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筑波大学医学群の傾向と対策

化学(2014年)の傾向と対策

  センター試験900点、二次試験1100点(面接200点を含む)の配点となっており、二次試験の理科2教科で300点の配点となっています。ここ数年、化学の大問数は3題となっており、合格するためには2次試験の化学で9割程度が合格ラインのひとつの目安と言えるでしょう。

2014年度は前年より更に易化し益々高得点での争いになったかと思います。例年理論を中心とした総合問題2題と有機化学の問題が1題出題されています。幅広い分野から基礎から標準的な問題が出題され、論述問題も毎年出題されています。例年、難問はほとんどありませんが、合否は高得点での争いとなりますので、ケアレスミスや計算ミスをなくすこと、苦手な分野を作らないことが重要となります。また論述問題対策としては要点を簡潔に記述する練習が必要になります。

2014年度は大問1で水素の発生、溶解度積、立体構造、沈殿生成、両性元素と両性酸化物、銅の結晶構造と原子量の計算、ボルタ電池などの理論・無機の総合問題。大問2で混合気体の分圧と全圧、反応の量的関係、気体の法則、気体反応の化学平衡などの理論問題。大問3でオゾンの分子式、芳香族炭化水素の元素分析、オゾン分解生成物の分子式、有機化合物の完全燃焼の化学反応式、ベンゼン環の側鎖炭化水素基の酸化などの有機問題となっています。全て基本から標準問題でいかに幅広く確実に基本を押さえているかが本校への対策になります。

2013年度は、大問1で銅、銀とその化合物、金属のイオン化傾向、難溶性塩の溶解度積、モール法、アルミナの溶解塩電解、ミョウバンなどの理論・無機の総合問題。大問2で塩化ナトリウムの溶解熱の熱化学方程式、濃度換算、結晶格子、沸点上昇、浸透圧、ブラウン運動、水酸化鉄(Ⅲ)コロイド溶液の透析、凝析などの理論問題。大問3でニトロ化合物の還元とその反応の量的関係、芳香族エステル、アミノ酸、ニンヒドリン反応、芳香族アミド、不斉炭素原子をもつ化合物などの有機問題となっています。例年通りの形式となっていますが、前年より更に易化してます。

2012年度は、大問1で水の酸化の半反応式、マンガン乾電池の正極、負極の半反応式、シュウ酸の過マンガン酸カリウムによる滴定、p−キシレンの過マンガン酸カリウムによる酸化などの問題。大問2で過酸化水素分解の反応速度、アレニウスの式(速度定数と活性化エネルギー、絶対温度どの関係式)などの問題。大問3でグルコースの誘導体がもつヒドロキシ基の数、安息香酸のアミドとメチル基置換体の構造式、グルコース誘導体のメチル化と加水分解、フェーリング液の還元などの問題となっています。

2011年度は、大問1で単体とイオンの反応と性質、イオン化傾向、硫化鉄の溶解平衡、電気分解、銅の反応、平衡定数などの問題。大問2で原子の構造、分子量の求め方などの問題。大問3でいろいろなヒドロキシ酸の構造推定などの問題となっています。

2010年度は、大問1で分子間力、水素結合、結合エネルギー、硝酸の酸化力、二酸化硫黄の反応、リン酸などの問題。大問2で溶解度、水の電離平衡、酢酸の電離平衡、緩衝溶液などの問題。大問3で脂肪族化合物の性質と反応、エステルの合成実験と生成実験などの問題となっています。

以上、理論、有機化学を中心に標準的な典型問題が幅広く問われるのが本校の大きな特徴となっています。論述問題対策を十分行うことがとても重要になります。また有機化学も脂肪族、芳香族が中心ですが、万遍なく一通り学習しておくことが望まれます。このように一般入試は全体として基本問題が多いのですが、医学部推薦入試の場合は、化学の問題は非常に難易度も高いので、推薦も考える場合はその点注意しましょう。

最後に具体的な学習法としては「セミナー化学(第一学習社)」、「化学重要問題集(数研出版)」を繰り返しどれだけ演習できたかが勝負となります。論述問題は別途ノートに質問と模範解答をまとめるなどの対策も効果的になるでしょう。直前期は「得点源 無機(文英堂)」などで知識の整理をすると効果的です。また本校に合格するためには、高得点での争いになるということをしっかり肝に銘じながら、日頃の問題演習に取り組むことが大切になります。

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