医大・医学部受験プロ家庭教師 岩手医科大学 英語の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

岩手医科大学 英語
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)の特徴

2016年は、これまで同じだった出題傾向に変化が見られた。大きな変更は例年出題されていた和文英訳が姿を消し、長文読解問題に差し替えとなった。また大問1が3部構成となり、これまでの文法・語法系の知識問題に加え、対話文完成問題・発音問題が出題された。もっとも、基本的なレベルの出題であることに変わりはなく、奇をてらった出題ではない。

出題量と時間配分

試験時間は60分。大問1の読解問題は空所補充のみとなったこともあり、10分程度で解き終えたい。3部構成となった第2問は、短文空所補充問題に7分・対話文完成問題に3分・発音問題に3分の計15分が妥当だろう。第3問の語句整序は3題の出題ではあるが和文が与えられていないこともあり、やや時間がかかるかもしれないが、それでも7分程度で解き終えたい。大問4の長文読解問題には記述問題がなく設問処理に時間がかからないことから25分程度で処理しきりたい。

出題形式の特徴

記述系の問題がなくなり設問処理に時間がかからなくなったこともあり、読まなくてはならない英文量が増えた。これまでよりも速読能力が問われる出題となっている。
読解問題に関しては、大問1が語彙の空所補充選択問題、大問4が語句の選択問題と内容一致問題から構成されている。選択問題に関しては基本的な知識と内容把握の両者が同時に問われている。大問4の内容一致問題に関しては英問英答となっているため、目を通しておくべき英文量が多いことは認識しておくべきではあるが、各小問に設問リード文がついているため前もって目を通しておくことで効率的に解くことが出来るだろう。

解答形式の特徴

全て選択式の出題となった。前述したとおり、設問処理の負担が減った分、英文量は増えておりやや時間管理が厳しくなったといえる。今回からの出題となった対話文完成問題では内容把握の観点からもある程度選択肢は絞れるが、基本的な会話の定型表現を覚えていれば素早く処理できるため、時間効率を上げるためにも基本的な知識の精度は高めておく必要がある。

攻略のポイント

読解問題

読解問題の出題が増えたことにより、読解力向上に向けた取り組みに時間をかけたい。試験時間が60分であることを併せて考えれば、速読能力の向上も必須だ。意味のかたまりごとに前から意味をとっていく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ない。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけたい。
一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から訳読み下すトレーニングをしよう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるだろうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになる。併せて行いたいのが音読だ。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしよう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来るし、日本語を介在させなくとも内容が頭に入ってくるようになる英文が増えてくることになる。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにすること。漫然と読んでいては効果は半減だ。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来る。

文法・語句整序・発音

大問2で問われる事項は標準的なものであるため、後述のようなインプット系の問題集を一冊完成させれば完答を目指せる。もっともかなり短い時間で解き切ることが要求されることになるため、高い精度で完成させたい。語句整序も出題されるため、こちらもしっかり対策が必要だ。場当たり的な解き方ではなく、他動詞の性質や節の個数を意識した英文の骨組みから組み上げる手順をしっかり確立しておきたい。

単語・イディオム・会話表現

単語レベルは標準的で、英文の素材に医療系のものが出題されることもあるが、医歯薬系の単語を覚えなくてはならないほどの出題はない。オーソドックな受験用単語帳を1冊完成させれば十分である。会話表現については、口語表現の基本知識があると素早く解ける問題があるため、標準的なものは覚えておきたい。苦手意識があるのであれば後述の問題集をやっておくと良いだろう。

推奨テキスト

英文解釈

①『入門英文解釈の技術70』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しよう。

②『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来る。①をやる時間がない人はこちらでも良いだろう。

長文読解

①『パラグラフリーディングのストラテジー1・2』(河合出版)
ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっている。パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形。

②『イチから鍛える英語長文300・500』(Gakken)
 テキストの使い方から長文読解学習の方法まで丁寧な記載がなされており自習用教材としてよく出来ている。CDも付いているので有効に活用したい。

③『英語長文レベル別問題集4・5:CD付き』(東進ブックス)

④『私立医大の英語(長文読解編)』
医療系のテーマに絞った長文問題集。最新医療の時事問題、医学・生物学など医学部で出題されることの多いテーマをバランスよく扱っている。また、イラストを用いて背景知識を説明してくれているページは読み物としても面白い。長文のレベルにややムラがあるが、医学部受験生はぜひ取り組んで欲しい。

⑤『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものだ。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておこう。

文法・語法

①『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
文法・語法系のインプット教材としてはややボリュームがあるが、比較的説明が厚めなので自分で進めやすい。

②『英文法ファイナル問題集[標準編]』(桐原書店)
全10回のテスト形式。範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良い。語句整序も各回に出題されているため、苦手な設問形式をピックアップして取り組むという使い方も可能だ。

単語・イディオム

①『速読英単語[必修編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではあるが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良い。上級まで回せれば単語力に不足はない。

②『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはあるが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになる。

③『システム英単語Premium』(語源編)
語源ごとに編集された単語帳。単語としてはやや難易度の高いものが多いが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよい。

会話問題

『英会話問題のトレーニング』(Z会出版)
会話問題に苦手意識がある場合に取り組むべき一冊。ボリュームが多いため、時間がない場合には第3章の会話形式の長文読解25題をやるとよい。

 

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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