医大・医学部受験プロ家庭教師 自治医科大学 数学の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

自治医科大学 数学
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)の特徴

平成25年度入試までは、数学ⅠAⅡBのみが出題範囲であったが、平成26年度からは数学Ⅲも出題範囲となった。数学Ⅲについては、近年まで出題範囲外であったからか、出題量はそれほど多くはない。
出題数が非常に多いので、ほとんどの分野から出題されると思ってよいだろう。したがって、出題されやすい分野などを気にしてもあまり意味はない。

出題量と時間配分

試験時間は80分で、問題数は25題。1つの問題にかけられる時間は短いので、素早く解いていくことが求められる。問題によって、解答に至るまでの時間が異なるので、単純に1問につき3分程度と考えるのはおすすめできない。

出題形式の特徴

例年、問題数は25題で、それぞれが独立した問題となっている。
基本~標準レベルの問題が中心だが、やや解きにくい問題や手間のかかる問題も一部出題されている。問題は難易度順に並んでいるわけではないので、解きやすい問題を見極めることも必要である。

解答形式の特徴

すべてマーク式の問題である。また、すべての問題において、選択肢が0~9の10種類しかないことも大きな特徴である。問題によっては、正攻法ではなく、選択肢の数字を利用して求められる場合もある。
すべてが10択問題なので、マークミスが起こりやすい。マークミスなどがないか注意しながら解くようにしたい。

 

攻略のための学習法

自治医科大の入試問題は、非常に独特である。難問を解く力よりも、典型的な問題を素早く正確に解く力が要求される。問題数が多く、多くの分野から出題されるため、弱点のないようにしておかなければならない。
したがって、標準的な問題を中心に数多くの問題に触れていくのが、基本的な学習法となる。標準問題を単に演習するだけでなく、解くスピードも意識する必要がある。
ただし、各分野を学び始めたばかりの段階では、スピードを追い求めるのではなく、慌てず丁寧に取り組む方がよい。初期段階で速さを追い求めると、雑に問題を解くようになりがちである。まずは、基本事項を確認しながら基礎を定着させていき、慣れてきたら、スラスラ解けるようにしていけばよい。土台を固めたうえで、練習をくりかえしていけば、自然と速く解けるようになる。

数学ⅠAⅡBについて

特定の分野を補強することよりも、苦手な分野の克服を優先したい。あえて特定の分野を補強するなら、ベクトル、三角比、図形と方程式などがよいだろう。

数学Ⅲについて

微分積分の問題は典型的なものが中心になっている。しかし、計算力の差が出やすい分野なので、計算演習は十分に行っておく必要がある。

過去問演習について

独特な形式の入試問題には、過去問を利用して慣れていくことが重要である。解きやすい問題と手間のかかる問題があるので、どの程度のスピードで解けば丁度良いのか、感覚的に分かるようにしておくとよい。また、難易度もすぐに予想がつくようにしておくことも大切である。
自治医科大の場合、解答形式が独特な上に問題数が多いこともあり、似たような問題が出題されやすい。過去問演習に取り組んでいくことで、自分なりに「自治医科大らしさ」を感じられるようにしておきたい。

 

推奨テキスト

はじめに

自治医科大の試験問題は、入試難易度の割に問題が易しく、他の難関大医学部の問題とは難易度がかなり異なる。
併願校によっては、下記の推奨テキストを早期にクリアして、より高難度の演習が必要となる。他の併願校の推奨テキストも確認しておくことをおすすめする。

『青チャート(数研出版)』

いわゆる網羅系参考書である。問題量が非常に多いので、すべての問題を解く必要性はない。例題などを中心に、問題を選んでいけばよい。自治医科大の入試問題に対応するためには、難しい問題まで解かなくてもよいが、他の医学部も受験する場合は、比較的難しい問題にも取り組む必要がある。
なお、数学Ⅲについては、1段階易しい黄チャートでも自治医科大には対応可能である。しかし、他の医学部も受験する場合を想定すると、青チャートで学習した方がよいだろう。

『Z会数学基礎問題集 チェック&リピート(Z会出版)』

学んだ内容の定着度を確認するのによい。また、苦手分野の確認・復習にもよいだろう。この問題集は、じっくり考えて解くのではなく、スラスラ解けるかどうか確認することを主な目的としたテキストである。

『チョイス新標準問題集(河合出版)』

基本事項がある程度身に着いた段階で取り組んでみるとよい。このレベルの問題をくりかえし解くことで、自治医科大の問題に対応できるようになる。ただし、併願校によっては、この問題集は早期に終わらせておかなければならないので、取り組み方に注意する必要がある。

『合格る計算 数学Ⅲ(文英堂)』

「合格る」と書いて「うかる」と読む。このテキストは、数学Ⅲの計算力強化にとても役に立つ。解き方のコツが丁寧に説明されており、計算の上手・下手にまで触れている希少なテキストである。計算力強化を目的としたテキストなので、なるべく早い時期から取り組むことが大切である。

 

テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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