地に建てられることが多い。
(2) 昼夜人口比率が高いのは都市部と考えられるのでB。Aで滋賀県の比率が低いのは、京都府のベッドタウンとして住む人が多いためと考えられるので、老年人口比率。残るCが1世帯あたり人員となる。
(3) A・Bでは、長崎県が1位であることからBが海面漁業で、Aが林業。X・Yでは、九州でもっとも林業の産出額が大きいYが宮崎県で、Xが熊本県である。
(4) Aは長野県・北海道・新潟県が上位なのでスキー場、Bは海がない県も含まれているのでゴルフ場、Cが海水浴場となる。
(5) 最も貨物輸送量が多いAは自動車、次に多いBが船舶、Cが鉄道である。
(6) 一年を通じて日照時間が長いBは太平洋側の宮古市、冬に雪が多いと考えられる秋田市はC、残るBが盛岡市である。
(7)
① 出荷額が増えているアは自動車関連の生産が多い愛知県、かつて多かったが急速に出荷を減らしているウが東京都、大きな変化がないエが広島県で、残るイが大阪府である。
② 自動車やその関連工場が多い広島県が含まれるBが輸送用機械器具製造、石油化学コンビナートが多い山口県などが含まれるCが化学工業、和紙などの生産が多い高知県が含まれるAがパルプ・製紙業である。
(8)
① ウ・エ
② 広葉樹が多いBは赤道付近に位置するブラジル、寒冷な気候で国土全体で針葉樹林帯が多いフィンランドがA、国土の中央に乾燥地帯が広がるアメリカがCである。
(9)
a. 最上川は山形県のほぼ中央を流れている。
c. 吉野川は主に高知・徳島県内を流れて海に注ぎ、香川県には接していない。
(10) イ
(11)
① 集積回路・金属など軽量で高価な製品や航空機が輸入されていることから、アとウが成田空港。イとエでは近年のIT需要の増加から、エが2022年と考えられる。
② 東京都小笠原諸島が自然遺産で登録されている。
(12)
① a. 日本に住む外国人では中国人に次いでベトナム人が第2位であり、インド人は10位に入っていない。
②
ア. 緯線は赤道付近が最も長く、極点では0である。
ウ. 北アメリカ大陸ではなく、南アメリカ大陸である。
エ. 最北端の択捉島から最南端の沖ノ鳥島まで、日本はおよそ北緯45度から20度の間にある。
〔ワンポイント! 地理分野では統計・グラフや地図などの資料が多く用いられる。類似問題を多くこなして、素早く読み取れるように練習しておこう。〕
【大問2】歴史分野
- 難度:やや難
- 時間配分:16分
- ★必答問題
各時代の人物や出来事などについて訊かれている。
(1)
ア. 儒教が伝わったのは古墳時代である。
イ. 鉄剣ではなく、金印を授かった。
ウ. 吉野ケ里遺跡があるのは佐賀県である。
(2) 遣唐使の派遣(630年~)→蘇我氏滅亡(645年)→藤原京遷都(694年)
(3) b. 朱印状を発行したのは江戸幕府・将軍である。
(4) びわ
(5)
ア. 江戸時代には絹は高級品で公家や上級武士が身に着けていた。
ウ. 五人組は相互に責任を負わせ、犯罪や年貢の未納を防ぐのが目的であった。
エ. 1837年の出来事で、19世紀である。
(6)
イ. 頼朝は仏教を保護し、鎌倉周辺には多くの寺院が建てられた。
ウ. 朝廷を監視するために京都に置かれたのは六波羅探題である。
エ. 博多湾に石塁を築いて元軍との戦いに備えた。
(7)
a. 石炭の需要が増え、国内で多くの炭田を開発した。
b. 石油の代替として天然ガスや原子力発電への移行が進んだ。
(8)
ア. 長崎など貿易の拠点は直轄地とされ、他の地域には外様が配置された。
イ. 武家諸法度は2代将軍秀忠の時に制定され、3代家光のときに参勤交代がもりこまれた。
エ. 大名を監視したのは若年寄ではなく、大目付である。
(9)
a. 南蛮図屏風は南蛮人や貿易の様子を日本人が描いたものである。
b. この時来航を禁止されたのはポルトガル船で、スペインは一揆前にすでに来航を禁止されていた。
(10) 堺
(11) 函館(B)と下田(D)
(12)
ア. 岩倉具視は作成に関わっていない。
ウ. 鹿鳴館が建てられた(1883年)のはノルマントン号事件(1886年)より前である。
エ. 徴兵令は1873年に出されており、その後西南戦争が起こった(1877年)。
(13) 富士川の戦い(a・1180年)→倶利伽羅峠の戦い(c・1183年)→一ノ谷の戦い(b・1184年)
(14) 古事記伝
(15)
① 野口英世
② イ. 男女雇用機会均等法の制定が1985年であるから、合っている。
〔ワンポイント!――歴史分野の設問は文章を読んで答えることが多い。正誤を選ぶ組み合わせ問題も多いので、見間違い・見落としのないよう注意深く正確に読めるよう練習しよう。〕
【大問3】政治経済分野
- 難度:標準
- 時間配分:7分
- ★必答問題
政治のしくみや国際関係ついて訊かれている。
(1)
ア. 家電リサイクル法の制定は1998年である。
イ. 環境基本法ではなく、公害対策基本法である。
エ. 教科書の検定制度は廃止されていない。
(2)
a. 裁判員制度が創設されたのは2009年である。
b. 新たな証拠が見つかったときなど、再審は現在でも認められる場合がある。
(3) ア
(4) b. 過半数に達しなくても、得票数が最も多かった候補者が当選となる。
(5) エ. 条約を承認するのは国会である。
(6) イ
(7) アは職業選択の自由、イは表現の自由、エは請願権のことで、憲法に明記されている。
【大問4】混合問題
- 難度:標準
- 時間配分:7分
- ★必答問題
産業・交通や国会などについて訊かれている。
(1) 茨城県が上位にあるXはレタスの収穫量で、Yが水力発電量。レタスの生産量1位のAは長野県である。
(2)
a. 予算については衆議院に先議権がある。法律案は衆・参どちらに先に提出してもよい。
b. 予算は公聴会が義務付けられているが、法律案は開かなくてもよい。
(3) ラムサール
(4) 東京―青森間であれば新幹線を利用するのが便利であるから、Aが新幹線でBが航空機。Xがもっとも遠く空港もある福岡県、次に遠い石川県がYで、Zが新潟県である。
(5) ウ
(6) エ
(7) エ. 統監府ではなく、朝鮮総督府である。
(8) 第三セクター
〔ワンポイント! 基本的人権や平和主義、生存権などよく出される事項についてはとくによく覚えておこう。国際関係についての問題も出されるので、重要な出来事・組織や日本と関係の深い国々についての情報はチェックしておこう。〕
攻略のポイント
問題の難易度をみると、本校は中学入試の基本的レベルで安定した実力を有する生徒を望んでいると思われる。
マニアックな知識ではなく、幅広い正確な知識を問われている。
まずはテキストレベルでの確かな学力をつけるべきである。難問・奇問の心配をする必要は無い。
その上で
・歴史・地理・政治経済が均等に出題されていること
・用語は漢字で書かなければならないこと。
といった本校の特徴を念頭に置いて学習を進めることである。
テキストレベルの十分な実力があれば対処できる試験なので、基礎力の充実を。
志望校への最短距離を
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