医大・医学部受験プロ家庭教師 自治医科大学 生物の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

自治医科大学 生物
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)

全分野の基礎知識が満遍なく問われています。つまり、医学部入試に多い発生、代謝、分子遺伝学に関わる応用的な考察・計算問題の比重が小さい一方、どちらかと言えば軽視されがちな植生、進化に関する問題も比較的出題されるのが特徴です。また、ヒトゲノムを構成する塩基対の数や各種細胞の大きさなど、数値に関する知識を前提とした問題が存在する点にも注意が必要です。

出題量と時間配分

理科2科目80分で、選択形式の設問が25題です。いずれも基本レベルの問題が多く、また、空欄補充はすべて解かなくとも初めの2つで選択肢を選べてしまうような問題もあるため、時間的にはそれほど厳しくないでしょう。ただ、正しい記述の個数を選ばせる問題はすべての記述をしっかり検討する必要があり、考え込むと終わらなくなってしまうでしょう。

出題形式

前半が単発の設問、後半が特定テーマに沿って数問ごとまとめられて出題されます。空欄補充、説明記述の正誤判断、実験考察、計算問題が存在します。実験考察も有名問題が多いので、問題演習をしっかり行ってきた者にとっては知識問題ともいえる設問が多いです。計算問題は解答数値の候補が選択肢として提示されているうえ、大部分はきれいな数字で演算できるため、暗算でもこなせる程度の難易度です。

解答形式

全問、選択肢の中から1つだけを選ぶ形式です。計算問題や正しいあるいは誤った記述を複数指摘する選択肢問題であっても、数値や組み合わせの候補が予め提示されているため答えやすいでしょう。ただし、お膳立てがある分、正しいものを選ぶのか誤りを選ぶのかへの注意が散漫になりやすいので気を付けましょう。

攻略のポイント

ほとんどが教科書的な基礎知識を問う問題で構成されており、難解な計算問題や実験考察問題は見られません。そのため、出題レベルのみを考慮すれば、応用的な問題集には全く手をつける必要がないと言っても過言ではないでしょう。むしろ、医学部入試であまり出題が見られない分野まで幅広く知識が問われているので、基礎レベルの問題を漏れ無く仕上げることが重要になります。

ただし、現実には本学のみを受験する医学部志望者は極めて少数でしょう。併願する場合には、他の受験校を含めた入試対策の文脈中に本学の対策演習を落とし込まなければなりません。その際留意すべきことは、様々な分野の知識が散発的に選択肢形式で問われるという出題傾向の特殊さゆえに、本学の過去問を解くことが他の受験校の入試対策にあまり役立たないという点でしょう。特に、正文・語文の複数選択を求められる問題は、組み合わせが限定的に提示されていることで、1つだけを選ぶよりも却って答えの判断が容易になる場合があります。その結果、中途半端な知識のまま正解してしまうことにより、自分の理解が不十分である点が自覚されないまま放置される可能性があるでしょう。基本的なことではありますが、正解・不正解問わず、解説は確認するようにしましょう。

本学を併願校として位置づける際には、他の受験校の過去問演習を優先させるのが良いでしょう。もちろん出題頻度の低い分野まで基礎知識が身についているというのが前提ではありますが、他の医学部の問題できちんと得点する力があれば、本学の問題は、少なくとも生物に関して言えば障害にならないはずです。

他方、本学の合格を最終目標として見据えるならば、まず目指すべき所は教科書知識を満遍なく頭に入れることです。ある用語や現象に関する内容の理解を問う設問が多いため、一問一答式の用語集や穴埋め式のワークノートよりは、基礎レベルの問題で構成された問題集が有用でしょう。何冊か用意して、同じ知識を多面的に確認できると良いでしょう。

推奨テキスト

(1)『リードLightノート生物』(数研出版)
対象:生物の教科書に沿った学習に着手する方
教科書や参考書で学んだ内容の復習に最適です。解説文中の穴埋めによる用語の確認、一問一答問題による用語の暗記、頻出の図表や実験を通じた基礎知識の復習という流れで構成されており、本テキストを地道に仕上げていけば、教科書レベルの知識はほぼ身につけられるはずです。ただし、ホルモンや免疫など、ほとんど扱われていない重要分野が局在する点は残念です。

(2)『生物(生物基礎・生物)基礎問題精講』(旺文社)
対象:必修レベルの問題で基礎知識の運用を練習したい方
教科書の内容をひと通り頭に入れられたら、基本事項のアウトプットを通じて知識の再構築を図りましょう。本書は問題の直後に精講(当該分野に関する知識のまとめ)と解説・解答が掲載されているため、特に基礎知識への不安が拭えない学習者にとっては使い勝手が良いでしょう。

(3)『生物の良問問題集[生物基礎・生物]』(旺文社)
対象:必修レベルの問題で基礎知識の運用を練習したい方
記述式問題など解き応えのある設問が基礎問題精講よりも多い印象ですが、様々な現象や実験の本質を理解するうえで、記述練習は良い学習になります。題名通り頻出の良問が多いので、取り組んでおいて損はないでしょう。本学の対策のみを考えるのであれば、必須問題までの演習で十分でしょう。用語レベルで設問を検索できるので、基礎問題精講と併用し、特に理解を深めたい分野のフォローアップに用いても良いでしょう。

(4)『MY BEST よくわかる生物問題集』(学研出版)
対象:自治医科大の解答形式に即した練習を行いたい方
問題集の中では、おそらく本書が自治医科大の入試問題に近い形式の設問を最も多く含んでいると思われます。上述のテキストをしっかり仕上げていれば敢えて取り組む必要も無いでしょうが、本学を第一志望とするならば、過去問演習の前に一周させてみるのも良いでしょう。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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