医大・医学部受験プロ家庭教師 入試解剖

筑波大学医学群の傾向と対策

物理(2014年)の傾向と対策

  センター試験900点、二次試験1100点(面接200点を含む)の配点となっており、二次試験の理科2教科で300点の配点となっています。ここ数年、物理の大問数は3題となっており、年度によって差はありますが、合格するためには2次試験の物理で9割程度が合格ラインのひとつの目安と言えるでしょう。

2014年度も例年通り標準的な典型問題の出題が多くなっています。力学から1題、電磁気から1題、その他の分野(2014,13年度は波動)から1題という構成になっており、理由を述べる論述問題が出題されるという点も例年通りとなっています。また今年は出題ミスが試験後に大問3の問3,4で発表されました。以前は選択する形式も出題されています。2010年度の大問3は原子に関するA問題とB問題から選択する形式、2007年度も大問3が熱力学のA問題と原子のB問題から選択する形式となっています。

2014年度は、大問1で壁に立てかけた棒のつり合い(力学)。大問2で間隔が変化するレール上の導体棒に生じる誘導起電力(電磁気)。大問3で音波の閉管共鳴、ドップラー効果(波動)となっています。大問1は典型問題で大問2も誘導に上手に乗れば解けるタイプとなっており、記述や描図を含め標準レベルの問題がほとんどでした。

  2013年度は、鉛直面内円運動およびばねを介した衝突(力学)。大問2で多重極版・コンデンサー(電磁気)。大問3で虹の原理(波動)となっています。大問2がこの中では多少考えさせられる問題でしたが、スイッチ切り替えを無限に繰り返した時の状態はどのような状態であるかに気づけば解ききれたかと思います。

2012年度は、大問1で鉛直面内円運動、衝突(力学)。大問2で電磁誘導と抵抗回路(電磁気)。大問3で水中に沈められた円筒容器のつり合い(熱力学)となっています。ここ5年のなかでは唯一、熱力学が出題されています。

2011年度は、大問1でばねの弾性力を含んだ単振り子などの問題(力学)。大問2でサイクロトロンの原理などの問題(電磁気、力学)。大問3で薄膜による光の干渉などの問題(波動)となっています。

2010年度は、大問1で2種の液体から浮力を受ける単振動などの問題(力学)。大問2で傾斜のあるレール上の導体棒に生じる起電力などの問題(電磁気)。大問3Aで半導体とPN接合などの問題(原子)。大問3Bでボーアの水素原子モデルとスペクトルなどの問題(原子)となっています。Aからは100字論述が2題、Bからも100字論述が1題出題されています。

以上、力学、電磁気を中心に標準的な典型問題が幅広く問われるのが本校の大きな特徴となっています。原子分野も出題されていますので、ここまで十分対策した臨むことが不可欠となっています。また論述問題も毎年出題されます。与えられた状況にどのような現象、運動が起こるかを考察し、その理由を学んできた物理学の定理、公式などから理由づけをするタイプが多くなっています。

普段から公式の丸暗記ではなく定義・定理の本質を掴もうとする学習姿勢があれば論述問題にも慌てずに対応できるかと思います。ただし原子に関しては意識的に論述対策を行った方がより効果的になるでしょう。

最後に具体的な学習法としては「橋元流解法の大原則1・2(学研)」を何度も読んで重要な定義・定理をまずしっかりイメージできるようにすることをお勧めします。同時に本書の例題も演習しましょう。次に「セミナー物理(第一学習社)」を基本例題→基本問題→発展例題→発展問題と繰り返し演習しましょう。

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