医大・医学部受験プロ家庭教師 順天堂大学 英語の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

順天堂大学 英語
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)の特徴

2011年以降、長文読解問題が4題、自由英作文が1題という出題で安定している。文法・語法などの知識系の大問はない。英文は医療系・自然・科学系が多いが、人文・社会系も出題される。近年はインタビュー形式の読解問題が出題されている。英文レベル・設問レベルとも標準的であるが、合否を左右する自由英作文にしっかり時間を確保するためにはかなりの速読力を身につけておかなくてはならない。自由英作文では「人類に最も影響を与えた発明は何だと思うか」など幅広いテーマが出題されている。

出題量と時間配分

試験時間は80分。自由英作文に20~25分を確保するため、長文4題で55~60分で解きたい。自由英作文では指定語数がなく解答欄のみ(19.8cm×22行)だが、150~200語程度の記述が必要だ。読解問題については、1題あたりの英文の長さはそれほどではないが15分程度で解いていかなくてはならないので時間的にはかなり厳しい出題となっている。

出題形式の特徴

長文読解では内容把握中心の設問になっている。内容一致・同義語選択・主題選択などに加え、特徴的なのは適文挿入である。2015年は3つの大問で問われた。挿入すべき英文がやや長めなのでこの部分の読解にも時間がかかるということは意識しておいたほうが良い。英文全体として、使用されている単語は標準的で難易度の高い語には注訳が付いている。自由英作文については、前述のとおり解答欄のみ与えられている。

解答形式の特徴

自由英作文以外はすべてマークシート方式となっている。前述のとおり、適文挿入が特徴的で、パラグラフ挿入という用度が強い。部分的な読みでなく話の流れを意識した読み方が大事だ。自由英作文については、後述のテキストを用いてテンプレートについては考えなくとも出力できるようにし、現場では内容面を充実させるのに時間をさけるようにしておきたい。

攻略のポイント

[読解問題]

比較的点の取りやすい長文問題ではあるが、時間内に取りこぼしのないよう得点するにはかなりの読解力が必要だ。長文読解にかけられる時間は55~60分であるが、英文量と設問処理に時間がかかるものがあることを考えると、英文自体は素早く読みながらも内容を把握する速読能力の向上も必須だ。意味のかたまりごとに前から意味をとりつつ出来るだけ日本語を介在させずに読み進める事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ない。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけたい。

一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から訳し読み下すトレーニングをしよう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるだろうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになる。併せて行いたいのが音読だ。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしよう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来るし、日本語を介在させなくとも内容が頭に入ってくるようになる英文が増えてくることになる。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにすること。漫然と読んでいては、効果は半減だ。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来る。

 医系テーマを扱った読解問題が出題されることも多いことから、普段の長文読解の素材として取り入れたい。後述の問題集を是非利用してもらいたい。背景知識があると読みやすさの点で大きな差がでることがある。

[単語]

長文で用いられる単語にそれほど難易度が高いものがあるわけではないが、類推する箇所をなるべく少なくして速読につなげるためにも単語力はしっかり付けておきたい。医系単語を別途用意する必要はない。後述の「私立医大の英語」のイラスト説明部分に記述されたものがある程度判断できるようになりさえすれば十分に対応できる。それでも未知の単語は出てくるが、単語集をしっかり終えていれば文意を参考にすることで正しい答えを絞ることができる。

推奨テキスト

[英文解釈]

『入門英文解釈の技術70』(桐原書店)

英文構造の把握を身につけるための良書。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しよう。

『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)

講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来る。『入門英文解釈の技術70』①をやる時間がない人はこちらでも良いだろう。

[長文読解]

『パラグラフリーディングのストラテジー1・2』(河合出版)

ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっている。パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形。

『イチから鍛える英語長文500・700』(Gakken)

 テキストの使い方から長文読解学習の方法まで丁寧な記載がなされており自習用教材としてよく出来ている。CDも付いているので有効に活用したい。

『やっておきたい英語長文500・700』(河合出版)

 CDが付いていないものの、記述問題が多く、テーマも多分野に渡っているため良書といえる。

『英語長文レベル別問題集4・5:CD付き』(東進ブックス)

 

『私立医大の英語(長文読解編)』(教学社)

医療系のテーマに絞った長文問題集。CDは付いていないが、最新医療の時事問題、医学・生物学など医学部で出題されること多いテーマをバランスよく扱っている。また、イラストを用いて背景知識を説明してくれているページは読み物としても面白い。長文のレベルにややムラがあるが、どのレベルの英文にも対応できるようになりたい。

過去問

当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものだ。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておこう。

[単語・イディオム]

『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)

学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではあるが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良い。上級まで回せれば単語力に不足はない。順天堂受験だけを考えれば必修編のみの使用でも足りると言えるが、慈恵や慶應を受験する生徒が順天堂を受けることを考えると、周りの語彙力が高いため上級までやっておくことをおすすめする。

『解体英熟語』(Z会)

ボリュームはあるが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになる。

『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)

語源ごとに編集された単語帳。単語としてはやや難易度の高いものが多いが、語源については分かりやすくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよい。

[英作文]

『英作文ハイパートレーニング和文英訳編』(桐原書店)

文法知識と英作文の橋渡しをしてくれる良書。和文英訳自体が出題されるわけではないが、書きたい内容を既習の文法事項を用いてどう自然に英語にするかの橋渡しとして非常に参考になる問題集だ。繰り返し何度も解くことで、どのような場面でどんな文法事項を利用すると英語として自然なのかが身につく。

『英作文ハイパートレーニング自由英作文編』(桐原書店)

自由英作文の構成の仕方、基本フレーズを修得することが出来る。順天堂受験者であるならぜひ取り組んで欲しい。

『英作文のトレーニング[自由英作文篇]』(Z会出版)

やや『英作文ハイパートレーニング自由英作文編』と説明の仕方が異なるところがあるものの、学習した手順をさらにこちらで深めることが出来る。

 

※テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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