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慶應義塾大学 環境情報学部 英語
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出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

慶應義塾大学 環境情報学部 英語

ここでは、慶應義塾大学の環境情報学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

慶應義塾大学環境情報学部 英語試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

総合政策学部と同様、2016年以降、700語程度の読解問題2題と1000語強の読解問題1題の問題構成が続いています。大学入試レベルの英文としてはかなり高いレベルの英語力が要求されます。論旨そのものは、一部を除き把握しやすいものが多いですが、選択肢を選ぶにはかなり精度高く内容把握が出来ていなければ解けないものも多いでしょう。また、語彙のレベルも高いです。

出題量と時間配分

試験時間は120分(英語選択者)。
出題されるのは読解問題3題ですが、トータルの語彙数は2500語前後であり、また英文の選択肢も含めるとさらに1000語前後増えることになるため、かなりの分量となっています。
それぞれの大問に30分×2プラス60分×1ずつ確保することはできますが、それでも長さとレベルの高さから時間的にも厳しい戦いになるでしょう。

出題形式

空所補充と内容把握を問う問題が出題されます。
空所補充に関しては語彙・文法的な視点が必要なものもありますが、基本的には正確に内容把握できていないと解けない問題が多く、語彙のレベルもかなり高いです。空所補充に関しては迷ったら、空所が出た段階で無理やり入れようとするのではなく、パラグラフを読み終えてから判断したほうが結果的に処理が早くなる場合も多いです。

解答形式

すべてマーク式の問題であり、設問リード文・選択肢は全文英語で書かれているため、回答する際には本文と同程度に注意深く読解しなくてはならないでしょう。正誤が明確ではないものも少なからずあるため、「より正しい」といえる選択肢を選ぶ技術が必要となります。

 

慶應義塾大学環境情報学部 英語試験を攻略するための勉強法

読解

英文量は多く、本文のみでも2500語を超えるため、速読能力を鍛える必要があります。
意味のかたまりごとに前から読み下していく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。

一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から訳し下すトレーニングをしよう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになります。
併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来きるでしょう。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにすることが重要です。漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。
音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来るでしょう。

さらに、各パラグラフのトピックを意識しながら読み進められるとよいでしょう(パラグラフ・リーディング)。英語はワンパラグラフ・ワンアイデアというルールを守った書き方がされているため、この特質を利用することで、長い英文でも途中で内容の流れを見失わなくて済みますし、設問を解くときに根拠となる箇所を発見しやすくなります。
ディスコースマーカーと呼ばれるつなぎ言葉にも意識を払うとより論旨の把握が楽になります。reader friendlyな文章が良い文章であるとされる英文の特質を理解していると、効率的な読解が可能になるのです。

また、トピックとして新しいものに関する分析的な評論・エッセイを日本語・英語を問わず読む習慣をつけることで、背景の知識と思考しながら文章を読む力を身につけることが重要です。

 

単語・イディオム

入試レベルとしては難解な単熟語が比較的多く用いられた英文が素材になっています。解答に直結する単語ももちろんそうですが、知らない単語を類推する箇所を減らすことで速読力をあげることが出来ます。
このレベルの大学を目指す以上は多くの受験生も高いレベルの単語を身につけているため、後述の上級レベルの単熟語に対応できる教材を利用しましょう。

 

推奨テキスト

ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈編、長文読解編、単語・イディオム編に分けてご紹介します。

英文解釈

(1)『英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。

(2)『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来ます。(1)をやる時間がない人はこちらでも良いでしょう。

(3)『Rise構文解釈1・2』(Z会出版)
2までやれば英文解釈に不安はなくなりますが、どちらかと言うと、国立との併願者向けです。

長文読解

(1)『パラグラフリーディングのストラテジー1・2』(河合出版)
ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっています。パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形です。3もあるが難関国公立向けであるため、こちらについては国公立と併願する生徒向けです。

(2)『全レベル問題集:英語長文6』(旺文社)
    『イチから鍛える英語長文700』(Gakken)
    『英語長文PREMIUM問題集:Advanced/Top』(東進ブックス)
いずれも音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立ちます。ある程度の長さと難易度に慣れるために夏には取り組み始めたい一冊です。

(3)『Newsweek英語版』
やや長めの特集記事を読むことで英文読解の耐久力がつくとともに、様々な事象についての背景知識が身につきます。

(4)『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものです。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておきましょう。問題形式が同一である総合政策学部の過去問も利用しましょう。また、問題形式が同じである総合政策学部の過去問も利用したい一冊です。

単語・イディオム

(1)『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。本学部の語彙のレベルを考えれば上級編まで確実に身に着けたいところです。

(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになります。

(3)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)
語源ごとに編集された単語帳です。単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやすくまとまっています。自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用すると良いでしょう。

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