総合型選抜の対策 大学受験 プロ家庭教師
プロ家庭教師による

大学受験 入試傾向と対策

真の論述力を磨いて受験機会を増やし、早稲田大学の全国自己推薦入試に合格

N君の場合

指導を始める前の状況

■指導開始時期: 高3の8月
■指導科目:   小論文/志望理由書
■指導回数:   週1回2時間

N君は、高校3年生の夏休みに大学受験の志望校選びをしている中で、第一志望を早稲田大学社会科学部にすることに決めました。そして、一般選抜試験対策もしつつ、合格可能性を高めるため、全国自己推薦入試の対策も始めようと考えていました。

ただ、その時点では「自己推薦型入試」とはどんな入試なのかも全くわかっていなかったようです。一次選考の志望理由書や活動履歴書の作成に加え、二次選考では小論文や面接まであると知り、そのプロセスを考えるだけで面食らったと言っていました。そこで、8月初旬に個人指導を希望し、私の授業を受講する運びとなりました。

N君は、小学校低学年からずっと水泳部で、肺活量に裏付けられた滑舌の良い好青年でした。ただ、いわゆる帰国子女で、中学2年の時に日本に帰国するまで、家庭内では日本語を使っていたものの、周囲の友人はことごとく外国の人だったため、完全に英語ネイティヴでした。つまり、特に日本語の読み書きの壁が彼には大きなボトルネックだったのです。とはいえ、将来的には英語力を活かしつつ「何か国際的に起業したい」という幼少期からの夢を叶えるためには、幅広い教養を身につけられると謳う早稲田大学社会科学部が最適と確信した、とのことでした。

指導内容

初回体験授業時に判明したN君の問題点は、主に3つありました。

① 「自己推薦型入試」とは、そもそもどのようなものか理解できていなかったこと。
② これまで感想文を書いたことはあっても、小論文は全く未経験だったこと。
③ 早稲田大学社会科学部の小論文の出題傾向に見合う予備知識が相当不足していたこと。

まずこの3点を確認し、それぞれに対しての学習方針を提案しました。

① 早稲田大学社会科学部のホームページを覚えるくらいにメモを取りながら読み込むこと。
② 400字程度のオリジナル小論文問題をコンスタントにこなしていくこと。
③ 出題傾向にあった参考図書を読み進め、要約していくこと。

そして、授業時には毎回上記提案のノルマを遂行することを宿題とした上で、その添削チェック・参考図書についてのディスカッションをしました。その後、慣れ具合を見て志望理由書の雛形を作成してもらいました。小論文では400字の練習問題を50題こなしてもらった後、実際の過去問を解いてもらい添削チェックをしました。

結果

進学先: 早稲田大学社会科学部

■学習状況の変化、成長の様子

N君は当初、「全てが人生初」と言いながら取り組んでいました。中高通して、小論文と名付く授業は皆無だったそうです。ただ、授業開始後1ヶ月程して「書くことが苦ではなくなってきた」と言い始め、9月末には「自信が湧いてきた」とも言ってくれました。コンスタントに毎回のノルマを消化しており、授業中のディスカッションも互いに立場の違いを認めながら、建設的合意形成を毎回目指し徐々に意見構築ができて、最終的には「コラボアートですね」とコメントしてくれるようになりました。最終的に志望理由書を提出する直前の一言は、「書くのが楽しかったです。」でした。

■生徒とのエピソード

「いや、それは納得できません。」これが、出会った頃のN君の口癖でした。「Yes or No?」の二元論が日常あらゆる場面で当前に要求される米国で小学校卒業まで生まれ育った彼にとっては、何の悪意もないセリフでした。ですが、志望理由書や小論文には「論文作法」があります。端的にそれは、近代科学の父ルネ・デカルトが提唱した科学する際の根本精神「エポケー」だと言い得ます。

「エポケー」とは「感情・判断の一時停止」です。つまり、頭ごなしに「Yes/No」とレッテルを貼るのではなく、よく観察吟味した上でアイデアを取捨選択していく知的態度です。

二度目の授業の時にN君にこのことを伝えましたら、咄嗟に「いや、それを高校生に求めるのはおかしいんじゃないですか?」と言われました。「それがエポケーしていない状態だよ。」と言いますと、「あっ!、、、わかりました。」と言ってくれました。

■総合型選抜を目指す生徒へのアドバイス

総合型選抜入試では、上述の「エポケー」力が何よりも求められていると思われます。現代日本の大学受験は、西洋近代合理主義精神のもとにできた大学組織なるものに志願する行為ですから、当然のことでしょう。ですので、総合型選抜受験を考えておられるのでしたら、微に入り細を穿ってこの「エポケー」習慣を会得される必要があると思います。

N君の見事合格した早稲田大学社会科学部の過去問を見ていただくと一目瞭然ですが、実に多岐に渡る出題です。ホームページにも明記されていますが、学際性(多分野の異同を把握する能力)、臨床性(現実把握・突破力)、国際性(多言語リテラシー)を持つ人が求められています。また、「いわゆる受験勉強に力点をおいてきた人とは一風異なった「+αの個性」を持つ人を対象としています」とのことです。この学部を志望する方は、こうした現代的要請に具体的かつ端的明瞭に答えられるトレーニングを積み、基礎教養獲得を心がけると良いでしょう。

小論文未経験からでも、プロ家庭教師との対策で明治大学の総合型選抜自己推薦特別入試に合格!

Mさんの場合

指導を始める前の状況

■指導開始時期: 高3の7月
■指導科目:   小論文/志望理由書
■指導回数:   週1回2時間

Mさんは将来的にバイオ関係の仕事に関わりたいという子ども時代からの夢を持って、受験勉強に取り組んでいる生徒さんでした。ただ、理系の必須中心科目である数学に対する不安は拭えないまま、悶々と高校3年生の生活を続けていました。

そんなある日、ネットで明治大学の受験情報を検索していたところ、「総合型選抜自己推薦特別入試」というワードが目に止まりました。憧れのバイオ系の勉強ができる農学部に、数学を使わないで進学できる。反射的に「これだ!」と思ったとのことです。そこで、この方式で受験をするための具体的対策を知りマスターしたいと思い、個別指導を依頼することにしたそうです。

ご本人は自他共に認める「マイペース」で、納得のいかないことは極力したくないタイプの方でした。一方必要なことだと腑に落ちると、何時間でも続けて勉強したくなる面もありました。

とはいえ、中学受験以降学校で小論文はもとより、感想文もあまり書いた経験もなく、不安要素だらけだったとのことでした。何とか夏休みのうちから対策を行い本試験に間に合わせ、明治大学農学部に是が非でも合格したいと決意を固めました。

 

指導内容

初回の体験授業時、ディスカッションの結果判明したMさんの問題点は、主に3つありました。
それは、「総合型選抜」に必要な情報を整理できていなかったこと、数年間小論文も感想文も書いた経験がなかったこと、明治大学農学部の小論文の出題傾向に見合う予備知識が相当不足していたこと、です。
授業では、まずこの3点をクリアすることが最優先課題であることを確認し、それぞれに対し次のように学習方針を提案しました。

① 明治大学農学部のホームページを覚えるくらいにメモを取りながら読み込むこと。
② 400字程度のオリジナル小論文問題をコンスタントにこなしていくこと。
③ 出題傾向にあった参考図書を読み進め、要約していくこと。

そして、授業時には毎回上記提案のノルマを遂行することを宿題とした上で、その添削チェック・参考図書についてのディスカッションをしました。慣れ具合を見て志望理由書の雛形も作成してもらいました。小論文では400字の練習問題を50題こなしてもらった後、志望理由書を作成し、実際の過去問を解いてもらい、各々添削チェックをしました。

 

結果

進学先: 明治大学農学部

■学習状況の変化、成長の様子

Mさんは当初、一般的に言われる理系の勉強とは程遠い、全く不慣れな小論文の練習課題を一目見て、「無理かも」と呟いていました。そこで「初めから完成度の高い文章を書ける人はいないから、目の前の親友に話しかけるとしたら、ってイメージして、思いつくまま文字にしてみては?」と提案しました。「いや、それでも…」「まあ、そう言わずに…」という押し問答を繰り返したのち、渋々ながら取り組んでもらえました。そして、数回授業をこなした8月半ば頃「あ、なんかコツがわかったかもです!」と開眼してくれました。生活言語と文字言語のバランシングがうまく行った瞬間です。

このコメントが出た後、明治大学農学部受験に必要と思われます基礎教養が増えたことも相まって、Mさんの書く作品はみるみる立体感を増し、9月中旬には読み応えのあるものをコンスタントに書けるようになりました。その頃には「だいぶ自信が持てるようになりました。」とさえ言ってくれました。

■生徒とのエピソード

Mさんはお話好きで、何にでも興味を持ちやすい知的好奇心旺盛な生徒さんでした。ある時、気づけばUFO談義になり、夢で何回も宇宙人と話したことがあるとか、素粒子物理学で言う高次元パラレルワールドは実在するって直感でわかる気がする、など、雑談は想定外に展開しました。私もそうした話題は嫌いではないので、ついつい乗って聞き役に徹してしまいがちなのですが、「あ、これは流石に本番では書いちゃダメなやつだね」と「現実世界」に戻すコメントをボットのように定期的にしていました。

■総合型選抜(総合型選抜自己推薦特別入試)を目指す生徒へのアドバイス

総合型選抜は大学・学部によって出題傾向が多種多様です。当然ながら各校各学部の歴史や特徴、ユニークポイントなどを知るべく情報収集する必要があります。

例えばMさんの場合ですと、明治大学の成り立ちと農学部の歴史変遷、そして現在から未来に向けた研究方針などです。このような基礎情報をネットや紙媒体で触れたときには、必ずメモを取ることをお勧めします。紙でもスマホでもいいです。普段、他科目の勉強にも時間を割かなければいけないのですから、メモを残すことは情報を濾過し最適化するためにも効率的なやり方です。

明治大学農学部では、元来の古典的農業史からAIや人工衛星を駆使したハイテク農業に至るまで、現代農業についての浅く広い入門レベルの教養も必要です。こうした情報も今ではChatGPTやYouTubeなどでも簡単に集められますので、それら媒体を駆使して探究心を高め、楽しみながら情報収集されると良いと思います。そして、それらを元に、志望理由書と小論文でしっかり志望校の教官に伝わる自己アピールができるよう、適切なトレーニングすると良いでしょう。

溢れる熱量を伝わる文章に変えて、慶應文学部の自主応募推薦入試に見事合格!

Fさんの場合

指導を始める前の状況

■指導開始時期: 高3の7月
■指導科目:   小論文/自己推薦書
■指導回数:   週1回2時間

Fさんは、高校2年生になった頃から漠然と慶應大学に行きたいという想いを抱くようになり、子どもの頃から小説を読むのが好きだったということから、文学部に絞って対策を考え始めていました。
9月から一般入試対策のための塾通いを開始し、3年生になった時、友人とのおしゃべりから「総合型選抜(自主応募推薦入試)」に惹かれるようになりました。この入試について全く知識も関心もなかったのですが、小説に対する熱量を小論文などで強く訴えることができたら合格できるんじゃないか、と思えたそうです。

Fさんは自他共に認める「文学少女」で、時間が少しでも空けば電車やカフェ、自宅で手持ちの小説を開いてしまうタイプでした。第一印象はむしろ、誰もが明るい子だと評する感じでしたが、ご本人曰く、ひとりになると人間心理について延々と考え込んでしまうとのことでした。

ただ、相当量の小説を読破してきてはいたものの、論文調の評論文などを読む習慣は皆無でした。読書感想文には自信を持っていて、学年代表で表彰されたこともある一方、小論文は学校でも塾でも全く書いた経験はなかったそうです。まずは、その経験値を高め合格レベルに達したい。そして憧れの慶應大学文学部で大好きな小説の勉強ができたらどんなにいいだろう。その想いを夜な夜な日記に書き綴りさえしたそうです。

指導内容

初回授業の課題として、簡易な小論文問題を出しました。30分で解答のアイデアをメモにまとめ、それを思うがまま表現してもらうというものです。Fさんが書いた作品は、確かに感想文としてはかなりのクオリティでしたが、小論文解答という観点からすると改善点が散見されました。具体的には、文尾の一貫した「です・ます調」、「思う」の多用、具体例の飛躍度合いなどです。

まずは、こうしたディテール修正と全体構成力の向上を目指すことを目標とし、入試現代国語・小論文で定番の著作から部分抜粋したものをテキストとし、それぞれに対応したオリジナル設問を作って、それに解答していただくという形を取りました。授業では、その添削・解説と関連事項にまつわるディスカッション(建設的雑談と呼んでいました)を主に行いました。

また、自己推薦書作成のために、慶應大学文学部の歴史的背景や著名な卒業生について、大学ホームページで調べまとめるという課題も、早い段階から並行してこなしてもらいました。

結果

進学先: 慶應大学文学部

■学習状況の変化、成長の様子

Fさんは上述の通り「文学少女」でしたので、ボキャブラリィは豊富で、例えば鋭い意見のことを「怜悧な刃物」、お家で飼っている猫を「愛猫」と、さらりと言う生徒さんでした。ただ、小論文作法では、ともかく「端的明瞭」が必須です。いわゆることばの「彩」は「仇」になりかねません。当初、課題の解答のあちこちに自然とこうした小説ボキャブラリィが現れたため、その都度よりシンプルな言い回しを提案しました。ですが、プライドもあってか、納得いかない表情を浮かべたり、何回か空気が冷たくなりさえしました。小論文の授業でよくあることですが、日本人同士で日本語表現力の評価をするだけに、互いの琴線に触れることも間々あります。これまでの無意識を意識化して論文作法に慣れるには、それなりの痛みも伴う自己変容が必須です。

7月初旬に始まった授業ですが、8月中旬に慣れてきたと言ってもらえ、9月には自己推薦書も書き上げられました。「成長って、自分の全否定じゃなくって、部分否定でいいんですね。」と怜悧にコメントしてくれたときにはとても感激しました。

■生徒とのエピソード

「大人って、みんな賢いんですか?」ある日の授業の途中、唐突にFさんが言いました。どういう意味なのか尋ねてみると、「ほとんどの大人は、毎日同じことを同じ時間にやって同じ時間に帰ってきますよね。学校に行く私たちはそれが当たり前だけど、大人はもっと自由で時間も作れるはずなのに、家のローンとか家族のためにそうしてますよね。それを納得して出来てるのは、賢いからに違いない、って。」

一応?大人の私は、この言葉を聞いて、「ああ、どうなんだろね…」と、文学センスゼロの反応をしてしまいました。彼女の「賢い」という表現の含意を精一杯イメージ豊かに探りつつ、そう考えるに至った小説のプロットを聴いていたのですが、その後も気の利いた答えは何も出ず時間終了となりました。帰り道、あの「賢い」は皮肉ゼロではないけれど、現代日本社会の深部を垣間見させる形容詞だなあ、とじんわりさせられました。

■総合型選抜(自主応募推薦入試)を目指す生徒へのアドバイス

総合型選抜入試の対策をするに当たり、何よりも大事かと思われるのは、その「特殊性」に早いうちから気付いておくことです。大半の受験生が、対策を始める前は志望理由書も小論文も感想文の延長、という漠然とした先入観に囚われています。ですが、「論」は「感」ではありません。そこには文章理解力のある人なら誰でも共通認識に達することのできるように書くための「論文作法」があるのです。従来、こうしたことは大学入学後にレポートや卒業論文作成の時に教わるものでした。総合型選抜は、そうした大学人常識の入り口を、もう潜り抜けているかが問われているのだと認識するべきでしょう。逆に、そこに気づいて文章を書くトレーニングをいち早くしておけば、自然と差がつくはずです。

特に、慶應大学文学部の自主応募推薦入試の場合ですと、この点に加え、文学に対する日頃からの関心度合いも試される出題がされます。実際に過去問に向き合いながら、できれば自分で書いたものを自己納得するだけではなく、客観的に添削もしてもらいつつ、本試験に向けた「解く前の心構え」を凛として持てる知的態度を養うように心がけるといいでしょう。

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