医大・医学部受験プロ家庭教師 入試解剖

昭和大学医学部の傾向と対策

化学(2014)の傾向と対策

  2014年度は大問5題で選択を含む記述式となっています。ほとんど基本問題で、取り組みやすかったと思います。2013年度も大問は6題ですが全体的に幅広く浅くという基本問題中心でした。合格のためには9割前後が必要になったかと思われます。

この傾向は2010年度からで、この年から形式が大きく変わり、難易度も下がりました。計算問題も典型的な問題です。また空欄補充問題が多く、基本用語、物質名をしっかり押さえておくことが重要となります。特に有機、無機分野の用語、物質名はとても多く出題されるので、直前期に最終対策をすると効果的だと思います。理科2教科で140分の試験時間で例年大問5~7題の出題となっています。

2014年度は大問1で電気分解、中和熱計算、逆滴定。大問2で異性体の基本問題。大問3でアミノ酸、糖に関する問題。必須アミノ酸の知識と名前をおさえているかどうかが問われています。ただα−へリックスに関する細かい知識が後半で問われており、ここが唯一得点率の低かった設問だと思われます。大問4で結合と結晶の選択問題。大問5で電離平衡、緩衝液の記述問題であるが典型問題なので本校合格のためには落とせない問題となっています。
また医学部全体において電離平衡、緩衝液は頻出分野なので記述説明も含めて十分理解しておくことが必要となります。

2013年度は大問1で熱・中和(理論)。大問2で芳香族(有機)。大問3でタンパク質(有機)。大問4で酸素などの非金属元素(無機)。大問5でナトリウムなどの金属元素(有機)。大問6で油脂(有機)となっています。時間的にも余裕があると思われるのでケアレスミスには注意したいところです。油脂は医学部頻出分野なので複数の問題集から問題を集められるとよりベストだと思います。

2012年度は、大問1で酢酸と酢酸ナトリウムの緩衝溶液に関する問題。大問2で鉛蓄電池と電気分解の問題。大問3で有機化合物構造式決定に関する問題。大問4で硫酸の工業的製法と硫黄の同素体に関する問題。大問5で糖類に関する問題。大問6で天然ゴムに関する問題となっています。

2011年度の難易度の高かった問題として、炭酸水素ナトリウム水溶液のpHを求める計算問題が出題されました。2010年度の難易度の高かった問題として、植物の必須微量元素に関する問題、生命科学からサポニンの洗浄作用なども出題されました。生命科学に関して深い知識が必要な問題も頻出なので、ここまで押さえられればベストです。

以上、本校の傾向は基本から標準問題を中心とした問題を中心に、空欄補充問題が多いのが大きな特徴となっています。空欄補充で問われている用語、物質名もほとんど基本的な問題となっていますので、苦手分野なく基礎力をしっかり固めることが合格への鍵となります。

最後に具体的な学習法としては「実力強化問題集化学Ⅰ・Ⅱ(文英堂)」、「私立中堅医大医学部受験の化学Ⅰ・Ⅱ(文英堂)」などをどれだけ繰り返せるかが勝負となります。繰り返すことで知識を確実なものとし、典型的な問題を瞬時に解ける力がまず絶対不可欠となります。また有機化合物に関しては「有機化学の最重点 照井式解法カード(学研)」などを併用するとより効果的になるでしょう。また直前期は「得点源無機(文英堂)」などで知識の最終チェックをするといいでしょう。

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