医大・医学部受験プロ家庭教師 新島先生
指導実例インタビュー

新島先生
指導実例インタビュー

新島先生

新島先生

東京理科大学卒

合格実績(五十音順)

岩手医科大・金沢医科大・川崎医大・関西医科大・北里大・杏林大・国際医療福祉大・埼玉医科大・順天堂大・昭和大・聖マリアンナ大・筑波大・帝京大・東海大・東京医科大・東京慈恵会医科大・東京女子医科大・東邦大・獨協医科大・長崎大・日本大・兵庫医科大・藤田保健衛生大 他多数

基礎を確実にし、スピードをさらにアップ!聖マリアンナ医科大学医学部合格!

女子Aさんの場合

指導を始める前の状況

■指導開始時期: 1浪目の7月
指導科目:   数学・化学
指導回数:   週1回2時間 

 

コロナ禍で4月から約2ヶ月の緊急事態宣言で大変な年でした。集団の授業についていくのが大変であり7月の終わりに予備校に加え1対1の家庭教師をつけることになりました。無論目標は医学部合格というものです。

約2時間の体験授業と面談で、過去の模試のデータ分析をし、現時点の学力をご本人からのヒアリングにより探りました。感じたのは、現状の数学と化学の学力は記述レベルで50前半から半ばくらいであることと、他の英語と生物の学力を大まかに考慮して、医学部合格まで引き上げることができる可能性もあるが、相当素直に勉強しなければもう1年かかる可能性もある、という印象でした。
親御さんが医者ということではなく、ご本人がどうしても医者になりたいということでした。ご家庭としては医学部受験を応援するが、コロナ禍でもあり、1年浪人をした末に医学部に受からなければ、あきらめて他学部へ進学してもらうという方針でした。

私は、上述の印象も踏まえ、相当頑張らなければ合格できないとはっきり伝えました。生徒さんは繊細そうに見えましたが、合格に必要なことが進まず行き詰まるようなら、鬼軍曹と言われてでも厳しく指導する覚悟でした。合格できずに涙を流す未来にはなってほしくないと強く思い、そのような覚悟でした。(実際には、素直にやるべき宿題や自習をどんどん進めてくれたので、鬼軍曹になる必要はなかったです。笑)

指導内容

ご本人は、高校時代から数学が苦手で、担当した当初の時点で想定した通り、学力はやはり偏差値50前半くらいの実力でした。化学はすでにセミナーを2,3周しているとのことでしたが、定着していたかと言えばやはり基礎レベルからの穴が多くありました。

まずは数学ⅠAⅡBⅢの単元別の基礎を確認しつつ、小学(円周率の定義、図形、コンパクトな計算など)、中学、高校レベルの基礎を急いで進める必要がありました。単元別の基礎から応用のプリントを用意してどんどん進めつつ、制限時間を設けたマークテストも実施、良問揃いであった予備校の前期テキストの復習も同時に提案しました。基礎を確実にしつつスピードをさらに上げていくという方針でした。

化学については基礎がしっかりと定着している訳ではなかったので、高校で扱ったセミナー化学を何度も回し、資料集も都度確認してイメージを大事にしつつ、がっちりと定着を図る方針を提案しました。

学習状況の変化と成績の推移

■成績推移:
開始時偏差値数学54.6 化学55.7(河合塾全統記述模試) → 最高時偏差値数学65 化学60.8 総合62.8

数学の基礎から応用のプリントは2~3ヶ月くらいかかる見込みでしたが、なんと1月程度でほとんど終わり、復習も想定した分をしっかり行ってくれました。その頃受けた模試で、数学の偏差値が65.0でした。

模試の目的のひとつは時間内のテストで課題を見つけることです。表面的な数字を上げても意味は無いので、模試で点数を取るための対策というのはもちろんしていませんでした。それでも上記のような数字が出たのはあくまで一時的なものですので、しっかりと内容を分析したうえで気を引き締め、根本的な学力を上げていく事を継続しました。

10月の終わりくらいから、宿題と授業で並行して、私立医学部の過去問(首都圏の複数の医学部について)を約3~5年分ずつ扱いました。実践練習も兼ね、時間の使い方の効率化を一緒に考えました。現役のときに解いたものもありましたが、それも研究のために利用しました。苦手なところは今までのプリントや教材で復習に当てるようにしました。

最後の11月前の模試で、数学の偏差値がなんと53.6まで急降下しました。問題文の読解を誤ってしまい、大問をほとんどまるごと落とし、他の問題でも基本的なミスを頻発したことが原因でした。急降下でしたが、ここから追い込みの時期に向けて戒めになるので、振り返ればむしろ良かったのではないかと思います。怖いのは、本番このようなことをやらかして、ガタガタと下降することですから。これで今後油断も無くなり、安易に安心することもないと思いました。生徒にとっては天国と地獄を入試前に味わう形でしたが、入試の最中でなくて本当に良かったです。失敗をしないために、急ぐ中でも慎重さと逆計算や検算などを徹底し、日頃の練習を継続して積み上げることが必要です。この事は口を酸っぱくして何度も言い聞かせました。

化学は60.8と何とか60台に乗せたところでしたが、気持ちは上向きでさらに頑張るぞといったところでした。その後も化学の新演習で理論分野を徹底的に考え抜き鍛えました。

結果

■進学先:   聖マリアンナ医科大学医学部
■他の合格校: 杏林(医)日大(歯)昭和薬(薬)

生徒とのエピソード

入試直前は、共に絶対コロナにかかってはならない状況でした。コロナの影響で数Ⅲの出題割合が減るような状況もあり、出題傾向が大きく変わる可能性もありました。そんな中でも焦らずに、時間勝負の医学部数学において、最初のプランにあったⅠAⅡBのマーク式の練習を継続して取り組んでもらいました。

受験校選定の際、上述の方針から、医学部がだめだったときのことも想定し、他学部の受験校が多くなり、医学部の受験校が少なくなりそうなこともありました。このときはかなり心配になったものです。しかし私からは、「受けられるだけ受けておかないと、後で必ず後悔するから、ひとつでも多く受けた方がいい。」と伝えました。このとき、医学部合格をひとつ取るか取れないかという見立てでしたので、指導者としては必死な思いでした。

直前期は本当に弱気になって心配な場面もみられました。しかし入試が始まり、やがて1次の発表がはじまり、早々にふたつの1次合格が出たので、これは最終的な合格も勝ち取れると思いました。そして結果は両方とも合格をいただくことができました!とてもいい結果に収まり安堵しました。

聖マリアンナ医科大学医学部を目指す受験生へのアドバイス

杏林の数学は2021年から解きやすい傾向にありますが、回答スピードの向上を意識して、難しいときの過去問も使い、元の制限時間60分の9割程度の時間で練習するとよいです。また短い時間で解く練習を過去問以外でも多く積むべきです。
化学については易しい傾向ですが、「ひとつ選べ」と「全て選べ」という形式の問題があり、後者は手強いかもしれません。後者を想定した正誤問題演習を積む必要があります。理科ふたつで100分なので、いろいろな時間配分を想定しておくとよいです。

聖マリアンナ医科大学の数学は制限時間90分で、答えのみの空欄補充と記述です。大問4つの内、最初の3題で多く得点する必要があります。最後の記述は論証問題の出題傾向です。過去問の論証問題だけではなく、様々な大学の論証問題の演習を積む必要があります
化学については手強いです。有機の割合が多く、その他は理論考察問題です。程度の高い有機の演習を積み、理論についても鍛えておかなければなりません。また、理科ふたつで150分の試験時間です。時間配分を複数シュミレーションしておくとよいです。

杏林、聖マリアンナ医科大学、いずれも基礎をがっちりと固めることは大前提と言えます。そのうえで上記のことが参考になれば幸いです。

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